あまつぶ

3.9 【プロアトラスW for Mac OS X】

 めずらしく、おととい発売のソフトの話。

 Mac用の地図ソフトをなにか導入しようかなといろいろ探していたら、アルプス社プロアトラスW for Mac OS Xが、初のMac OS X対応の地図ソフトとして3月7日に発売されることを発見。Mac OS X用にCocoaで作られているとか。これは買うしか!ってことで早速購入(汗)。税抜きで11,000円くらい。

 DVD 3枚組。3枚のうち、まず1枚がメインディスクとなっていて、これでプログラム本体やら住所データ、50万分の1までの広域地図のインストールができる。2枚目と3枚目は、それぞれ東日本・西日本の地図データが入っていて、都道府県別にインストールすることが可能だ(地図は日本全国の2万5千分の1の地図と、全国の市の中心部などの一部は1万分の1、5千分の1の地図が入っている)。これらの地図は、インストールせずにDVDのまま使うこともできるみたい。DVDをつっこんだまま使うということであれば、最低500Mくらいの空きがあればokだ。

 それにしても、DVD 3枚ってのはすごい容量だ。フルインストールすると約9.7Gのハードディスクが必要……って、うちのiBook、内蔵ハードディスク、10Gなんだけど(笑)。ってことで、地図は外付けにインストール、と思ったら、インストール先の指定画面がないぞ。どうも、OSがインストールされているドライブにおりゃっと入れられてしまうらしい。ぐふ。これはなんとかしてほしいなぁ(とりあえず他の方法で外付けに入れ直すことができた。詳しくは後ろの方で)。

 仕方がないので、必要最低限の部分だけインストール(番地まで入れて全国の検索ができる機能もあるのだけど、このデータを入れると2.2Gくらいいるらしいし、とりあえずパス)。インストールする前に管理者パスワードを聞いてくる。これはいいのだけど、そのあと2回くらい同じことを聞いてきてちょっとうっとうしかった。それ以外は特になんということもなくインストール完了。再起動も必要なし、と。

 DVDを入れ替えて西日本の地図に変更。まずは自分の家を探す(笑)。番地データは入れられなかったので、字名までを指定。ま、これでもかなり近いところに落ちるはずだ。検索……と、……………………。遅っ。県名を入れなかったのが原因かと試してみたけど結果はたいして変わらず。うちの環境(iBook 500MHz)ではちょっと厳しいかも。うーん。

 検索結果は、該当するところがリスト表示される。複数あるときは、それぞれをクリックすればそこが表示される。ふむふむ、これはわかりやすくて便利。さて、スクロールして家の方向へ……、スクロールもちょっともたつくなぁ。やはりiBook 500MHzでは厳しいかな。地図の移動は、他にもダブルクリックした位置を中心に表示する機能もある。用途によって使い分ける感じかな。あと、大きく動かしたいときはサブマップを表示させて動かすとはやい。

 さて、少しスクロールして家に到着。そういえば、全国の市の中心付近は1万分の1地図が入っているとか。それはどうかしら。んー、選べないな。市役所付近に移動してみると、お、選べる。このままスクロールしていくと……、なんと家から90mくらいのところに線が(笑)。惜しいなぁ(何)。右は、計測機能を使って距離を測ってみた絵。しかし、この距離計測ももう少し直感的なインタフェースだとうれしいかも。

 なんか悪いところばかり書いてしまっているような気がするな。いいところは、地図がラスター形式で、非常にきれいなこと、かな。地図の色合いも見やすいし、国道・県道・交差点名などもわかりやすい。日本全国が2万5千分の1の地図でカバーされているってのも大きいかも。この縮尺では町ごとに色分けされて地図上に番地が表示されるので、だいたい住所がわかったりする。というか、うち、番地出てるし(汗)。7万分の1は、道路地図っぽい感じ。県道も含めて見たいならこのあたりなのかな。25万だと、一応色はつくけど何号線だかわからないし。たぶん、私の地図の見方だと、7万と2.5万をメインで使って、サブマップは300万くらいになりそうな感じだ。

 ところで、地図を外付けハードディスクにインストールする方法(たぶん今日の話題のメイン(笑))。地図(と、おそらく住所データ)は、/Library/Application Support/AlpsMappingにインストールされる。ここを、外付けハードディスクを見に行くように細工してやればうまくいくんじゃないかな、というわけ。早速やってみたところあっさりうまくいったので紹介。ただし、必ずうまくいくという保証はないし、正常に動作しなくなってしまっても責任はとれない。もし試してみる場合は、あくまで自己責任でお願いしたい。
 以下、Tempという名前のボリュームにAlpsMappingというフォルダを作ってここに地図などを格納する、という前提での手順(Terminalで)。

% cd /Library/Application\ Support
% mkdir /Volumes/Temp/AlpsMapping
% ditto AlpsMapping /Volumes/Temp/AlpsMapping
% mv AlpsMapping _AlpsMapping
% ln -s /Volumes/Temp/AlpsMapping /Library/Application\ Support

 要するに、/Library/Application SupportのAlpsMappingフォルダの内容をコピーして元のフォルダの名前を変更しておいて、コピー先のシンボリックリンク(エイリアスみたいなもの)を元の場所に作成する、というだけ。そうすると、アプリケーションが/Libary/Application Support/AlpsMappingを探しにくると、自動的に/Volumes/Temp/AlpsMappingを見に行くようになると。ちなみに、円マークはバックスラッシュで、スペースをエスケープするために入れてある。また、上の手順では、元のフォルダの名前を_AlpsMappingに変更しているが、動作確認がすめば消してしまってもかまわないと思う。

 この操作を行っておくと、地図のインストールや、細かい住所のインストールについてもすべてコピー先のフォルダに対して行われるようになった。ということは、インストールする前に設定しておくという手もありそうな気もするが、それは面倒なので試してみていない。もし次にインストールする機会があれば試してみようと思う。

March 8, 2003 ↑ 2003 index → May 3, 2003