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抵抗・コンデンサ・コイルの直列接続に直流電圧を印加した場合

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ここでは、先ほどの微分方程式を解くことにより、抵抗・コンデンサ・コイルの直列接続に直流電圧を印加した場合の挙動を解析します。

 

(1) R>4L/Cの場合

この場合、平方根の中は正となります。特性方程式の2つの解をそれぞれ


 とおくと、I (t)は次のように2つの解の線形結合で表されることになります。


ここで、時刻t =0のときには流れる電流I (t)=0であるのでB式よりA2=A1となります。よって、


が得られます。さらに時刻t =0のときにはコンデンサには電荷が溜まっていないので、


です。CD式を@式に代入してt=0のときについて考えるとA1が次のように求められます。


これをC式に代入して整理すると最終的にI (t)が求められます。


これのグラフを描くと下のようになります。


V=15[V]L=10[mH]C=0.1[mF]R=1[kW]のときの数値計算結果です。電流は一旦上昇したのち、減少するという過程をたどります。

 

(2) R<4L/Cの場合

この場合、平方根の中は負となります。特性方程式の2つの解をそれぞれ


 とおくと、I (t)は次のように2つの解の線形結合で表されることになります。


ここで、時刻t =0のときには流れる電流I (t)=0であるのでF式よりA3=A4となります。よって、


が得られます。さらに時刻t =0のときにはコンデンサには電荷が溜まっていないのでD式が成り立ちます。

DG式を@式に代入してt=0のときについて考えるとA3が次のように求められます。


これをG式に代入して整理すると、


これの実数部分をとると最終的にI (t)が求められます。


これのグラフを描くと下のようになります。


V=15[V]L=10[mH]C=0.1[mF]R=1[kW]のときの数値計算結果です。電流は振動しながら減少するという過程をたどります。

 

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