超暇人MSX

悪魔はいつも天使のふりをする

特撮犯罪の可能性−邪悪な勢力による

「街頭で生放送中、車が突っ込んできた」という場面がテレビ放送されたとします。たとえそれがヤラセであって、何らかの特殊効果が使用されていたり、本当は生放送ではなく予め用意した録画であったとしても、リアルに出来ていれば、テレビで見ている人は演出された映像を見せられているとは気付きません。
 一旦メディアを通してしまえば、それが本物か、生放送か、録画か、アクシデントか、演出かの判定は、極めて困難です。そういう放送メディアの盲点を利用して大衆を騙し、何らかの目的を達成する様な事は案外可能であり、現実に行われているのではないでしょうか?

仮にアメリカのような大国が在って、大衆を騙す為に「高層ビルに飛行機が突っ込む」という映像を作らなければならなかったとします。日本ですら、自衛隊の単なる定期的な軍事演習のただの一回に10億円以上を使い、戦艦一隻の値段が兆円を越える時代ですから、アメリカのような大国においては、その様な大規模な情報操作に対しても、中小国家予算規模(あるいはそれ以上)の莫大な費用が使えるものとします。

現在考えられる手段としては、映像用語で「コンピュータ・ジェネティック・イメージ(Computer Genetic Image)」直訳で「コンピュータ起源の映像」すなわちCGIを利用することが第一に挙げられるのでしょうが、私個人の意見としては、2011年の今現在の技術で画面に「それだけ」または「それに注目が集まるもの」を比較的長い時間(数秒以上)映す場合においては、いまだCGIよりも、大規模なセットを組んだ実写特撮の方が、よりリアルな映像になるのではないかと思います。

日本で特撮と言うと、まずテレビのヒーロー物や怪獣映画が浮かんで、いかにもミニチュア然としたミニチュアのバラバラっと壊れる所を想像してしまいます。製作スタッフの特撮センスの良し悪しは別として、主に「制作費が掛けられない・東京(及び近郊)でのみ撮影する」という事情が、この様な「チープな日本の特撮映像」を作ってしまうのです。注1 もし莫大な予算や広い土地が使えるとすれば

1.ミニチュアが小さい => 巨大でリアルなセットを組める  2.時間がかけられない => 撮影に時には何年もかけられる  3.人数をつかえない  => 各専門チーム毎に数十人以上使える  4.高価な機材がない  => どのような機材でも購入・製作できる  5.陽光で撮影できない => 乾期のある土地や屋根の開閉できる                 建物でセットを組める  6.大爆破ができない  => 人里離れた広い土地で撮影できる  7.撮り直しができない => 何回でも実験および撮り直しができる

という具合に日本特撮の弱点すべてが消えてしまいます。(少なくとも日本よりはずっと)お金の使えるハリウッド(の大作)では、そのお金の分、上記のようなマイナス要素が少ない状態で撮影に臨めるのです。もちろん、ハリウッドの周囲にはいくらでも広い土地がありますし。

本題に戻って、アメリカのような大国が莫大な予算を使って作るわけですから、まずは一目につかない砂漠の真ん中にある軍事施設や、山に囲まれた軍事施設といった場所に、飛行機の格納庫のように屋根や壁が開閉できる大きなスタジオを作ります(既存の格納庫等を利用してもいいですし)。その中に、日本の怪獣物などでつかう縮尺25〜50分の1辺りではなく10分の1規模のミニチュア、もし元の高さ400メートル・幅50メートルのビルなら、高さ40メートル×幅5メートルというサイズになる巨大なミニチュアを作ります(もし爆破するのがビルの上部なら、上半分の20メートルだけ作ればOK)。ミニチュアには石膏やベニヤ板ではなく、出来得る限り実際の建物に近い素材を使用します。そうして出来た、大きさ以外は細部まで実物と寸分違わぬ精巧なミニチュアを、スタジオのライトではなく本物の建物と同じ陰影が出やすい陽光下で、実際のジェット燃料を燃やし本物の爆薬を使用して高速度カメラで特殊撮影すれば、CGIで作るよりはるかにリアルな「高層ビルの一部が爆発する」映像が出来上がるわけです注2。爆薬は軍隊にはお手の物ですし、軍事演習場なら訓練と称していくらでも高性能火薬を使った極秘実験が可能ですからね。予算は十分に有りますから、模型をいくつも作れば爆発する位置を何通りにも変えられますし(まあ位置を変えるくらいの事なら、デジタルで後処理しても違和感が少ないでしょうけど)、もしその後、元にした実物のビルディングの一部を、特殊効果で爆破した模型と似た様な状態にビル爆破する必要があったとしても、模型の爆破自体が実物のシミュレーションをも兼ねるわけで、まさに一石二鳥です。

