陽だまり Mac版Soleado
はじめに
日記ソフト「陽だまり Soleado」はその計画段階からWindowsだけでなく他のOSでの使用を想定していました。 ここに来るまでに多くの時間を要しましたがようやく「Mac版」の検討に入る準備が出来ました。 今回の目的は、Mac上での開発環境の検証とソフトウェアのコンパイル。 そして、ソフトウェアの修正点を確認してみたいと思います。
対象
動作確認Macも多くのOSのバージョンがあります。 なるべく多くの機種に対応するようにコンパイラやSDKのバージョンを下げて対応することにしました。 まずはじめに、C++ライブラリーであるwxWidgetsのコンパイル。gccを4.0、SDKを10.4u、Carbonで作成しました。 次に、ソフトウェア開発環境としての統合開発環境のIDE。 Windows ではCode::Blocksが非常に優秀なのですが、Mac版が極めて不安定。とても使えるシロモノではありません。 Xcodeは慣れるまでの時間がかかりそうで。結局、Makefileを作成してコンパイルしました。 コンパイルでは警告が少しある程度ですがエラーは出ていません。しかし、実行画面は殆ど動かず。ソースコードとにらめっこです。 |
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まとめ
- wxWidgets 2.8.12 はMac gcc-4.0、SDK 10.4u、Carbon、32bitでコンパイルに成功!
- 現状でMac上でCode::BloclsによるC++のソフトウェア開発はほとんど不可能
- とは言え打開策はすでに見つけています(検証していないですけど)
- 陽だまり Soleado のソースコードのコンパイルに成功!、エラーは無し。
- コンパイルは出来たけど、殆ど動かず!!(笑
32bit開発環境として、コンパイラ、wxWidgetsなどは揃(そろ)いました。即使用可能です。 しかし、Code::Blocls上でC++のソフトウェア開発は現状でほとんど不可能です。このままでは到底開発はできそうにありません。 打開策のアイデアは見つけましたが検証まではしていません。というのも、 ソフトウェアの開発はWindows上で行い、十分に完成した段階でMac上でコンパイルのみ行ってテストすれば良いかなと思っています。
Soleadoについては、現状の32bit版はコンパイル可能であることがわかりました。起動はできますがほどんど動作しません。 その理由もわかりました。 Mac用のwxWidgetsはそのライブラリーの仕様に厳密にそって動いているのです。 Windows用のwxWidgetsがその仕様に極めてルーズに適用されています。つまりソースコードをルーズに書いてしまったということなのです。 (ソフトにエラーや不具合があるということではありません。Windows専用に書いていると言うべきか)
今回の検討結果から、 Mac版公開するか否かにかかわらず、Mac版を作成することは極めて重要であるという結論に達しました。 優れた、そして美しいコードを書くためには、ライブラリーの仕様にそって書き直す必要があると考えました。
今後の方針
「陽だまり Soleado 64bit版」はとりあえずそっちのけで、Windows版Soleadoの開発、Mac上での確認という形で開発を進めます。
開発予定(時期は未定なのでロードマップにはならない^^;)
- Windows32bit版での開発(現在、構造の大変更を実施中、グリッド型、その他機能を開発中)
- Mac 32bit Carbonでの確認(上と並行で実施)
- Windows64bit版での開発(時期を後ろにずらしますが、実施する予定です)
- Mac 64bit Cocoaでの確認(未定、まずは開発環境の構築から)