まずBCC本体を解凍しましょう。
確か簡易インストーラーつきの自己解凍形式だったので、
実行して、画面に従っていけば問題ないでしょう。
次にbcc32.cfgとilink32.cfgというファイルを作ります。 readmeやBCPadの自動設定を使ってもいいのですが、 できれば次のようにしましょう。
まずメモ帳を開きます。次のように入力して下さい。 (C:\Program Files\borland\bcc55という部分は適当に読み替えてください。)
-I"C:\Program Files\borland\bcc55\Include" -L"C:\Program Files\borland\bcc55\Lib;C:\Program Files\borland\bcc55\Lib\PSDK" -DWINVER=0x0400 -D_WIN32_WINNIT=0x0400
簡単に説明すると最初の行はインクルードファイルのフォルダを指定し、
次の行はランタイムライブラリのフォルダを指定します。
2行目の後半部分はreadmeには書かれておらず、
多くのホームページでも書かれていませんが、
将来SDKを使う時必要になります。
後半2行もreadme等には書かれていませんが、
記述しておいた方が無難です。
この2行はWnidowsのバージョンを指定するマクロを、
変えています。
どういう訳かBCCでは、デフォルトのバージョンは0x0500
(Windows 2000相当)になっているのですが、
Windos 2000以前のバージョンを使っている人だってたくさんいます。
そこで、バージョンを0x0400(Windows 98相当)に下げます。
これをしないとWindows 98等では動かないアプリケーション
(SDKを使うプログラムであればの話ですが)
ができてしまうことがあります。
さて、これを保存しましょう。
保存する場所はインストールしたフォルダの下にあるBinというフォルダです。
(アプリケーションがたくさん入っている所)
そこにbcc32.cfgという名前で保存します。
もし拡張子を表示しない設定になっていたらできたファイル名が bcc32.cfg.txtになってしまいます。 保存する時に"bcc32.cfg"というように"(半角のダブルクォーテーション) で囲みましょう。
拡張子とはWindowsで、ファィルの種類を区別するためにファィル名の末尾につけられた文字列のことです。
たとえばname.txtというファイルがあったら、
txt(.txtを拡張子という場合もある)が拡張子です。
通常3文字でWindowsでは、この拡張子ごとに、
アイコンや開くのに使用するアプリケーションを設定しています。
標準ではこの拡張子は表示されませんが、
多くのワンランク上の入門書やパソコン雑誌などで、
この拡張子を表示できるようにすることを推奨しています。
それは、この拡張子を理解することは、
Windowsを使いこなす上で大変重要な意味を持つからです。
まあ、表示するかしないかは自由です。 拡張子を理解するのと表示させるのとは別問題ですから。
ちなみに拡張子を表示するにはエクスプローラで表示−>オプションで、 登録されているファイルの拡張子は表示しない(E)のチェックをはずしましょう。
話がそれましたが、上のような理由でファイル名がちゃんと変わっていれば、
アイコンがテキスト文書のものではなくなり、ダブルクリックしても開けなくなっているでしょう。
開きたい時は右クリックしてアプリケーションから開くを選ぶか、
メモ帳をひらいてドラック&ドロップで開けます。
さて、次にilink32.cfgというファイルを同じ要領で作りましょう。
内容は
-L"C:\Program Files\borland\bcc55\Lib;C:Program Files\borland\bcc55\Lib\PSDK"
の一行です。説明はいいでしょう。
これも同じくBinというフォルダにいれます。
もちろん拡張子が表示されない設定の人は"ilink.cfg"とするのを忘れずに。
さて、長くなりましたが、ここまでの説明でどうしてもわからない人は、 サンプルを用意したのでこれの C:\Program Files\borland\bcc55を自分がインストールしたフォルダに変えて、 Binというフォルダに入れましょう。
それでも駄目なら自分がインストールしたフォルダを明記の上、 メールを送りましょう。 折り返し、bcc32.cfgとilink32.cfgを送ります。
ちなみにコマンドプロンプトから操作する気がないなら、 autoexec.batの編集は不要です。