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ココログ、急速膨張

04/06/17

 @niftyのblog「ココログ」に入会して、ほぼ二ヶ月。幸い、記事の書き込み数は当初の目標を達成でき、後はネタが尽きるのを静かに待つ段階となっている(苦笑)。
 しかし、踊る阿呆とは言ったもので、こんなに短い期間でも貴重な体験ができた。

● ココログ、急速膨張事件

 事の発端は、週刊アスキー別冊(16 2004-6-29)のblog特集「300万人のブログ大全」だったと思う。その少し前から、書きこみ数の速度上昇の気配はあった。新着記事欄などは信じ難い速度で書きかえられ、人気サイトのアクセス・カウンタはくるくる回っていたらしい。
 それが、雑誌の発売数日後から、ココログの動作が、誰もが実感できるほどに遅くなっていったのである。

 いや、いつもいつも混んでいたのではなく、更新の多い22:00〜25:00頃が悲惨な情況となった。私もその時間帯に更新していたので、たった一度だけだが、ついに書き込みが不可能になり、午前4時頃に入り直したことがある。
 折しも、スチームボーイ(大友克洋監督)というアニメの宣伝が掲示されていたので、水蒸気爆発を連想してしまった(災難に会われた方には短絡的な連想で、申し訳ない)。
 こうした急激なインフレーションは流行には付きものと思うが、目の前で起こったのに立ち会えたのはラッキーであった。おそらく、二度と同様の事件は起こらないであろう。

● 対応

 @niftyの危機管理は現在進行中とはいえ、見事だった。さすがに老舗で、サービスの完全停止には至らなかった。書き込みの論調も、これはブームなのだから付き合うしかない、に類するものが主流だったと思う。
 私は東京中心部の喧騒からは、随分離れた地域に居住しているのだが、まるで池袋の交差点を歩いているかのような錯覚に陥ってしまった。ネットワークの怖さである。

● 書き込み内容

 参加が増えてくると、やはりというか、一部では巨大匿名掲示板のような、無責任書き込みも目立つようになる。また、プライバシー上、ぎりぎりと思える書き込みもある。幸い、blogシステムが良くできているため、係わり合いにならずにマイペースが保てるので、逃げ出したくなるほどではない。
 それに、私はどちらかというと、うるさいほどの騒ぎの雰囲気中にいる方が楽しいのである。人が集まるということは、知識が玉石何でも集まるということでもある。流行が去ると、良いものも含めて、すべてが消え去ってしまう。
 当たる確率は低いものの、面白いと思える書き込みはある。時間があれば、最新記事を中心に散策している。

● 検索エンジン

 私の書き込みは三行書評なので、掲載し終わったらGoogleのような検索エンジンで他人の感想をチェックすることがある。たまには検索結果が自分の書き込みにリンクしていることもあり、調査の速さに驚く。
 まず大抵は似たような感想であって、安心することが多い。結局、どこかで見た他人の感想を記憶していただけかもしれないし、作者の意図にはまっているのかもしれない。また、ネット利用者での本の人気の度合いも分かる。

● 読書速度

 読書速度は上がった。必ずしもblog向けに読んでいるのではないが、通常の1.5倍は読んでいて、久しぶりの乱読状態である。この読書速度は続けられる訳がなく、書き込み頻度を落とすか、別の軽い話題を交えるしかない。
 とはいっても、仕事は結構忙しかったにも拘らず目標数が達成できたのだから、無理したのではない。私の最大巡航読書速度のようだ。