あまつぶ

6.10

 CodeWarrior Pro3が送られてきた。Pro1からだったからPro3は継続料金を払わないといけないんじゃないかと思っていたが、Pro3までは無料だったみたい。Pro4の継続の申し込みの書類が入っていた。10月くらいまでって書いてあったかな。まだしばらく先だけど忘れないうちに申し込んでおいた方がいいかな。15750円か。徐々にあがってきたな。
 とりあえず、Pro2は残したまま、Pro3のインストールを…。マシンを買い替えてからのインストールは初めてかな? さすがに24倍速だけあって、結構速かった。ま、前は倍速だからそりゃあ全然違うかと思いつつ。インストールの終わりでなぜかデバッガに落ちて、esしてやったらFinderだけ落ちてインストーラは無事みたいだった。一応ちゃんと終わったみたいだったので再起動して、試しになにかプロジェクトファイルを開いてみると、例によってプロジェクトファイルを変換するかというダイアログ。変換してコンパイルしてみると、何のエラーも警告もなくあっさり通った。バージョンアップしたときにすんなりコンパイルできたのは結構ひさしぶりなような気がする。11以来かな? ま、Pro2のときとかにコンパイルエラーが出たのはAppleがUniversal Interfaceを変更したからだけど(Pro3では最新の3.1になっている)。
 どこで知ったのか忘れたけど(Metrowerksのページか、BUGのページか、CodeWarriorのメーリングリストのどれかだとは思うけど)IDEとデバッガが統合されて1つのアプリケーションになったらしい。使用メモリをチェックすると、デフォルトで9089k(PowerPC上で動かしたとき)。これを多いと見るか少ないと見るかは微妙なところかなと思いつつ、以前のメモリ36Mというような環境ではだんだんきつくなってきたのかもしれないなとちょっと思う。ま、IDEとデバッガを同時に立ち上げた状態ではもっとメモリを使っていたと思うから、それにくらべたらかなり改善されたんだろうけど。また、仮想メモリをオンにすると3600kくらい節約できるらしいのでメモリの少ない環境でもちゃんと動くのかもしれない(ただ、たぶんこのバージョンでもコンパイル中にテンポラリメモリを使うだろうからIDEの割り当てメモリ以外に空きメモリがある程度必要であろうが)。
 ざっと動かしてみた感じでは、プロジェクトを開くのが速くなったのがなかなかいい。マルチターゲット、便利だなと思ってアプリケーションの中で使うコードリソースなんかも一緒のプロジェクトにいれて使っていたら、プロジェクトを開くのに結構時間がかかってしまったりしたが、今回のバージョンではその時間がだいぶ短縮されたように思う。リリースノートには最大5倍と書いてあったけど、普通に開いたときには2倍くらいかな? 一度開いて閉じてからもう一度開くと、キャッシュしてあるのか、もっと速く開くことができた。これはなかなか気持ちがいい。
 IDEのインタフェース自体は、デバッガと統合されたことに関連する変更以外に目だったものはなさそうだ。IDEのソースエディタ上でブレークポイントを設定できるのはわかりやすくていいと思う。前のバージョンではデバッガ上でブレークポイントを設定しないといけないからちょっとうざったかったし。間違ってIDEのウィンドウをクリックして、「あ、これじゃなかった」なんてことも何度かあって。ブレークポイントの位置がソース上に記録されるようになったらしく、ソースを変更しても維持されるようになったらしい。このあたりはまだ試していないのでわからないが、これもいい感じだ。
 デバッガは、統合されたおかげで最初にデバッグするときにデバッガが立ち上がらないでいいから、ちょっとうれしい。デバッグを開始したとき、ウィンドウが1つしか表示されない。これは、まあ、ソースのウィンドウでブレークポイントを設定できるようになったんだから当然か。ステップ実行などをマウスで操作するためのパレットが、フローティングパレットからデバッガのウィンドウの中に移っていた。たしかCW9からCW10に変わったときも同じような変更があったのだが、あのときは使いにくかったな。今回はどんなもんか。キーボードのショートカットで動かしたらええやんといわれたらそれまでなんだけど。あとは、前からあったのかもしれないけど、グローバル変数のリストのウィンドウを表示することができるようになっていた。そのルーチンの中で使っているグローバル変数しか参照できなくて不便だなと思ったことがあったからこの機能は重宝しそうだ。
 そういえば、インストールのときに入れ忘れたのか、MetroNubが前のバージョンのままになっていて、気付かずにデバッグしようとしたらデバッガ(MacsBug)に落ちてしまった。たぶんぼくがインストールし忘れただけだと思うけど、どうなのかなぁ。最初ひょっとして、、と思ってCDをもう一度入れてバージョンを確認したら同じバージョンで、「あれー?」と思ってインストールを開始したら、入れたCDはなんとPro2のものだった。慌ててキャンセルして(キャンセルがまたなかなかきかなかった)Pro3のCDを入れてバージョンをチェックすると、やはり古いバージョンだった。これを入れ替えて再起動したら無事デバッガが動くようになった。ふう。

 とりあえずざっと使って、リリースノートを読んでわかったこと/感じたことはこんなところかな? IDE2.0になったときにくらべたら「だいぶ変わった」って感じはしないけど、デバッガとの統合はよさそうだ。今のところトラブルもなく(自分で作ったトラブルはあったけど(笑))順調に動いているし(現在、英語版を使用中。日本語版のIDEは3.0で、英語版は3.0.1が出ていたのでそちらを使用)。ま、またなにか気付いたことなどがあれば書こうかなと思う。

to June 7, 1998 ↑ to June index → to June 12,1998