1.DebianとwxWidgetsのライセンス

2018年2月8日

Debian上で動作するソフトを公開する

Debianといえばオープンソースの代名詞のようなOSである。 個人でソフトを作成して、個人で動かしているぶんには何も気にすることはない。 しかし、そのソフトを公開しようとすればライセンスが気になるところである。ましてそのソフトがシェアウェアならなおさらであろう。 なので調べてみる。

私の気になる点は以下のものである。
1)GPLライセンスであるdebian上で、シェアウェアのリリースは可能か?
2)シェアウェアからdebianのライブライリーを利用することは可能か?
3)wxWidgetsのライブラリーをシェアウェアで利用することは可能か?

GNU License下にあるDebian

DebianはGNU Licenseのもとで公開されています。なのでGNU Licenseについて調べてみます。「GNU/Linux上へ移植した自分のプログラムはGPLに従う必要はない(お好きにどうぞ)。また、debianのライブラリーを使用することも自由です。 でも、GPLのもとオープンソースで公開いしてくれると嬉しいな」(雑な意訳です^ ^;)ということです。

https://www.gnu.org/licenses/gpl-faq.html.en#PortProgramToGPL


Fig. GNU License 1


Fig. GNU License 2

wxWindows Library Licence

wxWidgetsはLGPLのもと独自の要項を設け「wxWindows Library Licence」としています。これによると、 「wxWidgetsはフリーソフトであり、ライブラリーを利用するアプリケーションソフトに対してソースコードを開示せずに実行ファイルのみを公開してもよい。 ただし、それらソフトウェアに対し一切の責任を負わない」(要約)ということになっています。

https://www.wxwidgets.org/about/licence/


Fig. wxWidgets Library Licence

謝辞

人類に影響を与えるほどの素晴らしいソフトを公開して頂き、またメンテナンスして頂きありがとうございます。ということで、心置きなく使わせていただきます。

余談ですがGNUはアメリカ生まれなのでLicense、wxWidgetsはイギリス生まれなのでLicenceとなっています。はい。