会社で電子メールが使えるようになりました。メールサーバーに数十台のWindowsNTを入れていますので、ドメインの管理がさぞたいへんだろうなあ、端末も千台以上だからハード、ソフト共、相当お金がかかっているだろうなあと想像するのはおいておいて、各個人も結構大変です。せっかくパソコンが増えたからと言うことで定番の、ドキュメントのワープロ化(もちろん回覧は印刷してから)ということも始まりました。みなさんで今までと違うワープロソフトの操作を覚えたり、従来のワープロのドキュメントは各個人でコンバートすることになったり、で、もちろんバックアップは各個人でフロッピーにとるわけです。仕方がないからバックアップソフトの使い方なんぞを書いて掲示板に書き込んだりしておりました。(勝手にこんなもの作るなと、なぜか怒られましたが)。
それなりに慣れてきたある日、セキュリティがどうたらこうたらで「個人用フロッピー使用禁止」のおふれが出ました。フロッピーは会社のを使い、退社時には鍵のかかるところにしまうこと、ということだそうです。それまではみなさん個人でフロッピーを買い込んでバックアップしたりしていましたのでさあ大変。
ここで、バックアップ用フロッピーを潤沢に用意しておいてくれれば特に問題はなかったはずなのですが、もちろんそんなに数があるわけがない。というわけで途方に暮れてしまいました。ただでさえバックアップって面倒でやらなくなるものなのですから。事実上フロッピーによるバックアップはできなくなったわけですから、かくなる上はバックアップを自分宛てに送る電子メールの添付ファイルとしてサーバー上に置かせて頂くしか選択の余地はありません。しかし、良心に恵まれた私はさすがに全ファイルを毎日サーバーに送るという外道なことは出来ませんでした。それに第一面倒くさい。
そこで「今日作成したり、編集したファイルだけでも揃えば、とりあえず明日の仕事は困らない」という割り切りの元に、今日の日付のファイルだけを選択して1ファイルにまとめ、それを自分宛に発信することを考えました。幸い、複数ファイルを1つにまとめ、かつ圧縮をしてくれるLHAが日本にはある。
というわけで作ったのがこれです。外部DLLの使い方もついでに勉強する予定だったのですが挫折しました。(で、呼び出し部分は他人の書いたサブルーチンを使わせてもらっています。)
例によってiniファイルの設定が必要ですが、ダブルクリックで指定ディレクトリのなかで本日日付のファイルを圧縮してくれます。ファイルが無くなったときは、圧縮ファイルをDrag&Dropすれば元の位置に復元してくれます。もちろんサブディレクトリの階層が深くなっていてもかまいません。バージョンがあがってからは圧縮ファイルに作成日の日付を入れてくれるようになりました。結構センスはいいと思うんですがねえ。しばらく知らん顔をしていたニョーボがそのうちやってきて「このまえのツール、あれ少し変えてくれんかね、使うから」。(^^;
「でも、どこを直すの」と聞くと「フォルダの中全部アーカイブするオプションがほしいの」「なこといわれても、それならバッチファイルで十分じゃない」「でも、それだけでも自動化しないとまずいの」。結局、ソースを提供してニョーボの部署で修正することになりました。(でも、あれはかいあくだ)