出来上がった特撮映像を、事前に実際のビル付近を偵察機写真に使うような超高解像度カメラでパノラマ撮影しておいた素材とデジタル合成するのです。注3 最初にパノラマ定点(固定)撮影された素材映像にミニチュア爆破シーンをデジタル合成します。そこに本物の飛行機、又はCGIの飛行機をデジタル合成します。そうして出来た−パノラマ「固定画面」超高解像度素材−映像から、テレビ画面程度の解像度の枠で好きな場所を一コマづつ切り取って、少し「ブレ・ボケ・歪み」などの加工した上で再び動画にすれば、フレームの動きも自由自在です。一回の爆破でも、いくつか別な角度でミニチュア爆破を撮影しておけば、様々な視点の「高層ビルに飛行機が突っ込んで爆発する」手ぶれのあるライブビデオができます。

実行の手順   1.現場をパノラマ高解像度撮影−>     ミニチュア爆破と飛行機を合成−>     超高解像度素材映像完成   2.超高解像度素材映像−>     テレビサイズで任意に切り取って加工−>     手ぶれ、ボケのある臨場感あふれる映像   3.実物のビルのミニチュアと同位置を爆破−>     TV局ではあらかじめ用意したニセ映像を流す   4.最早古くて建直したかった実物のビルを全爆破−>     パンケーキ理論によって潰れましたと言い張る−>     テロ捏造、外国への侵略大儀捏造、銀行も土建屋も石油業界も軍事産業も大儲け     

特殊な効果を使った撮影では、常に最新の技術が使われるとは限りませんし、方法が一つしかない訳でもありません。莫大な予算があれば、いろいろな方法を組み合わせて時間をかけたリアルなニセ映像を作り、世界中の大衆を(それどころか映像の専門家をも)騙すということも十二分に可能であると、私は思います。今や、権力者・為政者側に良心が有るかどうかだけの問題なのです。

そしてテロ捏造の何年後でも、その頃にはさらに進んでいるCGIの技術を使用して、また自分達に都合のいい映像を作り、「非公開だったが公開の許可が下りた」とか「新たに発見された」と言えば、いくらでも大衆を騙し続けられるのです。

注1.Nのつく国営なんかは別として「いかに安く作れるか」がプロの腕前だという    のが日本の映像関係の常識。安く上げた!→低品質→誰も見ない→余計安い→    更に低品質→更に見ないの徐々に全員で破滅するパターン。金主も含め一か八    かの大金賭博で大儲けするか、全員即死するかが欧米パターン

注2.物理な方はサイズや素材や火薬よりRが重要だとか言うかもしれないが、米軍    には米トップクラスの学者も揃っているわけで、そういうことも・・・

注3.35ミリフィルムの水平解像度は4320本。デジカメ風に言うと5600万    画素。70ミリなら8640本(横が2倍になると同時に縦の長さも増えるの    で、2倍の1億1200万画素以上になる)。その70ミリ4コマ分を一コマ    として、何たらいう高級レンズで撮ったりする。もっと大きなフィルムを使う    事もある。ちなみに4Kテレビは、たったの829万4千画素だそうだ    おまけ「フィルムの合成」

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このページは、1024×768画面に合わせて作りました。ちゃんと見えなかったらスミマセン