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一太郎を使うための情報
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[注] 一太郎11情報 ★ は、2001-02-20 に追加した分。
[注] New! と記してあるのは、1999-11 に追加した分。 (2件)
[注] 【 追記 】 と記してあるのは、1999-09 に追加した分。 (多数)
このホームページでは、一太郎 Office を使うための情報を記しています。
(1) 一太郎9
一太郎については特に述べることはありません。「重たい」というのが理由で、あまりお勧めはしません。 (一太郎は、6までは軽量でしたが、7以降は重たくなりました。動作がすこぶる緩慢です。)
初心者なら、一太郎 Lite の方がお勧めです。上級者なら、MS-Word の方がお勧めです。
※ 一太郎 Lite は、以前は「あまりよくない」と評価しましたが、エディタのかわり
に使うぐらいなら、そう悪くもないでしょう。
なお、一太郎 Lite は、エディタのかわりに使うぐらいなら不足ありませんが、
文書校正など、有益な機能まで大幅に削られてしまったので、一太郎のかわり
にはなりません。使うとしたら、一太郎と併用する必要がありそうです。
ただ、よく文章を書く人ならともかく、ちょっと軽い原稿を書く程度の初心者
ならば、一太郎 Lite でも、別に不足ないかもしれません。
なお、一太郎( Lite を含む)の最大の欠点は、「(本文書体にかかわらず)ゴシック体で表示する」という機能 [ 真のドラフト表示モード] がないことです。
この機能は、 MS-Wordでは、私のソフトを使えば実現できます。また、昔の一太郎6でも実現できました。どうせ一太郎を使うなら、昔の一太郎6の方がずっといいですね。動作も軽いし。文書作成機能は一応十分にあるし。
※ 教訓 :
「ソフトはバージョンアップのたびに退化する」(まるヒの法則)
【 追記 】
この4点は 1999-03 現在の問題です。その後、ジャストシステムが修正ソフトを出したので、バグといえる点についてはすでに解決されています。
修正ソフトは、次のページから入手できます。
http://www.justsystem.co.jp/download/down1_ib.html
なお、一太郎10 をインストールすると、この修正ソフトが自動的にインストールされます。ですから、いちいちダウンロードする必要はありません。 (上記の修正ソフトのサイズは 9MBもあり、ダウンロードは大変。)
修正ソフトを導入すると、バージョン名が「 Ver1.0PK 」になります。ヘルプの「バージョン情報」で確認できます。
【 注記 】
この修正ソフトには、新たにバグが追加されたようです。
「情報ボックスマネージャ」の「ヘルプ」が起動できなくなるのです。
とはいえ、インターネットブーメランを起動して、そちらのヘルプを
起動すれば、同じヘルプを見ることができます。
(この問題は、後日、修正ソフトが公開されるでしょう。
上のダウンロードのページに注意しているとよさそう。)
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五郎を使うには、リレーショナルデータベースというものの概念をよく知っておくことが必要です。
それには、次の手順で、学習ソフトで学びます。
・ 五郎を起動する
・ 最初の画面で、「データベース」ではなく「マクロ」のシートを選択する
・ 「五郎トレーニング」をダブルクリック(または選択して「実行」ボタン)
(注) 以上の手間が面倒なら、次のファイルを直接ダブルクリックする。
\JUST\DATABASE\DATA\SMPDATA1\五郎トレーニング.HLP
※ ただし「トレーニング」というカタカナは半角
以上の手順で、五郎を学習できますが、これにたっぷり時間をかけて学習しても、ほんの初歩が済んだだけです。五郎をまともに使えるようになるには、もっとずっと多くの労力が必要です。
一般的に、データベースというものは、すでにできたものを使うのは比較的簡単ですが、新たに設計するのには多大な労力が必要です。
データベースを新たに設計するのには、マクロ言語(一種のプログラム言語)について、かなり本格的に学習する必要があります。高校や大学の一教科を学習するのに比べ、数倍の時間が必要でしょう。
一方、それによって節約できる時間は、個人環境では、ほんのわずかにすぎないでしょう。
要するに、データベースというものは、 (そのデータベースを設計する専用のプログラマと、専用の入力担当者を必要とする) 業務用のソフトなのであって、個人用のソフトではないのです。
※ よくある笑い話ですが ──
ビデオテープや 音楽 CD の管理のために、データベースを作成しよう、と
思い立ったら……その入力のために 50時間ぐらいかかったのに、それで
探し当てたものはゼロ。 なぜなら、めざすビデオまたは CD が山のように
積み重なっていて、探し当てられない。で、結局、一つ一つ目と手で探して
いったから、データベースの入力作業は、すべて無駄だった。
MSアクセスと五郎を使った成果は、「あくせく、ごくろうさん」だった?
