6.8 【./の謎】 6.4にTurboLinuxをインストールしたと書いたけど、そのあたりの話。 さすがに本を買ってきただけあって一部を除いてインストールはすんなりとできた。その一部というのはディスプレイの設定で、液晶モニタだからかも知れないが指示されたとおりに周波数を入力したのにX-Windowの表示がまったくうまくいかなかった。 ログイン方法でグラフィカルログインとコマンドラインログイン(ちょっと呼び方が違ったかも)を選ぶことができ、本には「とりあえずはグラフィカルログインにしておけばいい」とか書かれていたのでそれに従ってみたのだが、モニタの設定がうまくできていないのでログイン画面まで進めなくなってしまった。設定はあとからでもできると書いてあったから大丈夫だろうと思っていたのだが、とんだ落とし穴にはまってしまった。 しかたがないのでもう一度インストールしなおす。きっとなにかほかにうまくやる方法があるのだろうと思うが、わからないからしかたがない。で、今度はちゃんとコマンドラインログインの方を選んでおく。モニタの設定は相変わらずうまくいかないが、あとで設定できるという言葉を信じて先に進む。インストールが終わり再起動すると、無事ログイン画面があらわれた(ま、当たり前だが)。 さて、ここからが問題。あとから設定できるとは書いてあったが実際にどうやって設定するのかがわからない(苦笑)。本をよく読むと「/etc/X11/XF86Config」というファイルに設定が書き込まれているらしい。あまり自信はないが、このファイルをいじってやればうまくいくかも知れない。以前MacにMkLinuxを入れたときの経験から、viというエディタを使って書き換える。モニタの設定らしきところはすぐに見つかったが、変更の方法がわからない。適当にいろいろキーを押していたら、インサートキーで入力できることがわかった。文字の消去はさっぱりわからなかったが、コマンドモードで「x」でいけるらしい。なんだかわかりにくいが慣れれば使いやすいんだろうか。 設定を勘で修正して保存し(保存はコマンドモードから「:w」だ)、X-Windowを立ち上げてみる。だめならまたいじってやり直して……と、延々繰り返してみたところついに画面が表示された。なんかもうそれだけで感動してしまった(笑)。ちょっと横の位置がずれているので少し調整して、これで完璧かな。その日はそれだけで疲れたのでもう終わり。 インストールしただけでは寂しいので、試しにちょっとプログラムを書いてみる。標準で「cc」とかいうCコンパイラが入っているはずだから、それを使ってみようというわけ。Cの最初と言えばやっぱろ「Hello World!」だろうから、空行を含めてたった6行のソースを書く。で、コンパイル。あっさりと成功。「ls」で確認すると、「a.out」というファイルが無事生成されている。ファイル名の後ろに謎のアスタリスク「*」がついているのが気になるが、まずは「a.out」と実行してみる。と、、「そんなファイルはない」とか怒られてしまった。こ、ここに見えているファイルはなんなんだ?? 根拠はないが名前がまずいのかも知れないと思い、「-o」オプションで「sample」というファイルにしてみる(っていうかmvで名前を変えた方がよかったか?)。が、それでもやはり実行できない。「test」という名前にしてみたら、今度はエラーは出ない代わりになにも起こらない。あれれ? 買ってきた本にはプログラム関係のことはほとんど書かれていないからまったく原因がわからない。しかたないので別の本をあたってみることにした。といってもこれ以上出資する気もないので、もちろん立ち読みだ(笑)。すると、「そんなファイルはない」と言われてしまう場合は「./」を頭につけて実行してみるといいらしい。それだけ覚えて帰ってきてさっそくやってみると、これがまたあっさりと動いてくれた。おおおお!? unixではカレントディレクトリをあらわすのに「.」という記号を使うから、「./」をつけるという意味は「カレントディレクトリにあるファイルだよ」ということを明示しているということだろう。普通に考えたらディレクトリの指定を省略すればカレントディレクトリにあるファイルを探してくれそうな気がするが、そう簡単にはいかないということなんだろうか。それを入力しなくても実行できるようにする方法もありそうだが、そこまで読んでくるのを忘れたので続きはまた今度かな……。 |