2002年8月31日 12:13:48
新しいパソコンを買ったとはいえ、前の機種もまだまだ使えるので、別の場所に移動し整備することにした。その古いパソコンの機種は、IBM
PC 340 (6560-J7T)である。業務用の機種なのだが、こうした機種を時々売り出す店があって、新聞の折り込み広告を見てすぐに買ってしまった。6年ほど前のことだと思う。その当時の代表的なCPUであるPentium
133MHzが搭載されていた。L2キャッシュは将来手に入らないと思ったので、即購入、以来改造に改造を重ねている。
CPUはAMD K6 300MHz、メモリは96MB。ハードディスクは1.6GBのが付いていたと思うのだが、他に流用してしまったので、今は3GBのと1.2GBのを使っている。CD-ROMも6倍速のが付いていたが、今付いているのは10倍速以上だと思う。
3Dゲームの高速化のために、Voodoo Bansheeを使ったグラフィックアクセラレータを付けた。負荷が増えたためか、最初の100W電源は壊れてしまい、別の486パソコンで使っていた200W電源を流用している。オーディオはATバスのSoundBlaster AWE64。ただし、OSをWindows Meにしてしまったので、わざわざATバスにした利点は全く失われてしまった。
Voodoo Bansheeは優れた(やけくその性能と言って良い)2D/3Dチップだが、現在のドライバでは悲しいことにOpenGLには対応していないようである。ゲームに関しては、PCIバスでもたいした性能と思う。
SoundBlasterがあるにもかかわらず、DOS/Vゲームは全滅状態である。しかし、FM音源はWindowsから利用できる。携帯電話の音源として見直されているように、意外に多彩な音色が出、独特のどこまでも延びるクリアな音質が特徴である。
FM音源のパーカッションの音は自由度が低く、また、楽音でも明らかに得意不得意がある。しかし、天井知らずの透明感と、PCM音源に見られる音階途中の音色の激変が無い安心感は他では得られない。FM音源はPCの世界では主流ではないが、エレクトーンでFM音源とPCM音源のハイブリッドが試みられたように、もう一度見直されても良いのではないだろうか。
● ダイヤモンドトロン 三菱RDF173H
さすがにモニタは古くなっていたので、新しいのを買うことにした。最初は激安の15インチモニタでも、と思ったのだが、パソコンショップの店頭のキャッチコピーで気が変わってしまった。というのも、少しお金を追加するだけで、かなりの性能のCRTモニタが手に入るようだったからである。インターネットで特価を見付け、注文したのが表題の17インチモニタである。
トリニトロン系の平面ブラウン管モニタで、時代を反映してか、液晶並みのクリアな表示である(これには驚いた。グラフィックボードのD/Aなどもそれなりに高性能だった、というわけだ)。
スーパーブライトモードというのがあり、マルチメディアソフトで使う。その名のごとく、コンピュータ用のディスプレイと思えないほど明るく輝く。現在のDVDはさほど解像度は良くないようなので映画の細部が見えず、がっかりすることがある。将来、高解像度のメディアが出てきたときには、大活躍しそうな機能である。もちろん、通常のソフトでも3Dゲームでも、ど迫力である。
● ゲーム対応型ステレオヘッドホン Panasonic RP-HT900-K
ディスカウントショップで見付けた「ゲーム用」ヘッドホンである。どのあたりがゲーム用かというと、「衝撃音や爆発音にあわせてヘッドホンが振動、ゲームの興奮を体感できます」ということだ。ゲームでなくても、バスドラムやベースの低音でヘッドホンが振動する。ださいと思ったのか、人工現実感という用語までは動員していない。定価は7,000円で、やや高価と思う。
見た目はごく普通のオープンエア型ヘッドホンであり、端子も単なるステレオ入力プラグである。もちろん、ドライバの導入などとは無縁である。装着時に腰の辺りに来るコードの途中に、単三乾電池を入れるボックスが付いていて、付属ボリュームで振動の大きさが調整できる(音量の調整はできない)。
ゲームで試してみると、たしかにキャッチコピーどおり振動する。音響用のダイヤフラムとは別に振動用の重りを動かしているようである。しかし、BGMの低音にも反応してしまい、積極的にゲームに使おうとすると微妙な音量調整をするか、BGMを消すしかなさそうだ。手元のMIDIシーケンサで試してみると、16Hz〜32Hzの、本来なら楽音には使いそうも無い周波数で振動するように作られている。それにもかかわらず、「コンピュータ音楽」では使われている(パイプオルガンの32フィートと同じ理屈のようだ)、曲によって振動には大違いがあるが。
逆に、音楽を聴く場合は非常に効果的で、高価な密閉型のヘッドホン顔負けの効果がある。こちらは病みつきになりそうで、しかも音量を上げがちになるので、かえって耳が心配になるほどだ。
ものすごくアイデアは良いので、ぜひ多くの人に試していただきたいと思う。