個人のためのデータ整理としては、別の方式が適しています。次のように。
(1) 住所氏名のためには、一般の年賀状用のソフト。
(2) 個人の資料整理には、表計算ソフトなど。
(3) メモなどのためには、テキストファイル。
詳しく言うと:
(1) 住所氏名
個人環境で、住所氏名のデータベースを使うには、年賀状ソフトの住所録を使うのがベストです。市販の「筆まめ」などを使うのが最善です。
一太郎に付属する葉書印刷用の住所録は、そこそこ便利ですが、使い勝手がよくなく、さまざまな点でストレスがたまるので、やめた方が無難です。 ( MS-Word に付属する「葉書宛名印刷」という機能は、使い勝手がとても悪く、やめた方がいいでしょう。)
三四郎や五郎では、たとえ住所氏名のデータの管理はできても、それを葉書に宛名印刷する機能はないので、年賀状の印刷には使えません。 (無理をすればできなくもないが、まともには使えない。)
※ 画像を付けたいときは、txtファイルでなく HTMLファイルなどを使います。 なお、全体を PRE タグで挟むと、いちいち BR タグなどを入れず、単純に 改行記号を入れるだけで済むので、txtファイルと同様で済み、便利です。 (例としては、現在の文書のソースで、この箇所を見てください。)ただ、あとでデータをうまく利用するには、そのための検索システムなどが備わっていなくてはなりません。次のように。
バリューパックの辞書が使えない
バリューパックの辞書が使えないことがある。その現象と対策は次の3通り。
・ 一太郎8で、辞書をHDにインストールできない。
→ もう一度インストールし直す。
・ 一太郎9で、辞書が使えない。
→ 一太郎9のインストール後は、使えないことがある。
セットアップ・マニュアルにしたがい、「サポートツール」を実行する。
(一太郎9 CD-ROM から。User's Kit があればその CD-ROM から)
・ 一太郎9で、「類義語辞書がありません」と表示される。
→ かなり複雑。以下に詳しく述べる。
一太郎9で、「類義語辞書がありません」と表示される場合の対処。
・ これは根本的には、一太郎9本体および User's Kit のバグである。
(症状としては、「辞書引き」で「類義語辞書がありません」と表示されて、
ヘルプに従って修正しても、直らないこと。なぜなら、「編集」→「検索」から
指定通りにファイルのパスを指定しても、認識されない。)
・ 発生する状況は、バリューパックの辞書を、一太郎本体とは別のドライブのHD
にインストールした場合。(同じドライブや、CD-ROM運用の場合は、大丈夫の
ようだ。)
・ 異常の原因は、一太郎9が、このドライブ番号を正常に認識できないこと。
詳しく言うと、電子辞書に関するレジストリに、フォルダの情報があり、これを
誤認識すること。
このレジストリ情報は、バリューパックをアンインストールしても残る。
(したがって、アンインストールしても、誤認識の状況は解消されない。)
・ 問題を解決するには、面倒だが、次の手順を取る。
(所要時間は約1時間。User's Kit を導入済みの場合は、2時間)
※ なお、あらかじめ、以下の手順にすべて目を通しておくこと。
バリューパック(辞書)は、別ドライブに移動するのをやめるので、
注意のこと。
※ User's Kit を導入している場合は、初心者には困難!!
(1) バリューパック(辞書)のファイルを、まず、手動で削除する。
ファイル名は、下記。(場所はエクスプローラなどで探す。)
Iwnmjjd.dic Kenkejd.dic Kenkjed.dic
Iwnmjji.idx Kenkeji.idx Kenkjei.idx
※ あとでアンインストールするが、その前に手動で削除する。
(2) 一太郎9をアンインストールする。
(3) バリューパックもアンインストールする。
(4) 一太郎9 ( User's Kit をインストールした場合は User's Kit )の CD-ROM
の「一太郎8サポートツール」を実行する。
(5) 一太郎8をインストールする。
(6) 一太郎9 ( User's Kit をインストールした場合は User's Kit )の CD-ROM
の「バリューパックサポートツール」を実行する。
(7) バリューパックをインストールする。
ただし、今度は、一太郎と同じドライブにインストールする。(注意!)
