3.問題点

(1)  起動タイマーが設定された状態で別OSから起動するとシステム時計が狂います。例えば、フロッピーからのDOS起動やマルチブート環境での別OSの起動などです。
 この問題はタイマー起動が設定されていない場合には起こりませんし、あらかじめBootTimerのタイマーを無効にしてから別OSを起動することで回避することができます。
 マルチブート環境でのインストール時には、特に注意が必要です。
(2)  BootTimerはWindowsの起動直後にシステム時刻を変更しますが、一部のプログラムがBootTimerより先に起動してファイルに間違った時刻のタイムスタンプを記入する可能性があります。
 特にNT系では起動時に種々のWindowsサービスが起動しますが、これらサービスがBootTimerより先に起動すると不具合が生じる可能性があります。現在のBootTimerはTaskSchedulerサービスより先に起動するよう設計されています。
(3)  BootTimerはBIOSで自動起動を設定しているため、無用な日時に自動起動が発生する可能性があります。その場合、直ちにシャットダウンをするよう設計されています。
(4)  NT系(Win2000,XP,Vista,Win7)の制限ユーザーでログインしてしまった時には、時計が狂います。標準ユーザー以上でログインし直し、時計を合わせてください。
(5)  Windows Vista以降のユーザーアカウント制御(UAC)が設定されているとBootTimerは動作できません。
 これは、基本的に、BootTimerが無人で自動動作をさせるためのソフトだからです。
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