なぜか非周期的に食べたくなる、一度食べたくなると無性に食べたくなるというような食べ物、あなたはありませんか。
私はこれに、禁断症状性食物と名付けることにしました。
ま、偉そうに言い切っても何も変わらんのですが、私はいつもこれに悩まされています。
たとえばどんなものをさすのか。
そう、たとえばですね、私の場合ですとポテトチップです。
普段、油性のものをあまり食べないせいか、何週間か何ヶ月かごとにある日突然食べたくなる。
個人的にはピザ風味が好きです。
他にはたとえば鶏カラです。
たまにお弁当屋さんで鶏カラのり弁とか頼んで食べると、非常においしい。
お弁当の最後の方になると鶏カラの味に飽きてくるのだけれども、食べてから何日かするとなんかまた食べたくなるのですよね。
嗜好的に脂っこいものが多いですね。
そういえば最近腹の辺りが出てきたような...
ともかく、私にはこのような食べ物がいくつかあって困っています。
油系といえば、"ドーナッツ"。
個人的趣向からいえば、全国展開しているチェーン店のドーナッツよりも、スーパーとかで売っているヤマザキのドーナッツ150円の方がD級的においしいような気がする。
あのペッタリしたグラニュー糖の甘さ、それに輪をかけるようにしっとりしたドーナッツ生地。
この"ドーナッツ"は5個か6個入りで、ガツガツむさぼり食べた後で途中で飽きてしまい、残りは袋の口を輪ゴムで止めて冷蔵庫に、となってしまうことが多いのだが、これがいけない。
冷蔵庫に入れると、あのしっとり感が保存されるように思うのだが、期待に反して冷蔵庫はドーナッツの水分をうばってしまう。
翌日、"そういえば、冷蔵庫にドーナッツの残りがあるのだった"とか思って取りだして食べてみると、たいていパサパサになっている。
あのグラニュー糖と生地のしっとり感がどっかにいってしまうのだ。
"ドーナッツ"を食べる際には、最後まで一気に食べ尽くす気合いを必要とすることを忘れていけない。
柿の種も、非周期的に突発的食欲症状をもつ食べ物だ。
尊敬する東海林さだお先生は、ピーナッツ1つに柿の種3つを基本として推奨されているようだが、私はこれに一つだけ異議を唱えたい。
それは、その混合率のことだ。
どういうことかというと、最近小さな袋入りの柿の種を見かけるが、これでピーナッツ1つを定率とすると、最後までピーナッツと柿の種が混合できないことが多いということだ。
最後に柿の種だけが残ってしまうことが多いのだ。
これは非常につらい。
そこで、私はピーナッツ0.5〜1と柿の種3の可変混合率を提唱したい。
つまりピーナッツ半分のものが出てきたときに、他の半分のものと併せて1つとせず、その半分と柿の種3を混合するのである。
こうすることによって、最後に柿の種のみが残ってしまって後悔するという場面に出くわすことを相当数減らすことができる。
この定理を発見するまで、何度となく挫折を味わったことを訴えておきたい。
完全甘物系としては、"ゴマだんご"をはずすことはできない。
ただの"だんご"ではない。"ゴマだんご"である。
私はゴマに目がないのだ。
これもあまり名門どころでいけない。
やはりヤマザキ系とかの3本120円という安物系がよい。
一本120円ではなく、3本で120円というところがみそである。
どうみそなのか明確な答えがないが、一本120円系はお金を食べているような気がして、食べているだけで心臓に悪いのでダメである。落ち着かないのだ。
通常おだんごを食べるという行為は、落ち着きを得たいときに行う行為だ。
これが一本120円系のものだと、"あ、この一個を食べると40円が..." という気分になって、なにやら非常な嫌悪感になって返ってくるのである。
これは不思議な現象だ。
1個の値段がもっと高価な(といっても大した物ではないが)、100円回転寿司のような物だとこれは起こらない。
回転寿司を食べるときに、1貫50円を食べているという気分になる人は少ないはずである。
3本で120円団子を食べると、ホッとした気分になれる。
さて、このテーマを締めくくるのに、あのナベで焼かない"カップ焼きそば"を挙げておきたい。
ナベで焼かないから"焼きそば"とは呼べないはずなのだけれども、状況(空腹の)によっては焼いた焼きそばよりもおいしい。
一時期、タコとかの動物性乾燥チップが入っていたことがあったが、これは生臭かったりして個人的にはあまりお勧めできなかった。挽肉チップでもチョット生臭い。
なによりこれをどけようとしても、あの申し訳なさそうに入っている乾燥キャベツのかけらと分離できないのがつらかった。
そういえば一時期、各社が太麺に走ったこともあった。
個人的に太麺が好きでない自分には、これは拷問に近かった。
近年、各社細麺傾向にあり、かつまた乾燥キャベツが増量されて、おまけにマヨネーズが付いてきたりしており、カップ焼きそば業界方面はよりよい方向に向かっていると言い切ってもよいのではないかと思われる節がないわけではないと考えるにやぶさかではない。
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