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ダーウィンの進化論を越える新しい進化論を 紹介します。
クラス進化論とは、「自然淘汰」「マトリックス淘汰」「クラス交差」を三つの原理として、大進化について「断続的進化」を演繹的に結論する理論(仮説)です。
原理は自然淘汰だけでない(他の二つの原理が追加されている)という点で、従来の進化論の拡張となっています。
また、「連続的進化」(小進化の蓄積による大進化)を理論的に否定するという点で、従来の説とは対照的になります。
( ※ 結局、クラス進化論とは、大進化を説明する仮説です。従来の説は、小進化についてはうまく説明できましたが、大進化については「小進化の蓄積」としか説明できませんでした。一方、クラス進化論は、大進化を説明するために独自の原理を提出します。)
進化論の初歩 | [ 2006. 6.25 ]
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進化論一般の説明。初心者向け。 | |
クラス進化論 早わかり | [ 2003. 9.28 ]
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クラス進化論を簡単に示します。 | |
クラス進化論の 概要 | [ 2003. 9.19 ]
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誤読への注釈 | [ 2006.6.18 ]
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優勝劣敗とは | [ 2006.11.12 ]
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利己的遺伝子とは | [ 2006.10.08 ]
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ドーキンス説の問題 | [ 2006.10.03 ]
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血縁淘汰説とは | [ 2009.03.13 ]
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進化論 Q&A | [ 2003. 9.24 ]
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基礎的な質問と回答。 | |
進化論 Q&A 2 | [ 2003. 9.30 ]
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やや高度な質問と回答。 | |
Abstract | [ 2003.10.03 ]
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英語版 要旨。 | |
進化論全体の 展望 | [ 2003. 9.22 ]
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続編との関係。 | |
第2部 概要 | [ 2004.1.12 ]
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続編 の 概要。(暫定版) | |
【 蛇足 】 トンデモとは何か | [ 2006.10.17 ] New ! |
【 後日 注記 】
「否定する」という言葉について
本サイトは 2003年の9月に公開した。その後、3年を経て 2006年になってみると、修正した方がいいと思える点があるので、注記しておく。
何を修正するかというと、話の内容(具体的論旨)ではなくて、話を述べるときの口調だ。言葉遣いといってもいい。これがちょっと過激すぎるのだ。
「自然淘汰説を否定する」
「従来の説を否定する」
というふうに、「否定する」という言葉を乱用しすぎている。この言葉だけを聞くと、従来の説を全否定しているように聞こえるかもしれない。ただし、正確には、全否定しているわけではなく、部分否定しているだけだ。
具体的に言えば、「自然淘汰説」を否定するといっても、「自然淘汰による進化」という学説を否定しているだけであり、「自然淘汰」という概念自体を否定しているわけではない。また、「自然淘汰による進化」という学説にしても、小進化については否定しておらず、大進化について否定しているだけだ。
要するに、従来の説と比べると、大部分は共通しており、異なるのはただ一つ、「小進化の蓄積による大進化」という点だけである。おおざっぱに言えば、「大進化のメカニズム」だけが異なっており、他のほとんどは共通している。
その意味で、「否定する」という言葉は(全否定を思わせるので)不適切であった。どちらかと言えば、「補正する」とか「拡張する」とか言うべきであった。
というわけで、言葉遣いが過激すぎたので、その点を修正したい。ただ、今になってあちこちを修正するのも面倒なので、各文書はそのまま放置して、この表紙ページでのみ、修正の意図を告知しておく。読者は、読む際には、文書中の「否定する」という過激な文句を、「部分否定する」とか「補正する」とか「拡張する」とかに読み替えて、適当に理解してほしい。
( ※ ただし、論理的に言えば、「否定する」というのは、「部分否定する」という意味で解釈するのが正しい。たとえば、「白である」を否定して、「白でない」というふうに述べれば、それは、「黒である」ことを意味せず、「灰色である」「赤である」「青である」などがいずれも許容される。「否定する」というのは、「部分否定する」という意味なのだ。この点では、各文書の話は、間違ってはいない。ただ、誤解されやすいので、ここで注記しているわけだ。というのは、「あなたを否定する」というふうに言われると、「自分を全否定された」と感じて、怒り狂う人が多いからだ。)
2006.10.10
原理と体系の違いについて
誤解を避けるために注釈しておくと、クラス進化論とは、「自然淘汰」「マトリックス淘汰」「クラス交差」という三つの原理そのものではない。では何かと言えば、この三つの原理を組み合わせて構築した演繹的な体系のことだ。
実は、この三つの原理それ自体は、従来の生物学に似たものが見られる。クラス進化論の特徴は、この三つの原理を基盤としながら、演繹的な体系[大進化を説明する体系]を構築したことだ。
比喩的に言えば、三つのタネのことではなくて、三つのタネから育った豊かな樹木のことだ。次の図を参照。
Ψ
... ...
(タネはあっても (タネがあって
木は育たず。) 木が育った。)
クラス進化論とは、タネのことではなく、木のことである。(つまり、大進化を演繹的に説明したことである。)……この両者を勘違いしないように。
2006.11.18
第2部について
第2部では、さらに詳しいことを説明している。ここでは、さらに「中立説」「ネオテニー」という二つの原理が追加される。
「中立説」は、木村資生の唱えた概念そのものだ。これは、ダーウィン流の「自然淘汰」を拡張したものである。(否定したわけではない。)
「ネオテニー」は、本サイトで独自に唱えられるものだ。世間一般に知られた「ネオテニー(幼形成熟)」という概念にきわめて近いので、「ネオテニー」という言葉を使う。ただし厳密に言えば、異なる形で定義されている。より正確に言えば、「遺伝子的ネオテニー」とでも呼ぶべきものだ。(世間一般に知られた「ネオテニー」は、個体レベルで観察される現象だが、本サイトで示されるのは、遺伝子レベルで起こる現象だ。)
ネオテニーがいかに起こるか、という問題については、「自然淘汰説」よりも「中立説」が必要となる。そこでこの二つがいっしょになって原理となる。
また、ネオテニーによって進化が起こる過程では、クラス進化論(第1部)の原理が必要となる。(その意味で第2部は第1部の発展編である。)
第1部は「クラス進化論」と呼ぶべきものだが、第1部と第2部の全体は「非線形進化論」とでも呼ぶべきものだ。この全体(つまり非線形進化論)が、大進化の原理を明らかにする。
2008.02.25
【 主な内容 】
【 早わかり 】
ダーウィン説 突然変異
自然淘汰 優勝劣敗
【 概要 】
◆ 従来の説の問題
基本
ドーキンス
化石
他の事実
◆ 従来の説の原理
遺伝子の変化
環境の変化
従来の説のまとめ
◆ クラス進化論の基礎
マトリックス淘汰
クラスという概念
優者と劣者
クラス交差
◆ クラス進化論の原理
中心の移転
遺伝子の集中
旧種の中心と新種の中心
二つの中心の関係
長期的な進化
◆ クラス進化論の結論
進化は段階的である
進化は不可逆的である
自然淘汰と不可逆性
◆ 付録
(ミトコンドリア)イブは存在しない
鳥類の進化
【 作者名 表示 】
南堂久史
mail: nando@js2.so-net.ne.jp
URL: http://hp.vector.co.jp/authors/VA011700/biology/
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(なぜか? 罵倒が来るからです。「揚げ足取り」とか「重箱の隅を
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つつく」という形。……でもって、臆病になっちゃったんですねえ。)