歌詞の内蔵
| Top | Back | Next |

タイムタグによる歌詞表示を楽しむためには、曲ファイルとは別に歌詞ファイルを用意する必要があります。しかも、ファイル名が少し違っただけでも、きちんと表示できませんので、いちいちファイル名を合わせる必要があります。

この面倒な作業をいくらか楽にするために作ったのが、「りりくすEx」というソフトです。これを使えば簡単にファイル名を合わせられます。

以上。

おっと、これでは、歌詞の内蔵の説明になってませんね^^;;;

ファイル名の煩わしさもありますが、曲ファイルを別のドライブに移したりするときに、歌詞ファイルも一緒に移動しなくちゃいけなかったりして、面倒ですよね。

それなら、歌詞ファイルを歌詞専用フォルダに置いておきましょう。これなら、曲ファイルをどこに置いておいても大丈夫です。

おっと、またまた、話がそれちゃいました^^;;; え? わざとやってるだろって、はい、その通りです^^; 理由は最後に。。

と、遅くなっちゃいましたが、歌詞ファイルを曲ファイルに埋め込んで、1つのファイルにしてしまう方法があります。それが、「歌詞の内蔵」です。

内蔵のフォーマットには、2通りあり、LYRICS3v1.00 方式と、これを改良した LYRICS3v2.00 方式があります。前者は今ではほとんど使われていませんので、後者の説明だけをします。

といっても詳しい説明は、開発部屋にある LYRICS3v200 仕様書 を見てください。

ここでは、歌詞の内蔵に伴う注意点を説明します。


一番の注意点は、「LYRICS3v200 対応のソフトウェアが少ない」ということです。せっかく埋め込んでも、演奏表示するプレイヤーが対応していなければ、まったく表示することができません。

次に、ID3 や SI などのタグ情報書き換えソフトとの相性問題があります。たいていの書き換えソフトでは、LYRICS3v200 には対応していませんので、書き換えを行うと、内蔵したはずの歌詞がなくなってしまいます。

きれいになくなってしまうだけならまだしも、歌詞の一部分がゴミとして残ってしまう場合などもあります。これをあまり賢くないプレイヤーで演奏すると、ゴミ部分を無理矢理演奏しようとして、ものすごい音量のノイズを再生してしまい、サウンドチップやスピーカーを壊してしまった、、、などということもあり得ないわけではありません。

埋め込んだ曲の書き換えは、かならず、LYRICS3v200 に対応したソフトウェアで行ってください。

最後に、歌詞やタイムタグの修正問題です。一度埋め込んだ歌詞を集成するには、埋め込んだソフトで取り出して、修正後、もう一度埋め込んでやるわけですが、もし、埋め込んだ mp3 を CD-R に焼いてしまったら、、、修正は難しいですね。

そういうときは、再生ソフト側で、埋め込まれた歌詞ではなく、歌詞ファイルを優先するような設定にするしかありませんが、そこまで融通の利くプレイヤーもあまり多くはないですね。


私が、このページの先頭で、なかなか話を切り出さなかった理由がお分かりいただけたでしょうか^^;

なかなかやっかいなのですよ、この、歌詞の内蔵ってのは。。

もともと、LYRICS3v200 という名前の通り、このフォーマットは、LYRICS3 という 海外製 Winamp プラグインで開発・採用されたものでした。しかし、日本ではほとんど普及しませんでしたので、対応ソフトもほとんどありません。

しかし、Gucchi's Lyrics Plug-In で、LYRICS3v200 の読み込みのみがサポートされました。

これは読み込みのみなので、埋め込むには、本家 LYRICS3 を使わないといけなかったのですが、なにせ、海外製ソフトのため、日本語表示ができませんでした。(文字化けしたままでも埋め込みは出来ましたが^^;)

そこで、拙作の旧りりくすで、LYRICS3v200 の埋め込みをサポートし、その後、vbmp3.dll の作者である ミケ氏にもサポートをお願いしたところ、快く対応していただきました。よって、現在では、vbmp3.dll を使用したソフトウェアでは、LYRICS3v200 に対応したソフトも少しずつ増えてきているようです。

ただし、それ以外のソフトウェアではまだまだ対応しているものはほとんどありません。今後どのくらい普及するかについても、あまり希望的観測は持てないでしょう^^;;;


| Top | Back | Next |