超暇人MSX

科学の怪しさ

面積詐称疑惑

地球は文字通りほぼ球なので、平面の地図にするには球を平面に投影する何らかの図法が必要になり、どの方法を使ってもどこかに無理が出ます。都府県サイズ程度までの地図では一般的な用途では大差ありませんが、日本地図クラス以上になると色々とおかしな所が有るのです。

 いつも見る四角い世界地図は大抵メルカトル図法というもので、全てが歪んでいる上、高緯度になるほど大きく表示されます。つまり、北半球ならより北にある土地ほど大きく見えるということです。例えば西ヨーロッパ地図なら、北欧から英国辺りが大きく描かれ、イタリア・スペイン・ギリシア辺りがかなり小さくなり、アメリカ合衆国地図なら、北部が大きく、メキシコや南部がかなり小さく見えるのです。

 また日本地図でも、北海道が特に大きく、九州から西日本は小さくなります。実際の本州の中心は静岡・長野・富山辺りですが、このメルカトル図法で日本地図を書くと西関東辺りになります。西日本を小さく描き、中心を東京に持って来れるわけです。ある意味でダメ地図と知りつつ、日本でメルカトル図法の日本地図が多用されてきた理由はそういう事でしょう。平気でそういう地図を使っている役所や企業は、地元であろうが、どう自称していようが、反西日本だと言えます。

何故か日本でよく使われる北に行くほど大きい図法
メルカトル図法円錐図法
北に行くほど大きい北ほど縦が長い

地図ではありませんが、東京を目立たせる為に細工する似たような例として、例えば日本の地理順なら上から北海道、東北、甲信越、関東、北陸・・・と並ぶ所を、北海道、東北、東京、関東、甲信越・・・という具合に並べて、東京と南関東が画面から出てしまわないようにページを作ってあるサイトをよく見かけます。大手ネット通販サイトでも行われています。当然、西日本以西はスクロールやクリックしなければ見られない2ページ目以降です。これについては、次(下)の「アクセス数ランキングは人口比較?」を参照して下さい

他にも沢山の地図投影方法が有りますが、それぞれに一長一短のクセがあるそうです。マスメディア上の地図を見るときには、誰かに都合の良い図法や表記法を使ったり、都合の悪い地名を省略したり注1といった印象操作が行われていないか注意して見る方が良いでしょう。これが案外多いのです。

  唯一、かなり正確に地図化できる投影方法としては、応用多円錐図法(船底型地図)があります。簡単に言うと、地球儀の表面に貼ってあるものです。緯線、経線とも直線で直角に交わり、距離も面積もほぼ正確ですが、平面にするとバラバラ(36、24、18枚等)に分断されてしまいます。やっぱり球は球じゃないとダメなんですね。

地球儀と、地球を真横から見たまま描く図法
地球儀の方法正射図法
船底型地図南ほど横が長い

一度、国産の大き目の地球儀や、正積図法(出来ればサンソン図法)の西ヨーロッパ地図や北米地図や日本地図を探して見て下さい。貴方がいつも目にしているメルカトル図法の西ヨーロッパやアメリカや日本の地形とは印象が違うかもしれません。

注1.海外向けの簡易日本地図に神奈川・千葉・埼玉の表記が有るのに京都や神戸が無    い物がかなり有る。別に南関東ガイドではない普通の日本地図である。京都・神    戸・広島・長崎は海外でも知られているし、千葉・埼玉があって、大阪や福岡、    名古屋、仙台、徳島、札幌という各地域の主要都市が無い日本地図というのも、    実用性を考えてもすこぶる奇妙である。観光でもビジネスでも、南関東以外に興    味関心を持たせたくないのであろうな

関連文

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アクセス数ランキングは人口比較?

