8.21【fnよ、さらば】 やはり、キーボードの左下はcontrolキーじゃないとだめだ。fnなんて、いつ使うのかわからない謎のキー(いや、実は重要な働きが隠されているのかも知れないが)が左下に居座っているのは納得がいかない。なんとか、ここに、controlキーを配置することはできないものだろうか。 とはいえ、どこから手をつけたらいいものかわからない。おそらく、Systemのキーボード関係のリソースをいじればできるのだろうが、どのリソースだろう。見たところ、KCAPとかKMAPとかが怪しい感じだが……。 ふと、最近のMacPeople(8.15号だった)に、PowerBookのキーボードを置き換えるという記事が載っていたことを思い出した。えー、61ページだ。enterをコマンドキーに置き換えるというものだが、 きっと似たような手順になるはずだ。この記事によると、KCAP、KMAP、ROv#の3種類のリソースを書き換えることになるようだ。(あとで調べたところによると、もともとはResExcellenceに掲載されていた記事のようだ。ちなみに、手順3のところで、37を34に置き換えると書かれているが、34を37に、の間違いじゃないかな) とはいえ、同じことをやるわけではないから、ある程度理論がわかっていないとこわい。まあ、間違ったとしても、起動できなくなるくらいのことだろうけど、なにか参考になる資料はないかとさがすことにした。 KCAP、KMAPというべたなキーワードで検索してみると、MacLRというページの、KMAP & KCAPというページに行き当たる。詳しくは原文をあたるようにということだが、失敗してもマシンが壊れるとかいうことじゃないから、気にせずいく。 KMAPという方が、キーとそのキーに対応するキーコードを対応付けているもので、KCAPはKCHRを編集する時に使うキーボードの形を作るためのもののようだ(原文をまだ読んでいないので正確には違うかも知れないが、今のところの私の解釈)。ということは、KMAPだけ編集すればよさそうな気もするが、なにかあるといやなのでKCAPも編集する。ROv#というのは、ROMにあるリソースではなくてシステムのリソースを使うようにするためのものらしい。なるほど、それであういうアイコンなのか。 だいたいわかったところで、早速変更にとりかかる。今回は、fnの位置をctrlに、ctrlの位置をoptionにする。すると、fnに相当するキーがなくなってしまうことになるが、必要性を感じるまではこのままでいくつもり。ただ、キーに書いてあることと不一致になるのは気になるので、いずれにしてもどこかと入れ替えることになるだろうとは思うけど。その場合、押しにくいoptionの位置が第一候補かな。右のcommandというのもあるけど、大きさが違うし。その横のenterというのもあるけど、左側にenterがあるのも変だよなぁ。 と、話がそれた。まず、KMAPから変更する。いくつかあるが、ID=0を変更すればいいようなので、そうする。だめだったらまたいじればいいし。いずれにしても、あとで原文を読むつもりなので、とりあえずは気にしない。fnをctrlに、ctrlをoptionに変えるから、それぞれのキーコードを調べておく必要がある。それぞれ16進数で、fnは3F、ctrlは3B、optionは3Aだ。Hex Editorで開いて、3Fを3Bに、3Bを3Aに変更すれば作業完了。 次に、KCAP。こちらは、iBookの英語版ではキーボードタイプが202(GestaltでgestaltKeyboardTypeを調べるとわかるようだ)なのでID=202を変更する。が、Systemにはそんなリソースはない。居場所は、同じシステムフォルダにある、Mac OS ROMの中だ。これを直接変更してもいいのだろうが、一応Systemにコピーして、コピーしたものをいじることにした。その方が安全だろうし、ResEditでKCHRリソースをいじる時のリストにあらわれるようになるから。コピーしたリソースを、上と同じように3Fを3Bに、3Bを3Aに変更。こちらもこれで作業完了だ。 最後に、ROv#を書き換える。IDは1917だ(というか、それしかない)。MacPeopleの記事でも、上記のページでも、KMAPのID=0を登録するだけとなっているが、今回はKCAPをMac OS ROMからコピーしてきた関係があるので、念のためにKCAPのID=202も登録する。終わったら、システムフォルダのSystemと入れ替えて、再起動だ。 結果は(失敗したものをいちいち書かないだろうから書くまでもないかも知れないけど)、成功。fnと書かれた左下のキーを押しながらデスクトップをクリックしてみると、コンテクストメニューがあらわれた(っていうかまあ、fnを押した時点でマウスカーソルが変わるからわかるんだけど)。ctrlと書かれたキーを押しながらファイルをドラッグしてみるとコピーできる。やってみれば、意外にあっさりできてしまったものだ。これも、わかりやすい解説を書いていただいた方のおかげ。ありがとうございます。 さて、今度は、キートップを付け替えるという作業をしなければ。しかし、簡単にはまっているように見えてなかなかはずれない。手に入れて1週間もたたずにキーボードを壊してしまうのも悲しいので、明日はキートップのはずしかたの解説をさがすことにしよう(笑)。 (8.22追記)このページを参考にしてキー入れ替えをしようと思う人がいるかどうかわからないけど、もしする場合は、(当然のことながら)自己責任で。 |