あまつぶ

9.22 【iBook復活!】

 8.3に調子が悪くなったと書いたiBookだが、その後調子が良くなったりまた悪くなったりを繰り返し、ついにはほとんどまともに動かなくなってしまった。CD-ROMから起動すれば一応動作はするものの、ハードディスクを読みにいく度にしょっちゅう止まってしまい、まともに使える状態ではない。10.2のインストールもなんとか成功したのだが、2回しか起動できなかった。
 データのバックアップだけはできていたから問題はないが、iBookが使えないのは痛い。DVDが見られないし、寝転んで使えない(そんな理由かい)。それに、常にiBookのことが気になってプログラムにほとんど手がつけられていない。とは言え、本体は並行輸入ものでとうに保証は切れてしまっているし、近くで修理ができそうな店があるのかどうかもわからない。もちろんお金もない(苦笑)。
 おそらくハードディスクの故障が原因だろうから、ハードディスクさえ交換できればよさそうな気もする。たぶん前に書いたように、買った時にハードディスクを交換してもらっていたから、交換する前の10Gのハードディスクが手もとにある。まずはだめ元でこれに交換してみたらどうだろう。それでもだめならいよいよ修理に出すということになるだろうし、もしうまくいけばとりあえずそのまま使って、時期が来たらまた交換するということもできる。iBookの分解はかなり難しいという話だが、やってできないことはないはず。失敗するリスクもあるが、慎重に扱えば大丈夫なはず……。

 分解の工程はMacWIREの、いつもヘロヘロ徹夜バラシ:後編を参考にさせてもらった。全部の分解の話になっているのでハードディスクの交換であれば不要の工程もあるのだろうけど、どこが不要なのかよくわからないので(苦笑)、ハードディスクにたどり着くまでほぼ書いてあるとおりに作業した。そうだ。「必要な道具」の中に六角レンチの1/16"というのがあるけど、ハードディスクの交換だけなら必要なかった。液晶とかをはずす時に使うのかしら。
 最初の難関は、やはりカバーの取り外しだった。ねじはなんということもなくはずれたが(そりゃあそうか)、バッテリをはずしたところにあるつめがなかなかはずれなかった。つめは左右にわかれているのでその間になにかをつっこみつつ上に持ち上げる感じなのかな。カバーは結構伸び縮み(?)するみたいなので思い切ってやるのがいいのかも。その後は思ったより楽にいけた。すき間にへらのようなものを入れてパームレスト側に傾けてずらしていけばぱきぱきとはずせた。ちょっと傷がついたような気がするけど、きっと気のせいだ(汗)。
 左側のパームレスト部分が一番難しかった。他がはずれてくることによってすき間がほとんどなくなってしまい、何度も試行錯誤してなんとかはずすことができた。ここの傷が一番ひどいなぁ(涙)。他がはずれているのだから開きながらうまくやったらよかったのかな。次は気を付けよう。

ATI Rage 128 アルミテープは強敵だと思っていたけど、案外そうでもなかった。一度分解されているせいかもしれないが、ピンセットを使ってきれいにはがすことができた。キーボードのケーブルを貼付けていた両面テープとATI Rage 128の上にはアルミ箔を貼っておいた(右のような感じ)。

 次の難関はキーボード裏の磁石だった。磁石で吸い付け……と思ってもちょうどいいものがない。少しへこんだところにあるので、そのくらいのサイズのものでないと密着させることができない。ピンセットで引っ張ろうにも、すき間がほとんどなくて難しい。いろいろ考えた結果、ちょうど入るサイズのねじ(この工程の前に外した長いの)を使ってはずすことができた。簡単にはいかないが、何度かやっているうちにくっついてきてくれた。ふう。
 磁石の裏にあったねじもなかなか外れなかった。ねじ自体ははずれても、なかなか外に出てこない。ドライバの先の磁石だけではどうにも引っ張りあげることができなかった。結局、本体を裏向きしてに持ち上げた状態ですき間から引っ掛けて落とした(汗)。

 パームレストはなんということもなくはずれた。が、ここではずすコネクタが本当にはずしにくい! 電源ボタンの方はコネクタのすき間に細いマイナスドライバを突っ込んではずすことができたが、もう一方のスピーカの方はかなり苦労した。すぐ横にあって邪魔だったオーディオ出力の端子の上にあったもの(今思えばリセットボタンかな?)をはずしてなんとか。先の細いピンセットがあると楽だったかもしれないな。

 パームレスト側のシールドはねじが多いだけでたいしたことなし。ただ、ねじが4種類あるのでどれがどこだったかわからなくならないように注意(苦笑)。なにも考えずに調子に乗ってはずしたりすると痛い目に遭う(そんなのは私だけか)。他の工程はそれほど悩むところはなかったけど、ここは悩んだ。アルミシールドに印を付けておけばよかったかな。

 ハードディスクは、本体手前側のコネクタを抜くときれいにはずれた。その後、ハードディスク後ろのコネクタをはずし、左右にはまっているハードディスクを固定している部品をはずすと交換の準備完了。あ、もう一つ、ハードディスクの横に短いねじがついている(これで部品に固定されている)。ただ出っ張っているだけなのでねじなのかなんなのかわからなかったが(苦笑)、ねじだ。ここでようやくトルクスドライバが必要になる。以前PowerBook 145Bを分解した時にトルクスドライバを2本(T8とT10)買ってあったのだが、肝心のT8が見つからず、仕方なく新調。めったに使わないが、修理代を考えれば安いもの?

 組み立ては、一部どのねじがどこかわからなかったりコネクタがなかなかはまらなかったりしたものの、分解に比べれば非常にスムーズだった。苦労したケースもはめるのは簡単だ。最後にキーボードを元に戻し、さあ、起動だ。

 起動音は正常。そしてハードディスクから起動……と思ったらいきなり?マークのシステムフォルダが現れた。あれ? システム入ってないのか??
 しばらくして、リストアCD-ROMを入れるように指示が。別にリストアしたいわけではないのだが、復帰したばかりなのでとりあえず指示に従う。リストア状態でもなんでもいいからハードディスクから起動することが第一歩だ。
 リストア終了後、再起動すると、いきなりアラートが出現。嫌な予感……。見ると、ネットワークタイムエラー。。。あー、PRAMがクリアされて1904年になってるのね。98年も前だよ、すごいな(なにが)。時計を戻して、さあ、再インストール。パーティションは、2G、5G、3Gに切った。前から、9.xとClassicアプリケーション用、X用、自分で作ったファイル用。30Gだった頃からすると非常に手狭だが、まあ仕方ない。

 長くなってしまったので続き(あるのか?)は次回。あるいはFireworksの写真。
September 7, 2002 ↑ 2002 index → September 28, 2002