Mac OS Xでモンゴル語(Ver. 10.2以降)

 Mac OS Xバージョン10.2 (Jaguar)以降でのキリル文字入力環境の構築を説明する(Ver 10.1.x以前を使用している方はこちらを参照)

目次
1. OSXネイティブ(Carbon、Cocoa)環境
2. Classic環境

1. OSXネイティブ(Carbon、Cocoa)環境

 OSXで、キリル文字フォントおよびキーボードレイアウトを使用できるようにする。ここではMongolian Language Kitをベースにするので、ダウンロードし、展開しておく。


Mongolian Language Kitのファイル構成


A. フォントのインストール
 OS Xの起動ディスクを開いて、"Library"フォルダ中の"Fonts"フォルダ(/Library/Fonts)にMongolian Language Kitに含まれるフォントをドラッグしてコピーする。


 ブラウザでモンゴル語のウェブページを閲覧するだけなら、フォントのインストールだけでよい。

B. キーボード・レイアウトのインストール
 OSXネイティブ環境用のキーボード・レイアウトには、OS9.x環境で使われてきたキーボード・レイアウト書類を利用できる。ただし、ファイル名に".rsrc"を加える必要がある。
 Mongolian Language Kitに含まれる"MongolCyrillic"のファイル名に".rsrc"を加える。名前を変更したら、OS Xの起動ディスクを開いて、"Library"フォルダ中の"Keyboard Layoutsフォルダに"MongolCyrillic.rsrc"をコピーする。


 再ログインすれば、MongolCyrillicが使用可能となる。

 次に「システム環境設定」「言語環境」の「入力メニュー」にMongolCyrillicが追加されているので、チェックを入れ、有効にする。


 すると、メニューバーのキーボードアイコンにMongolCyrillicが追加され、入力が可能となる。


 OSX用アプリケーションを立ち上げ、入力したいモンゴル語キリル文字フォント(Mongolian Language KitではUlaanbaatar, Darkhan, Erdenet, Kharkhorin, Gobisumberの五書体)を選択し、キーボード・レイアウトをMongolCyrillicにして、入力する。


AppleWorksでの入力例


2. Classic環境
 Classic環境では、Macintosh用のモンゴル語キリル文字入力キット(Mongolian Language Kitなど)が使用可能である。
 ただしインストールはOS X上からではできないため、「システム環境設定」の「起動ディスク」からClassic OS(OS9.x)を選択し、再起動した後、この手順に従いインストールを行う。その後、「コントロールパネル」「起動ディスク」からOS X を選び、再起動すれば、Classic環境でのモンゴル語入力が可能になっている。