初めて触ったパソコンといえばPC8001mk2.8ビット機の代表PC8001のわずかにバージョンアップしたもので,PC88よりやや劣る位置にありました.と言っても最近の人にはわからないでしょうが,CPUは有名なZ80(ゼッパチ),メモリーが32キロバイト(笑).“メガ”じゃありません,“キロ”です.表示可能色は8色.これを当時,“フルカラー”と呼びました(笑).但し,テキストモードのみ.つまり,8色使って絵を描く事はできないという訳です.
これを兄から貰って使い始めたのが確か,12年ほど前の事でしょうか.今と違って,スイッチを入れると即,ベーシックが立ち上がります.で,フロッピーディスクがべらぼうに高い時代ですから,記憶媒体は問答無用のカセットテープ(笑).ゲームやる時は,cload"runner"
とかやるわけです(ロードランナーの場合).すると,カセットが回り始めて3分くらい過ぎるとロード完了.
run するとようやく始まるかと思いきや,今度は“マシンゴヲロードシマス”(笑).再びカセットが回転をはじめ,たっぷり15分かけてデータを読み込むとようやくゲームが始まったものでした.ソフトがカセットテープなもんだから,ダビング(もちろん違法!)は簡単,ラジカセで録音するだけ.ただ,音量調節をしくじると失敗です.
パソコンの外観も大分,今とは違います.マザーボードの上にキーボードの張り付いた感じでしょうか,本体とキーボードは一体型になっているのが当時の主流です.そしてスピーカーは本体の真下に付いていました.音声は全く重要視されていません.まぁ,音声と言っても固定周波のビープ音しか出ないんですけど(しかし,それで音楽を鳴らそうとする強者も確かにいた).そして,背面には何故かRS−232Cの入出力端子(今で言うシリアルポートですね)が.……一体何に使うんだ?
コンピュータの勉強=BASIC=ベーマガ(一世を風靡した某雑誌)の掲載プログラム打ち込み.が,あの時の私の基本構図でした.今よりずっと単純です.初めて触ったパソコンが今の様なペンティアム某のようなものだったら多分,途中で挫折していた事だろうと思います.
中学生の頃はパソコンから遠ざかっていましたが,高校では部活でMSXとかTOWNSとかをいじっていました.MSXは名機ですが,2+とか以降はロクなもんじゃないです.色々と機能をあれこれ付け足して,最後には16ビットCPU乗せて,複数メーカーが参入して盛り上げる感じからどんどん離れていって…….でも,その昔マイナー路線を突っ走った某コンシューマーゲーム機のような愛着を感じますなぁ(笑).あと,MSXのFM音源は好きでした.
TOWNSはマルチメディアパソコンとか鉢打ってましたが,CDが回るのを見せつけられるだけで何となくそんな気にさせてくれるやつです.部活にはTOWNSBASICとかいう言語しか置いてなかったんですが,これがまた使いにくい代物でやっていたのはシムシティーばっかり(笑).CPUが確か,インテルの386(昔は富士通はMC6809とか,モトローラ系だったんですが),メモリ“2メガ”.当時はこれでも凄いと思ったもんですよ.ただ,付属キーボードが幻の?親指シフトキーボードだったものだから……あんなの使えるかぁ!!
で,最近まではFMVでWindows95.C/C++を真面目に勉強しだしたのも,これを使い始めてからです.Pentium200MHz,32Mメモリで,現在でも,制作したフリーソフトの動作チェックに使っています.(まぁ,こいつで動くなら他でも問題なく動くだろう、と).
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