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高品質音声の解析

技術情報

だんだんCDソースより高品質な音声が入手しやすくなってきた。
LINN RECORDSe-onkyo musicなどで 高音質音楽のダウンロードができる。

ここでは、ダウンロードした高品質音楽や、DVD-Video/Audioに含まれる音声を抜き出して、Wavespectraで周波数表示をさせたデータをのせる

CDソースのデータも十分に高品質と思うが、それよりも高品質な音楽は違うように感じる。
96kHzや192kHz/24ビットの音楽なら奥行き感というか、余韻、音の響きも自然に聞こえるようである。
サンプリングレートの違いを窓から見える風景に例えるなら、 CDは窓から見える風景が22.05メートル先まで見え、それより遠くはカットされている。 SACD、DVD、BDなら風景が96メートル先まで見えるようなイメージかと思う。
SACDは抜きだすことができないので評価できなかったが、DSDで配信されているものがあるのでそれを代わりに表示した。

聴いてみた感じでは一番最後のOTOTOYで配信されているDSD音源が良いように思える(他のもすばらしいが…)。
このデータをDSD特有の高域にあるノイズを削除するためupconvで17kHz以上をカットし、ABE+高域補間モード(hfa3)+PostABEで変換してみた。
このデータも一番最後にのせておく。

下記のデータは、LINN Recordsで購入したWindwerkのStudio Master(192) Flacである。
20kHz以上の部分でも有効な音が記録されているのがわかる。CDならカットされている部分である

周波数特性表示1

下記のデータは、LINN Recordsで購入したBen Heit QuartetのStudio Master(192) Flacである。
20kHz以上の部分でも-80dbから-100dbぐらいの音量で記録された音声がある。
周波数特性表示2

下記のデータは、LINN Recordsで購入したIl Concerto BaroccoのStudio Master(192) Flacである。
表示させてみてびっくりしたが、35kHz以上の高域からノイズが出始め、45kHz以上の高域は含まれている音があったとしてもわからないほどのノイズが出ている。
聞いてみた感じはノイズ感は全くなく普通に聴くことができる。
このデータに関しては192kHzではなくて96kHzのサンプリングレートのものでもよかった気がする。
ダウンロード購入したもののうち、こういうデータはこれだけであった(今現在は違うのかもしれないが)。
周波数特性表示3

下記のデータは、DVD Audioのスター・ウォーズ(DVDオーディオ用録り下ろし) KIAW3である。
20kHz以上の高域にも目で見てわかるような倍音が含まれているのがわかる。
CDにしてしまうとカットされてしまうのでもったいなく思う。
周波数特性表示4

下記のデータは、DVD Audioのホルスト 組曲「惑星」(DSD REMASTERING) OVAD-10012である。
これもどこかで見たような周波数特性である。このような特性はSACDでも使われるDSD方式による録音の特性のようである。
DSDは可聴域の特性はとても良いが、可聴域外の高域からDSDでの記録限界の高域(MHz)までノイズが増えていくという特性らしく、 可聴域外のノイズを軽減させるためにフィルターをかける必要があるみたいである(MJ 無線と実験に記事があった)。

周波数特性表示5

下記のデータは、DVD Audioの有田正広 世紀を超えるフルートである。
DVD AudioゾーンにはリニアPCM 96kHz 24bitのステレオと、リニアPCM 96kHz 24bit 5.1Ch。
DVD VideoゾーンにはリニアPCM 48kHz 24bitのステレオと、AC-3 5.1Chが収録されている。
1番目のデータはDVD AudioゾーンのリニアPCM 96kHz 24bitのステレオデータである。
2番目のデータはDVD VideoゾーンのリニアPCM 48kHz 24bitのステレオデータである。
3番目のデータはDVD VideoゾーンのAC-3 5.1Chをwavに変換したデータである。
20kHz以上の高域はそれほど多くはないが、サンプリングレートが高ければ波形の再現性が高くなるので、DVD Audioで聴きたい。
3番目のAC-3データは圧縮のため高域の19kHzからカットされているのがわかる。

周波数特性表示6

周波数特性表示7

周波数特性表示8

下記のデータは、OTOTOYの清水靖晃+渋谷慶一郎 keiichiro shibuya 清水靖晃 LIFETIME対応音源FELT(DSD+mp3 Ver.)である。
1番目のデータはDSDのデータをKORGのAudioGateでDSDフィルターなしでwavに変換したものである。
2番目のデータはDSDのデータをKORGのAudioGateでDSDフィルターありでwavに変換したものである。
3番目のデータはMP3のデータである。
4番目のデータは1のデータを17kHzで高域カットしてupconvで高域補間したデータである。
DSDのデータはwavに変換せずにDSDディスクとしてDVDに書き込み、SONYのプレーヤーやPS3等で再生したほうが良いように思える。
DSDの1ビットからアナログに変換した後のデータの特性がwavと同じかはわからないが…。
周波数特性表示9

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周波数特性表示12