ADW

グループ所属編集1 機能

ActiveDirectoryユーザのグループ所属を一括編集します。
CSV、もしくはタブ形式で編集するグループとユーザを指定し、読み込ませます。
人事異動など、多くの情報変更を短時間で完了させたいときに使用します。
手作業による作業漏れも無くなります。

グループ情報取得でエクスポートしたリストファイルを、そのまま読み込むことができます。
ユーザの所属グループの編集、グループのメンバシップの編集の両面から行えます。


ユーザの所属グループの変更(所属・脱退・上書き)

ユーザを指定グループへ所属させる

ユーザを指定グループから脱退させる

ユーザの所属グループを指定グループで上書きする

既存の所属グループからは全て脱退し、指定したグループのみの所属となります



グループのメンバシップの変更(追加・削除・上書き)
グループメンバシップへユーザを追加する
グループメンバシップからユーザを削除する
グループメンバシップのユーザを上書きする

既存メンバは全て削除され、指定したユーザのみがメンバとなります




操作手順

1.CSVを作成する

グループ編集で読み込めるのは、以下の形式で記述されたタブ形式とCSV形式です。
追加・削除・上書きのいずれでも同じ書式が用いられます。

タブ形式
ユーザをグループへ追加する(あるいはユーザをグループから脱退させる)
※要素にはグループ名(Windows2000以前)を使用します
---------------------ここから
"LDAP://CN=山田一郎,OU=総務部,DC=example,DC=local"
soumu
"LDAP://CN=鈴木正,OU=総務部,DC=example,DC=local"
soumu
keiri
---------------------ここまで
グループへユーザを追加する(あるいはグループからユーザを除外する)
※要素にはアカウント名(Windows2000以前)を使用します
---------------------ここから
"LDAP://CN=総務課,OU=総務課,OU=総務部,DC=example,DC=local"
i.yamada
m.suzuki
"LDAP://CN=経理課,OU=経理課,OU=総務部,DC=example,DC=local"
m.suzuki
---------------------ここまで

CSV形式

ユーザをグループへ追加する(あるいはユーザをグループから脱退させる)
※要素にはグループ名(Windows2000以前)を使用します
---------------ここから
#DNユーザパス,グループアカウント
"LDAP://CN=山田 一郎,OU=総務部,DC=example,DC=local",soumu
"LDAP://CN=鈴木 正,OU=総務部,DC=example,DC=local",soumu,keiri
---------------ここまで

グループへユーザを追加する(あるいはグループからユーザを除外する)
※要素にはユーザ名(Windows2000以前)を使用します
---------------ここから
#DNユーザパス,グループアカウント
"LDAP://CN=総務課,OU=総務課,OU=総務部,DC=example,DC=local",i.yamada,m.suzuki
"LDAP://CN=経理課,OU=経理課,DC=example,DC=local",m.suzuki
---------------ここまで


なお、以下の2つは#から始まるためどちらもコメント行として扱われます。
#"LDAP://CN=,ou=総務部,DC=example,DC=local",総務部
"#LDAP://CN=千田 直幸,ou=総務部,DC=example,DC=local",総務部

詳しい情報、既存ドメインのグループ情報をインポートする場合は編集リストの仕様を参照してください。




2.ファイルの形式を選択する



編集ファイルの形式を選択します。




3.ファイルを開く



目的のCSVを読み込みます。




4.編集モードを選択する


編集する項目を選択します。

 ・ユーザの所属を編集するか
 ・グループのメンバシップを編集するか

そして追加・削除・上書きのモードを選択します。

「実行」します。




5.ログを確認し、メンバシップを確認する



結果ログを確認してください。
設定エラーが発生した場合はログにエラーが出力されるとともに、エラーエントリにも設定データが出力されます。
エラーエントリだけを集めて再実行できます。

グループの変更状況を確認してください。





編集リストの仕様


●新規にリストを作成する

ユーザの所属情報を編集するか、グループのメンバシップを編集するかを検討します。

タブ形式の編集画面の例



タブ形式
LDAP://から始まるADsPathでユーザやグループを指定します。次行以降に先頭にタブを挿入して
所属したい(もしくは脱退したい)グループアカウント名(Windows2000以前)を記述します。

ユーザをグループへ追加する(あるいはユーザをグループから脱退させる)
---------------------ここから
"LDAP://CN=山田一郎,OU=総務部,DC=example,DC=local"
soumu ←グループ名(Windows2000以前)です
"LDAP://CN=鈴木正,OU=総務部,DC=example,DC=local"
soumu
keiri
---------------------ここまで
グループへユーザを追加する(あるいはグループからユーザを除外する)
---------------------ここから
"LDAP://CN=総務課,OU=総務課,OU=総務部,DC=example,DC=local"
i.yamada ←ユーザのアカウント名(Windows2000以前)です
m.suzuki
"LDAP://CN=経理課,OU=経理課,OU=総務部,DC=example,DC=local"
m.suzuki
---------------------ここまで

CSV形式

LDAP://から始まるADsPathでユーザやグループを指定します。カンマで接続して
所属したい(もしくは脱退したい)グループアカウント名やユーザ名を「Windows2000以前」で記述します。
ユーザをグループへ追加する(あるいはユーザをグループから脱退させる)
※要素にはグループ名(Windows2000以前)を使用します
---------------ここから
#DNユーザパス,グループアカウント
"LDAP://CN=山田 一郎,OU=総務部,DC=example,DC=local",soumu
"LDAP://CN=鈴木 正,OU=総務部,DC=example,DC=local",soumu,keiri
---------------ここまで

グループへユーザを追加する(あるいはグループからユーザを除外する)
※要素にはユーザ名(Windows2000以前)を使用します
---------------ここから
#DNユーザパス,グループアカウント
"LDAP://CN=総務課,OU=総務課,OU=総務部,DC=example,DC=local",i.yamada,m.suzuki
"LDAP://CN=経理課,OU=経理課,DC=example,DC=local",m.suzuki
---------------ここまで


●エクスポートした情報を利用する

既存ActiveDirectoryからグループ所属情報を出力すると、簡単に大量のリストが手に入ります。
既存ドメインのグループ情報をエクスポートして利用する場合、エクスポート時にインポート可能な形式を選択します。
インポート可能な形式は「CSVもしくはタブ形式」で、「主キーはADsPath」「要素キーはアカウント名」を選択します。

インポートできる形式で、グループ情報を出力する


ヒント
 グループメンバシップをタブ形式で出力するときは、オブジェクトタイプも合わせて出力すると
 編集の時にユーザアカウントとグループアカウントを簡単に判別できます。
 インポートするときは、予め削除しておきます。







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