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お風呂ラジオ
我が家のお風呂には、ラジオが2台ある。
お風呂ラジオ、実は3台持っているのだが、場所的に3台は置けないので2台なのである。
もちろん、2台置いてある理由は存在する。1台はAM用、もう1台はFM用だ。
お風呂に入る時間はほぼ決まっているので、AMで何やらつまらない(その多くはいわゆるお年寄り向けという番組構成だが)番組をやっているときはFMにする。
性格的にお年寄り向け番組は性に合わないが、いまはやりの若者向け(その多くはいわゆる学生向けの番組構成だが)番組も趣味にあわない。なにごとにつてけてもそうなのだが、結構選ぶたちなのである。
国営放送の月曜、火曜のPM8:00台もしくは日曜のプチプチ短歌あたりがよい。
それ以外では温泉情報、料理情報、生活雑貨的な番組が一番安心して聴いてられる。
ニュースでもいいのだが、最近ニュースのトップは殺人事件とか事故の報道であることが多く、聞いていると滅入ってくることも多いので、そういうときは別のチャンネルにすることにしている。
いつものごとく、しょっぱなからテーマと大きくかけ離れ始めているようだ。
そう、お風呂ラジオの話だった。お風呂で聴くラジオ番組の話ではないのだ。

断っておくが、もちろん初めから3台揃えようとしていたわけではない。お風呂で使えるラジオを探していたら、3台になってしまったというだけだ。
皆さんがご存知かしらないが、お風呂ラジオの世界ではツインバード工業は結構幅をきかしている。 かつてホームセンターで安売りをしているお風呂ラジオはたいていツインバードだった。
最初は安かろうの製品だったが、お風呂ラジオの珍しさと高感度性能が受けてお風呂ラジオならツインバードという一時代を築いた時期もあった。
私の家にもかつてその時代のものがあって重宝していたので、今回もその恩恵にあずかろうと思っていた。
たが、そのラジオの後継機種は発売されていなかった。
しかたなくデザイン重視でコイズミの小型の一番安い機種を購入してみたが、AMはよくてもFMの感度がいまいちだった。これがお風呂ラジオコレクションの1台目だ。
2台目の購入は例によってとんでもなく慎重になり、1ヵ月をかけて選んだ。
もっとも、慎重になったというよりは、これはというものが見つけられなかったといったほうが正しい。
「お風呂ラジオは感度が命」だとわたしは思っているのだが、それらしいものが見つからない。よさそうなものだと5千円以上する。CDとか、よけいなものまで付くと、上限は一万円以上するのが当世の事情らしい。
早い話が、たかがお風呂ラジオに五千円もかけたくなかったのである。
しかたなく、2台目はドリテックのコンパクトタイプを選んだ。サイトに高感度をうたっていたからだ。
たが、ハズレだった。コイズミのよりも感度が低く、全く使いものにならない。これが2台目になった。
さすがに3台目を購入することはためらわれた。
たが、探し初めてから3ヶ月以上が経過しており、もはや一刻の猶予もならない。
最後の手段として、あれほどためらっていた5千円以上の大手メーカーものに手を出してみることにした。
ソニーも、その昔はいいものを出していた。
感度を求めるなら、ワイヤーの外部アンテナ付きだ。
しかしどのサイトを見ても、ソニーのお風呂ラジオに肝心のワイヤーが写っていない。製品の仕様をみると、どうやら外部アンテナは付いているらしいことが伺えたが、見栄えを考慮してのことであろうか、どの画像にも外部アンテナは写っていない。
電話で聞いてみるという方法も考えたが、電話だとよく間違ったことを伝えられることがある。ここまできて、5千円以上出して失敗するわけにはいかない。
お風呂ラジオをうたっているサイトを片っ端から調べて、なにやら東芝製がいいのではないかということになった。TY−BR20(現在は販売されていない)。
たが東芝製、あまりいい印象がない。 デザインは他社のどれよりも優秀で、お風呂ラジオならこのデザインしかないという形をしている。
結局それにした。
決め手になったのはその他に、同調LEDがついていたことと、大容量単2電池に対応していたことだ。 6千円程度したがやむを得ない。
使ってみると、やはり外部アンテナが効いているのか、まあまあ感度もそこそこいい。この3台目を常用にすることに決めた。
高感度のお風呂ラジオを手に入れるためだけに、結局8000千円も使うことになってしまった。
このページを書くために、参考にツインバードのサイトを見て回った。
だが、同社ではお風呂ラジオはもう作っていないようだ。値段の安いラジオをちまちま作っていても仕方がないという訳なのだろう。サイトはきれいなグラフィック満載で人目を引いたが、どの製品も平気で1万円以上をうたっている。ツインバードも社会的な見栄えに囚われ、一番収益にならない困難な道を選んだようだ。
念のために確認しておきたい。
ツインバードさん、かつての高感度お風呂ラジオ、低価格でもう一度販売する気はないですか?
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