◆手札カードの基準
- レベル比ダメージ値は1桁に抑える
- 定数ダメージ値は70を限度とする
- 全体攻撃のダメージ値は低めにする
- 便利な特殊効果のあるカードのダメージは低めにする
- 基準を越えるカードには何らかのペナルティを設定する
プレイヤーに配付するスキルやアイテムの基準として、だいたい上記のようなものを設定している。
まず、レベル比1桁とはどういう数字なのかというあたりから解説していこう。
リューンで売っているスキル「居合斬り」の威力は、知っての通りレベル比5(不浄な存在に対してはレベル比8)だ。このレベル比5という数値は、平均的な能力を持つ冒険者がスキルを使った場合、平均的な能力の敵を一撃で葬れるくらいのものになっている。つまり、レベル比5は本来「必殺技」クラスの数値なのだ。
だが、「必殺技」の上を行く「超必殺技」、そのさらに上を行く「超々必殺技」を作りたくなるのが(週刊少年ジャ○プで育ったが故の?)人情というもの。……というわけで、「必殺技」の2倍まで行かないところに、レベル比の限界を設定した。
定数値70というのは、レベル10のキャラが、自分の得意なレベル比9ダメージスキルで出せる最大ダメージ値からひねり出した数値設定だ。レベル比9の常識的な限界値と考えてもらっていい。
ここまでの話は単体攻撃カードを想定している。もちろん全体攻撃なら基準を下げなければならないだろう。レベル比6の定数値50といったところか。また、命中率が高かったり、麻痺や呪縛などの付加効果がある場合も、やはりダメージ値を減らしたい。
それとは逆に、不便なカードに関しては、基準を上回る威力設定をすることがある。「不便な」というのは、使用に当たってペナルティーを負わなければならないということで、具体的には以下のようなものを想定している。
- 使用者の体力が減らされる
- 発動しないことがある
- 暴発することがある
- 使用に当たって特殊な条件を要求する
- 使用に当たって面倒な手続きを要求する
- 命中率が極端に低い
- 技能レベルが極端に高い
多くはカードワースver.1.20で追加されたカード使用時イベントによって実現されるペナルティーだ。悪魔のように強力なカードを使いたければ、それなりの代償を払おうというのが基本の考え方としてある。もちろん、悪魔的威力のカードにはそれなりのキーコードを設定して、他のシナリオ作者が無効化できるようにしたい。
それ以前の大々前提として、スキルやアイテムの特徴を法外な威力(レベル比9でもかなりヤバイと思うぞ)や便利すぎる特殊効果などに求めず、アイデアやカード自体が抱えるストーリーなどによって他カードと差別化していくという方針がある。
言うは易し、行うは難し……か。
威力設定にあれこれ悩むなら、何も考えずにリューン印の商品と同程度にしてしまった方が良いかもしれない。これならばまず間違いなく受け入れてもらえる。
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