秋葉原の結構安い中古スマホその他販売店であるイオシスでパソコンの売り上げが前年比300%!在宅勤務のために安いPCを買っている人がたくさんいるようだ。さてこれは個人が買っているのか、法人か?必要緊急な用事のついでに秋葉原に立ち寄りツクモ電機で尋ねた。「安いパソコンを10台くらいまとめて買っていく人がいるので法人だと思います。」フリーソフト開発秘話、目次へ
声かけてから「実習生」というバッチに気が付き、答えられるかな(^^;、と懸念したが、やるじゃないかこの実習生。いい人雇ってるね>ツクモ電機。つまり限られた予算と時間の中で社員を守るために在宅勤務の環境をなんとか用意しようという人がいるってことだ。パソコンメーカーに注文するのでなくて、店まで買いに来るということはいち早く現物を押さえようとしてのことに違いない。こんな人を応援したくなったとしても私が責められることはなかろう。コロナで皆が苦労している中、自分のできることを使って社会貢献がしたいと思っても、誰がそれを責められよう。さて、なんとか在宅勤務が始まりました、次に悩むことのうちには「パソコンの管理どうしよう」というのがあるでしょう。特に「セキュリティパッチは当たっているのだろうか」という件。これはパソコンに詳しくなくても出てくるチェックポイントですからね(つまりその頑張った人が上役から追及されそうだということ)。というわけで今まで作ったチェックツールの修正を開始。既存のものに問題は2つあって「Windowsが64bit、Officeが32bitというよくある環境だと空振りする(WindowsとOfficeのビット数が同じなら32でも64でも動く)こと。.NETのパッチとOfficeのパッチを両方全部チェックできないこと。
でも「コードが汚くてよければ」つぎはぎで実装可能。ということでツクモに10台買いに来たであろう人のために作ったよ。ところで私の作ったツールは「難しい」という先入観を持っている人が多いようだ。原則単純再実行可能だし、マウスクリックだけで済むように作ってあるし、エラー処理もどうして止まったか分かる程度には作りこんであるし、とオペレーションはものすごく簡単なはずなのだが「難しい」らしい。こないだなんか「わからないから(自分一人のために)動画にしてくれ」という注文が社内の別部署から来て、それも明日までに4つ!なんとなーく嫌な思いをしたが、作った。気分的には、いいタイミングでそういう要望があることが分かる実例ができたということでスルーしよう。
というわけで、今回自宅で作り直した「セキュリティパッチ適用状況確認ツール」のチュートリアルビデオ、作りました。在宅勤務で節約できた通勤時間の分で十分作成可能です。録音機材、これまではバランス接続のコンデンサマイクをミキサーにつないでファンタム電源供給、そこからオーディオインターフェース、とそこそこ大掛かりなものを必要としていたが、在宅勤務のテレビ会議用として、ビデオレコーダーのプラグインパワー外付けマイク+外付けサウンドカードで、そこそこの音質が確保できるルートを確保したので(捨ててなくてよかった)、それが使える。YouTube用IDも取り直して、久しぶりに動き出すPowerDirector、ああCPUが速いと快適だわ、まあちょこちょこありましたが作り始めました。しかしあたし滑舌あまりよくないね。声の張りの良さでごまかしていたが、自分で聞きなおすとギャップがひどい。というわけで撮り直しがちょっと多めです。
それ以降も、間違ってみてくれた人もいないという事実をカウンタゼロが突き付けてくれているのにもめげず、どんどん動画追加してます。
https://www.youtube.com/channel/UCSx9QVfbpI006Hq4cwMh9nA社内で半ば公式に使っているようなのはいろいろ文句が来るかもしれないから、ピュア個人生産分。(というか社で作ったものは仕組み上外に出せない。入り鉄砲に出女はあっても、逆はできるから個人生産分を社で使いはじめたというのはある。)控えめに言って相当便利だと思うのもあります。
でもビデオ作っているうちに私のプログラムが難しそうに感じられる理由が分かってきたような気がする。つまり想像力の問題なんだ「そんなことができるはずがない、できたら苦労しない」と脳内で否定してしまうのだろう。いや、苦労するんです。私が苦労しました。完成品見ると簡単そうに見えますが、作るときは相当なものですよ。なお、まずは紹介いたしましたセキュリティパッチ適用状況確認ツール。運用上の問題があります。今まで適用されたパッチを一覧に何の工夫もなくそのまま並べて出力するわけにもいかないから、あらかじめ管理者が適用するパッチの管理番号を入れておいて、それの適用有無を〇×で表示するようにしているのだ。つまり「今月はどのパッチを適用すべきか」管理者は押さえておく必要がある。これ、結構慣れが必要、というか一発で完全に、は無理。そういう人から問い合わせがあった時のために、作りましたよ。MicrosoftUpdateカタログからRPAで一覧を落としてくるもの。ところがですねえ、この公式一覧サイト、よく落ちるんですよ、というか抜けが生じるんですよ。
それでも適用パッチの一覧を毎月調べてくれている人もいるし、私と同じ環境ならお教えできますし、集合知に頼ればそこそこ管理はできると思います。びっちり厳密に、というならちゃんとした企業にサポートしてもらうという手も・・・そーなんです。これ、見込み客発見器でもあるんです。ソフト専業メーカーでも期間限定公開、制限時間付きなら無料、気に入ったり使用頻度が高くなったら買ってくださいというマーケティングあるでしょ。そういう側面もある。
というわけで、件の「自分が見るから明日までに動画4本」と言ってきた方にも、優良見込み客を探す役にも立つよ、とちゃんと伝えておきました。社員を守るためにツクモに駆け込んでパソコン10台確保するような人、「人間的な意味で」いいお客さんになってくれそうじゃないですか。でも運用フロー自体は単純。課毎にマクロ付きワークブックを1ファイル作ります。課長クラスが「みんな、確認しといて」とアナウンスします。めいめいが開いてボタンを押します。そんなもんです。 課単位で同じファイルにして大丈夫か、ですが、別の人が動かすと、既存の結果はそのままにして、隣の列に次に実施した人の実行結果が追加されるようになってます。つまりこのワークブック上に課の適用状況一覧ができる。
さらに皆で一つのファイルをつつきあう、は各自のセキュリティ意識の向上のためにもいいことなのです。考えてごらんなさい。「あなた、パッチ当たってないよ」と後から係の人に言われるのと比べて、次のシチュエーションがいかに望ましいか。
「パッチ確認、あと俺だけ?ちょっと待ってね、チェックツール走らせる前にMicrosoftUpdate動いているか確認しとくから」
あるいは
「あれ、おれここ"〇"になってない」と自分の前にやって"〇"だった人に尋ねてみる。
「これ?よくわからないけど適用後にリブートかけたら追加で適用された奴じゃないかな。」
「サンキュー、やってみるよ。」