メニューの 起動 → Outputbox... からコマンドを選択して実行し、 その結果を Bluefish ウィンドウの下側に表示する機能です。
対象ファイル名、行番号、メッセージに分割してくれるので読みやすくなっています。 またクリックすると、ファイルの該当箇所に飛びます。 プログラミング言語の統合開発環境を使い慣れた方なら、 すぐにイメージは掴めると思います。
右の画像は使用例です。石野 恵一郎さん の Another HTML-lint(ダウンロード版) で、このファイルの HTML 準拠をチェックしました。 赤丸で囲んだ部分が実行結果です。
次の 2つの手順が必要です。
メニューの 編集 → 環境設定 から開くウィンドウの左側で、出力パーサ のタブを選択します。 各項目の意味は、次の通りです。
| nkf -w
を追加するなど、出力が UTF-8 になるようにしてください。
ここで使用されている nkf は漢字コードを変換するためのフィルタです。
上の画像を取り込むのに使用した、 Another HTML-lint を使用するための設定例を書いておきます。
ここで使用されている %s は、現在編集対象となっているファイルを表します。 その他の %付き指定子については、環境設定 → 起動プログラムの設定 タブで表示される、 ユーティリティとフィルタ 欄の脚注を見てください。
安定版(1.0系列) では、そのままでは Outputbox で日本語が使えません。 この問題を修正するためのパッチを用意しました。以下の手順で適用してください。
このパッチ
を使ってください。
configure.ac
,
bluefish.h
,
outputbox.c
を変更します。
ダウンロードして outputbox.diff という名前で保存したら、
cd bluefish-1.0.5
(bluefish のソースを展開したディレクトリへ移動)patch -p1 < outputbox.diff
autoconf
./configure
make
でビルドします。
上のパッチに加えて、 このパッチも 使ってください。こちらは、configure に対するパッチです。
ダウンロードして outputboxc.diff という名前で保存したら、
cd bluefish-1.0.5
(bluefish のソースを展開したディレクトリへ移動)patch -p1 < outputbox.diff
patch -p1 < outputboxc.diff
./configure
make
でビルドします。
要は、regex が日本語に対応していないため、です。 コマンドからの出力を正規表現に従って解析するところで、日本語をうまく処理できないようです。
私のパッチでは、同じ API を持つ pcreposix に入れ替えることで、対応しています。 開発版(CVS)では、outputbox 処理に regex を使用していないので、この問題は発生しません。