(8) 一太郎8を起動して、「ツール」→「辞書引き」を起動する。
ここで正常に動けば、(10)へ。異常ならば、(9)へ。
(9) 異常発生時のヘルプにしたがって、修正する。つまりメニューで
「編集」→「検索」→「メニュー」→「類義語」→「辞書設定」
とたどって、設定する。
ここで、辞書が(一太郎本体とは)別ドライブにインストールされている
場合には、ファイルが正しく認識されていないのがわかる。
そこで、手動で、「設定」ボタンを押して、正しく認識させてやる。これが
ポイントである。これにより、一太郎8で「辞書引き」が使えるようになる。
(10) 一太郎9をインストールする。
(11) 一太郎9で、「辞書引き」が正しく使えることを確認して、いったん終了。
(12) User's Kit をインストールしている場合は、さらに以下の手間がかかる。
というのは、「JSファイル検索ツール」が無効になっているからだ。
これは、不思議なことに、User's Kit を再インストールしても直らない。
ひどい話だ(大バグである)。仕方ないので、手動でインストールしかない。
その手順は、以下の通り。
(13) エクスプローラで \JUST というフォルダ(一太郎9のあるフォルダ)に
JSFIND.EXE というファイルがあるかどうか探す。あるかないかを確認。
(14) 任意のフォルダを右クリックして、「JSファイル検索ツールで検索」を選択。
ここで正常に実行できれば、終了。
正常に実行できなければ、画面に従い、「JSFIND.EXE」を選択する。
これは、先の (13) でファイルがあったなら、そのファイルを選択して、終了。
先の (13) で、ファイルがなかった場合は、以下を実行する。
(15) User's Kit の CD-ROM 入れる。画面が現れたら、「終了」を実行する。
(16) CD-ROM のアイコンを右クリックして、「エクスプローラ」を選択。
(17) Setup フォルダから、次の四つのファイルを選択して、デスクトップにコピー。
Jsfind.cn_ Jsfind.ex_ Jsfind.hl_ Jsfind.r_g
(18) 初めの三つは、それぞれ個別に、解凍ソフト( LHMelt など)で解凍する。
すると次の三つのファイルができる。
Jsfind.cnt Jsfind.exe Jsfind.hlp
(19) その三つのファイルを、下記のフォルダにコピーする。
\JUST\JSLIB32
(20) 残った一つのファイル Jsfind.r_g は、手動でファイル名を変更して、
Jsfind.reg に直す。そしてそのファイルをダブルクリックする。
(21) 「レジストリに正しく入力されました」と出るので、OKボタン。終了。
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※ 別ドライブだとダメだ、ということの根本的な原因は、このことが辞書ソフトに
想定されていないことであるようだ。バリューパックをアンインストールしても、
レジストリにドライブ番号が残ってしまい、消去・修正できないらしい。
(だからあとでドライブを変更することもできない。)
また、別のドライブに辞書をインストールすると、正しく認識されない。
一種のバグなんですよね。
※ ひょっとしたら、「パスが通っている」のを利用して、ファイルを認識している
のが、問題の理由かもしれない。つまり、いちいち正式なフォルダを指定し
ないで、プログラム作業をサボって、ファイルを指定しているせいで。……
とは、あまりにもずさんなので、違うかも。しかし実際に Autoexec.bat を
見ると、辞書フォルダにパスが通っているから、ありえそうな話だ。
ジャストシステムは常に Autoexec.bat でパスを通す。なぜか? そんな
ことをするのは、ジャストシステムだけなのだが。
※ それにしても、「JSファイル検索ツール」の再インストールができないのは、
まったくひどい話だ。呆れてしまう。
参考
・一太郎9には「ツール」→「辞書引き」で、いちいちエラーメッセージが出るのを
我慢すれば、そのまま放置してもよい。一太郎9上で辞書を使うのは諦めて、
単独起動して使えばよい。
・辞書を(一太郎9上ではなく)単独起動して使うには:
辞書起動ファイルのありかは、次の場所。(ドライブ名は省略。)
\JUST\JSLIB32\JSCCD.EXE
このファイルのショートカットを作って、ダブルクリックすればよい。
・ただし、その方法では、類義語辞書もまた、単独でしか使えない。その方法は:
メニューで
「編集」→「検索」→「メニュー」→「類義語」→「類義語検索」
とたどればよい。
※ ここで「辞書設定」のボタンで設定しておく必要があるかもしれない。
\JUST\JSTOOL\DIC\JDSAME2.DSI
というファイルを設定しておかねばならない。
なお、たとえここで正しく設定しても、一太郎9上の「辞書引き」は
正しく認識できないことがある。それがバグのバグたるゆえんであり、
それを直すには、前述の面倒な方法を取るしかない。
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便利に使う方法
和英を主に使うのならば、国語辞典でなく和英を表示させることができる。
それには、一太郎の
「ツール」→「辞書引き」→「辞書設定」→「自動切り替えの設定」
で、そのように設定すればよい。つまり、「国語辞典」をリストから削除する。
(逆に、「和英」を削除すれば、「国語辞典」が常時表示される。)
いずれにせよ、和文について調べたいとき、いちいち辞書の選択の画面が
現れないので、余計な手間がかからないで済む。
縦書きビューアについて New!