ネット上では、よく個別記事のアクセス数によって表示順を決める、ランキングなるものを行います。アクセス数の多い記事がそのサイトのトップページのトップに来るようにするわけです。字が読める大きさでないといけないので、画面に表示できる記事数は物理的に限られます。トップページに載った記事と、スクロール等させなければ見えない2ページ目の記事では、アクセス数が100倍程も違う事がザラだそうです

そのため、このアクセス数による表示順=人気ランキングという方法は、ネットの初期から管理側による不正操作の温床になっている事が多く、ネットが中立性を保てない好例だと言われています。見せたい記事をトップに置き、見せたくない記事を2ページ目以降に置くわけです。他にも、時間帯、曜日、祝祭日の前後等によって、あるいは事件や事故の際に、記事の表示順を変更して、自分たちの見せたいものを見せ、隠したいものを隠すという操作が頻繁に行われているとされます。というより、現在のところは違法では無いので確実に行われていると思って間違いないでしょう

さて、各地域の施設、繁華街、行楽地などの最新情報を載せるサイトでも、このランキングによる表示順をトップページに取り入れているサイトがよくあるのですが、アクセスする人は、通常それぞれ地元の情報を優先的に見るでしょうから、サイト管理側(やその他)による不正操作が一切無い場合でも、

  1) 地域別の住民の注目度が同じ場合   地域       A  B  C  D   人口     100 60 40 30   注目度60%  60 36 24 18 アクセス数      50%  50 30 20 15  〃      40%  40 24 16 12  〃 2) 1)の結果から作られるランキング   1ページ目  2ページ目 3ページ目   1位 地域A 地域B   地域C   2位 地域A 地域B   地域C   3位 地域A 地域B、C 地域D  

という具合に、一番人口の多い地域Aの記事ばかりがトップページに並び、結果的に地域Aばかりに、より注目が集まるということになります。再度書きますが、トップページとスクロール等の操作をしなければ見られない2ページ目では、アクセス数が100倍程も違うことが多いのです。つまり、このランキングは、人口の一番多い地域だけが美味しい方法なのです。ええと、日本で一番人口の多い地域は?と、ああ南関東だな

数字に弱い私でも、この位の事は分かるのですが、不思議にも是正しようとか、取りやめようとかいう動きは全然ありません。それどころか、彼らはこの方法の不公平さを知りつつ、そのランキングを元にモノを言うのです。東京や南関東だけが良ければ良い = 日本のネット企業も、悪魔の家畜の支配下ですネ(^^;)

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学校でウソを教えちゃいけないよ?

ト音記号の書き順楽譜の頭の方にあるト音記号は、高音部記号とも言い、その五線譜部分が高音譜表(普通に小学校で習うドレミファソラシドの高さ)である事を示すもので、G(とf)の文字をデザイン化したものです。グルグルの真ん中が第2線(下から2番目の線)でGの高さ、下の黒丸部分がCの高さを表しています。とここまではいいのですが、なんと、欧米と日本では書き順の教え方が違うのです。
 日本では「第2線の少し下から始めて、くるりと2線を回って上に行き・・・最後にドの位置で黒く塗りつぶしなさい」みたいに教えますが、欧米だと下の黒丸部分から書き始めなさいと教えます。で、どっちが正しいかって、もちろん欧米でしょ?

 元々、羽ペンで手書きしていたものですから、その名残りで印字でも線の角度による太さが違うのですが(今だと万年筆で書くとそうなります、無ければマーカーとか蛍光ペンとか縦横の太さが違うペン先で試してみて下さい)、羽ペンだとペン先が紙についた瞬間、少しにじんで点になるらしいんですね。そこが書き始めのCの位置(下の黒丸)なワケです。

 学校で教えるから、沢山の本に書いてあるから、まわりのエラい人が皆そう言うから“正しい”とは限りません。学校で教える、沢山の本に書いてある、エラい人が皆そう言う“ウソ”もあるのです。

 でも、なんで世界で日本をパクっているに影響される東アジアの一部の国もだけど)だけ逆に書くように教えるんだろう?

 余談ですが、プログラミングでよく使う ,とか ; も、万年筆で書くと、活字まんまの感じになったりします。

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このページは、1024×768画面に合わせて作りました。ちゃんと見えなかったらスミマセン