2.4節と2.5節で枝刈りを行って探索するAlpha-Beta法とScout法について説明しました。 これら方法での枝刈りは、Mini-Max法と同じ結果を得られるので、後ろ向き枝刈りと呼ばれます。 これに対しMini-Max法と違う結果を与える可能性がある枝刈りを前向き枝刈りといいます。
前向き枝刈りでは、明らかに悪そうな手の探索しないことで、時間の節約をします。 具体的には、次のようにします。
これから探索する子節点の局面の静的評価(もしくは浅い探索での評価)と、評価済みの子節点の評価値の最大値(もしくは最小値)を比較し、一定値以上の差があった場合には探索しない。
枝刈りの基準値は評価の精度等で決まります。 Buro氏がこれについて詳しく述べていますが、ここでは触れません。