文書を縦書きで表示するにはどうすればいいか? ──この問題は、多くの人が考えたことがあるでしょう。
私自身は、いろいろと試行錯誤した末に、一応ながら、次のように結論を出しました。
「たしかに、日本語は、縦書きの方が読みやすい。しかし、コンピュータというものは横書きを原則としている。そこへ縦書きを持ち込むと、あるときは縦書き、あるときは横書き、となって、混乱する。だったら、横書きに統一した方がいい。実際、慣れてしまえば、それでも問題ない。」
……このように考えてきました。そして、実際、特に不便は感じませんでした。
ところが、です。
最近、ちょっと興味があって、縦書きビューアというものを試してみました。すると、いくらか考えを改めました。それは、
《読むだけ》に限るのならば、縦書きはやはり横書きよりも見やすい
ということです。(書くのはともかくとして)
技術文書ならともかく、青空文庫の小説などは、やはり、縦書きの方がずっと自然に読めます。
実際、コンピュータ上で横書きの小説なんて、読む気がしませんね。でも、縦書きで表示したら、さして違和感なく、小説世界にのめり込むことができました。小さな活字の文庫本なんかに比べると、目が疲れない、とも言えそうです。
では、縦書きビューアとしては、どのようなものを使えばよいか? それが問題です。世間で知られているソフトには、おおよそ、次の七つがあります。
(1) QTView
QXというテキストエディタの作者の手になる「QTView」という縦書きビューアがあります。(無料)
これはけっこう以前からあるもので、かなり知られています。私の評価としては、
・ そこそこ便利
・ unicode を使える点は、いくらか便利かもしれない。
(ただ実際には、unicode を使ったテキストは、ほとんどないが。)
・ 画面移動[半画面ずつ移動]などの点で、使い勝手はあまりよくない。
・ 画面表示を大きくすると、非常に重たい。[特にスクロール]
(2) 縦書きビュー
「縦書きビュー」というソフトがあります。(無料)
これは上記の QTView によく似ていますが、ただ、使い勝手が異なります。評価としては、
・ けっこう便利。実用になる。
・ スクロールではなく、ページをめくる感じになる。けっこう読みやすい。
・ デザインが書籍を模しているのは、好き嫌いが別れそうだ。
ただ、慣れてしまえば、特に違和感は感じない。中央に線が入るのも、
視線を安定させる効果があって、目が疲れず、なかなか読みやすい。
私としては、お勧めです。 (無料だし、タダでもらって、損はない。)
※ 設定ファイルを自分で編集すると、行間隔などが設定可能。
(3) Dish2
「Dish2」というソフトがあります。(現時点では、無料)
今昔文字鏡の文字が使える(ただし、フォントがインストールしてあれば、だが)──という長所があります。
ただ、
基本的な点で、いくらか使いにくい点があるようです。どうしても特殊な文字を使いたい場合のみ、このソフトを使うといいでしょう。
(4) T-Time
「T-Time」というソフトも、縦書きができるビューアとして有名です。
実際、縦書きビューアとして、これで問題となるような点は、何もないようです。縦書き表示だけを専用の目的として開発された有料のアプリ、というのは、これしかないようですし。
ただ、いかんせん、これは有料です。他のソフトと比べ、多少の差があるとはいえ、わざわざお金を払う、……というのは、私のような貧乏人としては、ちょっとできないことです。
ま、お金が余って困っている人は、これを買うといいでしょう。
(5) QXエディタ
「QX」というエディタがあります。(3000円。シェアウェア。)
これは「秀丸」と並ぶ優秀なエディタです。縦書きで書くこともできる、という点が、エディタとしては珍しい特徴となっています。拡張子の切り替えで、ファイルごとに表示設定を変更することもできます。
私自身は縦書きで書くことはありませんが、このソフトはなかなかよいソフトです。文筆業関係者では、メインのソフト(ワープロ代わり)に使っている人も多いようです。買って損はありません。
