四国日記

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8月10日、3日目。

引き続き快晴。ニュースも新聞も見ていないとそろそろ不安になる情報依存症。

朝、旅館のお茶をペットボトルに詰める猫侍郎とO浦。 まさに正しいリサイクル。然し…。
一晩たって解答が間違っていたことに気づく猫侍郎。 再び考えはじめる。
今日は桂浜に行く日だ。 旅館のおばちゃんたちにいろいろ聞いて、 バスで行くがもっともよろし、ということになった。 はりまや橋(前日の電話ボックスの上の坊さんと関係ある橋らしいが、 今は川が埋められて無いので無意味に橋だけ。 ちなみに「平成三年」と書いてあった(汗))停からバスに乗って、およそ25分。
まだ朝なので人も少なめ。 坂本龍馬の銅像を見にいくのは、今回の旅行のメインでもある。 猫侍郎には「坂本龍馬像の前で数学の本を読みながら写真を撮る」 という妙な約束もあるらしい(立会人)。
降りてすぐの案内所で周辺地図の書いてあるパンフレットをもらって、 さっそく坂本龍馬の銅像を探しに出発。といってもホントにすぐ近く。 地図を頼りに歩いて丘を登って対面!で、でかい!
朝日を浴びる坂本竜馬を背後から逆光で。
龍馬先生を右から!
朝日を受けてはるか水平線を望む坂本龍馬。 そっちはアメリカじゃなくてオーストラリアだ。 若くして暗殺されてこそ英雄か。 …あまり余計なことは言わないでおこう。(手遅れ)


龍馬先生を左から!
というわけで、記念撮影。 なんか服が黒装束みたい。実際上下とも真っ黒やったんやけども。
One ポイント アドバイス !!
ちなみにこの場所行くなら、絶対に朝だ。 昼からだと、人が多くてとても写真なんて撮ってられない。 とくに台の上に乗ったりするのは絶対無理。 この写真は周りの人が減った隙を狙って台の上に飛び乗って撮ったものだ。 本当はもっと上まで上りたかった…。
猫侍郎の写真はレンズつきフィルムで別に撮った。


ちなみに朝食は坂本竜馬前のベンチで、やっぱりコンビニおにぎり。 もうちょっとましなもん食えや。 バスを降りたときはそれほどいなかったはずの観光客がなぜか坂本龍前だと多くなっていた。さすが集客力のある人物。もとい求心力のある人物。
坂本龍馬のリージョンで一通り満足した後、浜辺の散策へ。
太平洋は違う!
蒼い空、白い雲、碧い海、淡い砂浜! とにかく、単純で大きい。単純に凄い。単純に感動する。 「海の感動」を伝えることができない文章構成力のありなさを嘆くよ、うんうん。
というわけで、まぬけな写真。
岩礁に置き去り。
うそです。
浜から突き出た岩に飛び乗って大喜び。
砂浜と岬を歩きながら、いろいろストーリーのある写真を撮ろうかと考えたが、 「危ないからやめとけ」といわれたので断念した。 岬の崖下にうつぶせになって「竜王岬殺人事件」とか、 面白いと思ったんだけどなあ。
さて龍馬記念館。桂浜公園の山の上にあって、上るのは大変。 息を切らせてたどり着いた記念館の建物は明らかに超現代風の意匠だった。 前々から思っていたけど、 ここ数年の新しい建物はみんな変な設計をしているような気がする。 そのうちみんなシムシティのアルコロジーみたいになってしまうんだろうか。
ところが!このデザインは伊達ではなかった。 入館者のことを非常によく考えて設計してあり、 看板も何も無いのに何気なく歩いていたら自然と順番に観覧できるようになっている。 空間と屋上までもが意味を持つ「展示」であるというコンセプトをすっきりと納得することができた。全世界の芸術家気取りな建築家に見習って欲しい。
さて肝心の史料展示はというと、坂本龍馬直筆の書簡。…読めへん。 殺された龍馬の後ろに掛かっていた掛け軸の血。 もっと激しく飛び散ってるかと思ったら、点々とついているだけだった。 資料ブースに「おーい竜馬」が全巻置いてあったので、 とりあえず最終巻の最終2話だけ読んだ。 小山ゆう最高。
ひととおり見て回ったあと、しばらく時間があったので再び浜へでた。 靴に砂が入るのではだしで歩いてみたら
「あづいー!」
数歩で足の裏が灼熱地獄。ひとつかしこくなりました。
海を見るひと。
そんなこんなで時間は正午。
みやげ物屋にお食事処もあったのでふと思い立って聞いてみる。
「昼飯食べるー?」
「いらん」
「いらん」
瞬間で昼食抜き決定。
ここで猫侍郎はばあちゃんと女の子へのおみやげを買っていた。 どれにしようかと決めかねていたので(比喩的に)後から蹴りを入れる。
「1万円札で買っても大丈夫か?」
「店の人困らへんか?」
「ほんまにいいか?」
変なことに悩むなあ。
バスに乗って再び高知駅へ。 駅前まで行くより50円安いので、はりまや橋停で降りて歩く。
で、歩いている途中に変な自販機が。 でかでかと?マークの張り付いた缶が入っている。 で、他の商品より20円安い。 どうやらランダムで商品が出てくるらしい。 コレは冒険者として試さねばなるまい! というわけで試したO浦と猫侍郎。 期待を裏切って普通に飲めるものがでてきました。ちぇっ。
高知駅から徳島駅への移動はそれほど目新しいことはあらじ。 ディーゼル車にも慣れた。長時間の停車にもなれた。 一つ驚いたのが「橋の上の駅」。 橋梁の部分が複線になって真中にプラットフォームがあるという。 駅の出口も見当たらなかったので、すれ違い専用の駅ではなかろうか。
土佐北川駅。列車は撮影者の左背後で対向車待ち中。
内陸部では雷雨で停電。自販機が止まってたりしたが、鉄道の運行には影響なし。 徳島についたのは6時で、晩飯はココイチのカレーだった。 今日の宿はビジネスホテル。 さすが徳島は都市だけあってボロでも高い。 昨日の旅館は低価格でもよかったなあとしみじみと思った。 ここにも一応不便しないだけの室内装備はあるのだが。
一心不乱に問題を解こうとする猫侍郎。 その部屋に割り込んで不毛な会話を続ける自分とO浦。
「ぢゃ、明日は7時で」
と、それぞれの部屋に散って、適当に寝る。

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