耐力壁・準耐力壁


「階高差」について

令46の壁量では無視します
TWZAIRAI・TWHINKAKUでは精算時の壁量にのみ考慮します

耐力壁長さについて

筋かい耐力壁の長さは90cm以上 2m以下とする
面材耐力壁の長さは60cm以上 2m以下とする。ただし60cm未満の連続は問い合わせにより可とする

梁上に載る耐力壁の配置制限について

梁上に載る耐力壁は、柱またぎは認めるが梁またぎ(土台を除く)を認めない
梁またぎとなる場合、耐力壁の下梁が分かれ、変形が複雑となりこのような「耐力壁」の実験による定義などにそぐわないため。
梁またぎとは耐力壁の中間に直行梁があるもの又は柱が横架材に対して勝っている状態(「新グレー本」QA7-14の図で示されたもの)で ここでいう「柱またぎ」「梁またぎ」はQA7-14の回答説明の「柱またぎ」とは逆の意味です
柱またぎの支持梁は両方の梁とも単純支持として算定する。

片持梁に載る耐力壁は1つに限る。複数の場合個別に算定されるので剛性低減係数が不適切になる。
このメッセージは表示されない。
片持梁に載る耐力壁は単独で検討し、控え梁の上に載る耐力壁を考慮しない
同一梁に柱またぎの壁が含まれる場合も他の壁と分けて個別に算定する。

   架構として悪いサンプル

有効壁長算定について

せん断変形角は、筋かい・面材の耐力壁 1/150 rad  木ずり壁・土壁・落とし込み板壁・面格子壁 1/120 rad と定義されている
また横架材天端間高さによっても剛性が変化する
よってせん断変形角の1/150 rad 1/120 radのもの・壁高さが階高と異なるものが混合する場合は1/150radを基準とした平均値計算した壁倍率補正係数を乗じる

よって水平力に対して鉛直構面の検定比が1.0以下のとき層間変形角は1/150を満足する

壁倍率について

令用壁長さ算定の壁倍率は、5.0超の仕様は 5.0 として算定し、高さ変更・立面傾斜は考慮しない

その他の算定では、従前は7.0超の場合「7.0」としていたが「許容応力度設計2008年版」 2.1.2構法の仕様(2)耐力壁Fにより、別途「実験等により、周辺部材を含めた構造上の安全性が確認された 場合に限る」とあり、また同QAの2-93により「13.72kN/mを超える場合、13.72kN/3で計算するのではなく 別途検討が必要」とありますのでデータチェックメッセージとして「壁倍率が 7.0 を超えている」とし、 すべての軸力計算関連を計算しないこととする
    13.72kN/m:壁倍率7.0*1.96kN

耐力壁の巾・高さが異なる場合

耐力壁のプロパティからは上下の巾が異なることは無いが、柱プロパティで柱を傾斜させた場合、上下の巾 が異なることとなる
「新グレー本」QA2-111で「実験」などの解析を要求しているので、無効とし、すべての軸力計算関連を計算しないこととする

★上部に勾配が付く耐力壁の場合

  上記にならい無効とする

耐力壁の傾斜軸組について

60度未満の傾斜軸組は耐力壁として壁長さ算定しません
このときこれらの部分の荷重を屋根とする場合、地震力算定の関係で「地震屋根」を階の中央で上下の階に分けて設定ください。「屋根」「棟」もそれぞれそれらの階で作成ください
風圧力算定で正確には風力係数を変更する必要があります

外壁とする場合はXまたはY移動量を設定ください


耐力壁の上梁に勾配が付く場合

筋かいの場合接合金物が多分ないでしょう、ボード類でも壁倍率制定の根拠からふさわしくないので低い方のレベルに水平な梁を設ける必要があります
「新グレー本」QA2-110 参照 勾配が設定された部材に対して水平な重複梁の入力を認める(逆も同様)
チェックにかかる場合「重複をチェックしない」として入力ください、だだし両方とも勾配付きにしないこと

耐力壁の柱が面内に傾斜した場合

「新グレー本」QA2-111 で「適切な実験・解析等によって確認」とあり本プログラムでは無効とします

耐力壁の梁またぎ

耐力壁の「梁またぎ
梁の端部が耐力壁の中間にあるものをいい、これらの梁構成を認めない

令用壁量について

令用壁量には耐力壁の傾斜軸組(60度未満は0)・階高差を考慮しません

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