なお、これをもっていれば、これを縦書きビューアとして使うのも、悪くはないでしょう。ただ、拡張子「txt」を横書きで使っているのなら、一般の txt ファイルを縦書きで表示することはできなくなるので、単なる「縦書きビューア」としては、使えないわけですが。
(6) ORGAI
「ORGAI」というワープロがあります。(12800円。体験版は無料。)
これも、設定しだいでは、縦書きで使えます。単なるビューアではなく、ワープロだ、というところが、上述のビューアとは異なります。(また、値段がねえ。辞書などがついているわけでもないのに。)
まあ、一太郎をもっていない人ならば、あえて買う人もいそうです。私自身は、試したことがないので、評価できません。
(7) 一太郎を縦書きビューアとして使う
一太郎をもっていれば、これを縦書きビューアとして使うといいでしょう。
一太郎は、通常、横書きのワープロとして使う人が多いでしょう。仮に、縦書きで書くことにしたら、縦書きの書法に慣れてしまうため、他の[横書きの]アプリを使いにくくなります。(たとえばカーソルの動かし方が、他のアプリと 90゜異なるので、カーソルの使い方に戸惑う)
ただ、MS-Wordを主に使っている人ならば、一太郎はあってもワープロとしての使い道がないので、一太郎を無駄にしないため、縦書きビューア専用に使うといいでしょう。 ( MS-Word は縦書きは苦手なので、MS-Word を縦書きビューアとして使うのは無理です。一太郎を縦書きビューアとして使った場合、もちろん、縦書きワープロとして使うこともできます。……あまりお勧めはしませんが。[先に述べたように、パソコン上で書くのは横書きに統一した方がよいので。])
「一太郎を縦書きビューアとして使う」という方法の特色としては、次のような点が上げられます。
・ 表示は比較的高速。(実用上、問題なし)
・ カラーの文字も表示可能。ルビも表示可能。
・ HTML ,doc ,RTF など、多くのファイル形式に対応。
・ unicode の補助漢字も使える。
・ 機能は非常に多機能。(一太郎の機能をすべて使える。検索、編集など)
・ 難点としては、一太郎が縦書きビューア専用になってしまうこと。
(ワープロとして自分で書くには適さなくなる。Wordを併用するなら別だが。)
では、「一太郎を縦書きビューアとして使う」には、どうすればいいか? それは簡単ではなく、かなりいろいろと設定をする必要があります。その設定法を、次に述べます。
・ ツールバーに「全画面表示」の切り替えボタンを置く。
メニューの「ツール」→「割付」→「ツールボックス」で、
「標準機能」→「表示」→「全画面表示」の機能を選択。
「デザイン変更」ボタンを押して、「テキスト編集」をクリック。
入力欄で「全画面表示」を「全画」に変更。そのボタンをマウスで
ドラッグして、ツールバーのあいている部分に置く。
ついでに、「開く」や「保存」のアイコンを、「標準」ツールバーから
「書式1」ツールバーにコピーする。(Ctrlキーを押しながらドラッグ)
・ 文書スタイルを適切に設定する。
メニューの「ファイル」→「スタイル」で、スタイル設定をする。
縦書き設定/フォント設定/字数設定/行数設定 ……など。
(特に、「字数」の設定は大切。さもないと、文字が画面から
はみ出てしまう。通常、1行の字数を 25〜30 字に設定する。)
(設定を済ませたら、スタイルを「記憶」ボタンで記憶する。)
・ ルーラーなどの余計なものを画面から消す。
メニューの「表示」→「画面表示設定」
そのあと、「共通」や「イメージ編集」のところで、あちこちいじって、
ルーラやスクロールバーなど、不要なものを表示させなくする。
また、「全画面表示」のチェックを入れておく。
(設定を済ませたら、スタイルを「記憶」ボタンで記憶する。)
・ 余計なツールバーを画面から消す。
ツールバーを右クリックして、「表示切り替え」を選択。
「書式1」のチェックだけを入れて、他をはずす。
・ 画面の背景色を、白色ではなく、目に優しい色に変更する。
