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 APIs - APIの説明と使用上の注意 - 「API」とは?


 「API」について

 「API」は「WindowsAPI」とも呼ばれ、「Application Programming Interface」の略です。MS-DOSでのプログラムに詳しい人なら、「Windows上でのINT21hコールみたいなの」という、いささか暴力的な説明で通用します。

 まぁ、この辺の名前は固有名詞なので、鈴木さんを「鈴木」と呼ぶのと同じレベルです。
 丸覚えするしかないです。鈴とか木とかと関係ない人を「鈴木さん」と呼ぶよりは多少、名前に意味があるだけ、ましです。
 というか、正直、すぐに覚えなくても、さして問題にはなりません。少なくても、自己完結する場合においては。
 このサイトや他のVB情報系サイトなどの掲示板で質問するような時は必要になります。その程度です。あぁ、でもヘルプとか見るときには必要か。うーむ。


 「API」って何?

 さて、この「API」というシロモノ、一体何なんだというと。
 「アプリケーションをプログラムするときのインターフェース」(ほぼ直訳)
 ってな訳です。え? わからない? まぁ、そーですね。実体を持たない言葉です。
 簡単に言えば、プログラムを作るときにお手伝いしてくれる小人さん達のことです。

 Windowsの画面を見ているとあることに気づきます。それは、
 「同じような形をしたものがたくさんある」
 ということです。
 そう、Windowsのプログラムでは、「基本的なウィンドウの形」や「基本的なボタンの形」というのがあります。もちろん、形だけじゃなくて動作も同じです。
 そうなってくると、ここに一つの無駄が発生します。
 色んなアプリケーションが同じような形、同じような動作をするウィンドウをプログラムすることになります。
 2つ3つならばいざ知らず、ウィンドウだけに限って言っても、エクスプローラ、メモ帳、電卓、CDプレイヤー、ペイントなどなど、たくさんの所で似たような「ウィンドウ」の形や動作を見かけます。


 まとめましょ、整理しましょ

 ところで通常、プログラムを作る人は、汎用的な処理を行うプログラム(ルーチン)をライブラリとしてため込んでいます。
 同じような動作をするプログラムを何回も書かなくても良いようにするわけです。
 これをWIndowsごとやってしまおう、というのがAPIの基本的な考えです。

 つまり、Windowsの開発元であるMicrosoftが「ウィンドウってのはこういう形をしてて、こういう動きをするんだよ」というのをライブラリとして提供してくれるわけです。
 それを使えば、「こっからここまでの範囲で、こんな感じの絵で、ここにタイトルがあって、ここにアイコンがあって……」とやるべきだったことを、ライブラリに「Windows標準のウィンドウをこっからここの範囲に作ってね」とお願いすればいいんです。
 あとは、難しいことは全部他人任せにして、本当に「自分のプログラム」の処理だけを作るのに専念してしまえます。

 それから、プログラムサイズのコンパクト化というのがあります。
 つまり、APIというものがなかったら、似たような処理をしている部分がそれぞれのプログラムに入っていることになってしまいます。この辺、無駄です。これがさっき言った「無駄」の話。
 同じような部分があるんなら、違いだけ残して統一してしまえばいいということです。
 やり方は簡単。さっきのアレです。
 「Windows君、この辺にウィンドウを描いてくれ、頼んだ」
 とすればいい訳です。書き方なんかはWindows一人が中で覚えていればいいだけのこと。僕らが気に病むことではありません。

 さて、今回はわかりやすいということでウィンドウとかを引き合いに出して話しましたが、本当はもっと多くのところにAPIは潜んでいます。
 画像描画、文字入力、サウンド出力、ネットワーク、その他色々……。
 正確には、WindowsはAPIでできた雪だるまって話なんですけどね。


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