屋根 → 垂木 → 母屋 → 束 → 梁・片持梁(下階柱)
屋根 → 垂木 → 梁 → 束 → 梁・片持梁(下階柱)
床(バルコニー)→ 梁・片持梁
壁・手摺・補助壁 → 梁・片持梁
梁 → 梁・片持梁 または下階柱
柱 → 梁・片持梁 または下階柱
鉛直荷重の流れに同じ
曲げ影響のある耐力壁を受ける梁は最下階の支持材を含め、不静定とならないこと。
地震力算定に使用する水平面データ
地震屋根
地震床
地震バルコニー
地震力算定に使用する鉛直面その他データ
外壁
手摺壁
補助壁
内壁
線荷重
集中荷重
混構造柱
混構造梁
地震力算定の階別重量が算定できるように階区分して配置する
「地震屋根」は屋根形状により階をまたがる場合、階中央付近で階を分ける
また見付面積・風圧力算定にも使用される
混構造の場合、木造部との荷重比算定ができるよう1階の壁・柱などの重量関連データも必要です
また2階床が木造でない場合はその重量を反映させてください
「2008年版」では「梁上に載る耐力壁の剛性低減」で「水平力時の耐力壁等の転倒モーメントは、耐力壁下部の梁組だけで抵抗するものとして・・・」また「3階の梁上耐力壁に水平力が作用したとき、2階の床梁が曲げを受けるような軸組架構については適用範囲外とする」とあり、このような場合「立体フレーム解析などで適切に評価する」とある
当プログラムは「立体フレーム解析」しない
・@には耐力壁があるものとすると上梁A下梁Bが耐力壁の中間で切れている
・耐力壁@の右柱の下部の柱が抜けている
・梁が細切れでり耐力壁の機能を十分に発揮させる梁配置ではない
・2F柱Cの下部の柱が抜けているので「2階の床梁が曲げを受ける」架構となる
など
最後の項によりこの耐力壁@の剛性低減の計算ができないメッセージが出る
梁の架け方は最低限として梁Aは1本に、2階3階の梁は赤線の区間の梁とすべき。
大屋根形式などで地震用屋根・屋根荷重を階の中央で分けた場合
屋根荷重の階とその支持梁の階が異なると、梁算定において負担荷重が抜ける
従来の荷重と梁配置は下図のもので上階屋根荷重は上階梁に、下階屋根荷重は下階梁に負担される
階中央の梁は架構としては同一であるが階が異なるためそれぞれの階の荷重のみで算定される
下階屋根荷重を上階梁に負担させるため「算入階」プロパティを追加した
「算入階」プロパティを1とする
上の図の階中央の梁の場合も梁を上階に配置し、下階屋根荷重を上階梁の負担部分(緑部分)と下階負担部分に分割して上階梁の負担部分(緑部分)の「算入階」プロパティを1とする必要がある
下図のように梁に勾配が付き、下階中央より下になる場合も、従来のデータでは下階屋根荷重は上階梁には負担されないで下階屋根荷重の支持梁が下階にあれば下階梁に負担され、支持梁が無ければ「支持梁なし」となる
下階屋根荷重の「算入階」プロパティを1とする
勾配梁の下レベルが下階レベルより下となる場合は支点としての「ダミー柱」を下階に配置する
●地震屋根を地震力の関係から階の中央で分けた場合で、上階の地震屋根部分の「屋根」荷重を登り梁ではなく階の陸梁に流す場合は、「屋根」荷重の「算入階」プロパティを0として、陸梁の階に配置する
この場合、地震用と荷重用の面積データチェックが出るが整合性を確認して実行ください
水平構面の配置範囲にはオーバーハング部分は含めるが、以下の範囲を含めない
参照:新グレー本 QA 2-86