メニューの「ツール」→「オプション」→「カラーパレット」で、
「ハイカラー」を選択する。そのあとで、
メニューの「表示」→「画面表示設定」→「イメージ編集」で、
右下の「色の設定」のところで、背景色として、薄いクリーム色
または薄い肌色を選ぶ。(文字色は黒のままでよい。)
以上により、「全画面表示」状態で、画面を目いっぱい使って、縦書き表示できるようになります。
全画面表示になると、メニューが画面から消えてしまう(!)ので、戸惑うかもしれません。しかし、あわてることはありません。画面の上端にマウスを置いてクリックすれば、メニューが下りてきます。
また、ツールバーにある「全画」ボタン(先の設定で作ったもの)を、クリックすれば、「全画面表示」は設定・解除されます。
あとは、一太郎のアイコンをデスクトップにでも置いておけば、テキストファイルをそのアイコンにドラッグするだけで、そのテキストファイルを一太郎で表示できます。( HTML ファイルも同様。)
また、「送る」コマンドに一太郎を登録しておけば、任意のファイルを一太郎に送ることができます。( SentTo フォルダに一太郎のショートカットを入れておけばよい。)
※ 以上の方式で、HTML や txt などのファイルは縦書き表示できます。ただ、
MS-Word や 一太郎の文書は、うまく表示できないこともかなりあります。
というのは、これらのワープロファイルは、初めから 1行40字程度で表示
されることを前提として書かれていることが多いからです。ま、場合により
けりですが。……
【 付記 】 一太郎 Lite
一太郎 Lite というのもあります。これも縦書きができるようです。(未確認)
ま、これをもっていれば、これを使うのもいいかもしれません。
なお、一太郎 Lite でも、設定は上述のようにするべきですが、実際にそういう設定ができるかどうかは、私はわかりません。Lite の方は、カスタマイズの項目が減っているかもしれないので。
一太郎 Lite を縦書きビューアとして使えるかどうか、──これは、私としては、何とも言えません。
ただ、できるとしても、実際にそうするのは、あまり賢明な方法とは思えません。縦書き専用に設定すれば、横書きワープロとしてはまともに使えなくなるからです。それでは Lite をわざわざ購入する意味がなくなります。
Word97 を使用することは、お勧めしません。このワープロは、重大なバグが山のようにあります。
ただし、Word98の方は、大きな問題はないようです。
Word2000 は、Word98 とあまり変わっていないようです。
Word97 のバグについて、詳しくは、次のホームページを参照。
http://hp.vector.co.jp/authors/VA011700/soft/wtrouble.htm
[付記] Word95 について
現時点では、もし入手可能であれば、Word95を選択するのが最善です。(ただし、私のソフトと組み合わせることが条件。)……なお、
「Word95 の CD-ROM を他人から借りてコピーして、マイクロソフトに代金を勝手に送りつける」
という方法もあります。これは、法律的には犯罪にはなりません。ただし代金が十分であることが必要です。(7000円がメド。価格については責任を持てませんが、以前はこのソフトはマニュアル込みで 6800円でした。)
なお、代金を送付しない場合は犯罪となります。ここに警告しておきます。
すでに述べたことのほかに、ジャストシステム自体も、さまざまな情報を公開しています。
下記から、情報や修正ソフトなどを入手できます。
ジャストシステムのページ (情報 ・修正ソフトなど)
ジャストネット上の情報 (主に「一太郎」について)
次のホームページから、便利なフリーソフトを得ることができます。ATOK用のソフトもあります。
※ ここはソフトウェア関係のトップページです。
http://hp.vector.co.jp/authors/VA011700/soft/superkit.htm
. [ 以上 ]