プリウス:リコール+

 パソコンパーツを物色する人にとっては、秋葉原の中心といえる通りで、箱や壁にくっつけるスピーカーもどきを見ている人がいた。同じようなものならずっと昔にダイヤトーンが出しましたよ。
 こういうのを車のフロントガラスにつけて鳴らそうかと。2秒程度の間。そのアイディアもらっていいですか?えっ?後でアイディア盗用だなんだと言わないでくれますか?まあ、儲かったら少しおこぼれを、とは思うけど。いや、残念ながら儲かる話ではないんですよ。
 車の外に音を出すんです。プリウスが静かすぎると言われているので。今回リコールで全部のプリウスがトヨタの工場に戻ってきます。その時希望者に取り付けるんですよ。リコールで下がったイメージを多少なりとも取り返せるかもしれない。
 少々話は噛み合わなかったが、まあこんなことが出てきた。

 室内に音を出す必要はないので、窓ガラスには取り付けない方が良い。歩行者に聞こえるためには左のヘッドライトの中が適当。
 いずれにせよ固定するためには改良が必要。このときに耐熱素材を使ってエンジンの出す熱にも耐えさせる。
 アクチュエーターを使えば、本体に手を加えなくとも音を外に出す仕組みが作れる。  標準装備のiPod用のドックからBluetoothで音を飛ばすという方法を使えばコストも安くなる。

 前述のように私は、歩行者に気がつかせるために音を出すのには反対である。しかしやるとすれば、この方法が良いような気がする。トヨタレンタカーのCFを降ろされた草g君のようにバッシングの対象になってしまうと、同情が湧いてくるということもある。
 いや、なんのことはない。アイディアが湧くのが楽しいのだ。見知らぬ人と街角で、協力してアイディアをまとめてゆくなんて素晴らしいじゃないか。

 トヨタのソフトウェア開発は嫌いだ。工業生産の管理手法を平然と持ち込むのは勘違いも甚だしい。定められた生産工程をきっちりと踏襲していれば、問題のないものが出来ているはずだって?何を言うとるのだ。歩留まり率99パーセントを遥かに超えるソフトウェア製品の品質を、工場での生産管理と一緒にしないで欲しい。車は目で見えるから、目で見えるテスト走行をすれば、あらかじめチェックポイントとして拾い出さなかった問題まで見えて、結果オーライかもしれないが、ソフトウェアは見えないのだ。トヨタはその辺がわかっていない。だから今回みたいなことが起こる。

 というわけで、プリウスにエールを贈るとともに、ソフトウェア開発について反省する糸口を読んで欲しい、と思って、速攻で、これを書いたわけである。健闘(検討)を祈る。

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