depressionist

[prev|next|index]2002:18

[prev|next]20020429Mo

朝起きる。 頭痛。 二日酔い。 夕方まで寝る。 夜起きてまた呑む。 飲酒は緩慢な自殺だ。 別に死にたいわけではない。

石川英輔 「2050 年は江戸時代」読了。 未来に日本の経済が破綻し、 石油エネルギーも枯渇したらどうなるかをシミュレートした小説。 電気もガソリンもほとんどなくなり、 食料も自給自足の生活を淡々と描いている。 描いているだけなので事件らしい事件はおこらず、ちと退屈。

ここに描かれている世界とは、 工業が成り立たない農業の世界、 人力の世界である。 しかしここにかかれているのはよい面だけ、 というよりすべてがよい方向にいった場合の社会だろう。 政府自体が機能しなくなっているため、 中世のような封建的な社会ではない。 おそらく現在の民主主義の延長線上に進化すると仮定している。 しかし現在の民主主義においても、 オウム真理教や戸塚ヨットスクールの例を持ち出すまでもなく、 集団の中にはいつしか上下関係が生まれ、 暴力が日常的に行われる社会になる可能性が大きい。 石川英輔が描く江戸時代に似た未来とは、 人々がエゴを持たず節度を持った社会でなければ成り立たないのではないだろうか。

[prev|next]20020430Tu

昼過ぎに起きる。 もうろうとする。 昨日もだいぶきこしめしたか。

知人より連絡あり。 玉突きなどして遊ぶ。 少しく気分向上せり。 今日はめずらしく断酒して寝る。 悪習を改めねば精神も改善せぬ。

しかし寝られず。 眠剤を飲んだが、 結局飲んでから 3 時間近く過ぎてから、 すなわち 2 時過ぎにようやく眠りに落ちる。

[prev|next]20020501We

薬の効きがよいせいか、 目がさめても起きられず。

以下読了した本。

「新釈落語噺 part II」

立川談志が落語の噺を解釈していくというもの。 元ネタがわからないとつまらないかもしれぬ。

「影が行く」

表題の「影が行く」ほか数点の SF アンソロジー集。 やはり「影が行く」が一番面白かった。 これは「遊星よりの物体 X」と「遊星からの物体 X」の原作になった短編。

[prev|next]20020502Th

「わたしたちはなぜ科学にだまされるのか」読了。 本当になぜだまされるのだろうか。 驚いたのは血液は反磁性体、すなわち磁石に反発するということ。 ということは磁石には血行をよくする力はないってことか? それ以前に相当強力な磁力じゃないと皮膚の下まで影響しないかもしれない。 これは磁石で何枚の紙をスチール机の横に止めておけるかで簡単に実験できる。 その他、電磁波による人体への影響に関する大規模な調査が何回かされており、 いずれも影響はないという結論になったこと。 電磁波が影響するという論拠が科学的な調査を装っていたが、 実は誤った調査方法をとっていたそうである。

[prev|next]20020503Fr

まいった。 完全に昼夜逆転してしまった。 早く戻さねば。

「二度目の破滅」読了。 最近のスペンサーが寡黙、 というほどではないがあまり冗談や皮肉を飛ばさなくなったせいか、 サニーのウィットにとんだ会話が楽しい。

[prev|next]20020504Sa

目覚め最悪。 車の定期点検をキャンセル。 来週に延期してもらう。

今日は食事もできないほど気分が悪い。

[prev|next]20020505Su

今日も食欲がない。 なにやらまわりから疎外されている気分になる。

相変わらず夜眠れないので、 先週読み終えた 「夏への扉」を再読。 読んだばかりだというのに、 結局最後まで読みとおしてしまう。 もう外が明るい。

「夏への扉」はさすがに60年代のSF。 未来世界が希望に満ちて語られている。 その未来とは 2001 年。 すでに過去になってしまったけれど。

そして未来は、 いずれにしろ過去にまさる。 誰がなんといおうと、 世界は日に日に良くなり勝りつつあるのだ。 人間精神が、 その環境に順応して徐々に環境に働きかけ、 両手で、 器械で、 かんで、 科学と技術で、 新しい、 よりよい世界を築いてゆくのだ。

そう願いたいものである。