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ハードウエアの高度化

 当然ながら、コンピューターの社会的な普及には、半導体技術の向上が貢献している。高速演算を行うCPU、FPUの開発、より発色数の多い、より高度な画像処理を行う専用チップ、多量のデータを納める大容量のRAMや記録媒体などは、ゲームの草分けとなる「スペースインベーダー(タイトー)」が開発された1974年当時から比べると、より良く、小さく、速く、安くなった。
 特に、ゲームと云う視点から半導体技術を考えた場合に重要なものが、ゲーム機用に特化された専用チップの出現である。ゲーム機用チップ出現の主な原因は、ゲームに関する市場が巨大化し、専用チップを生産しても採算があうようになってきた為である。その効果は更にゲーム機の低価格化と市場の大型化を促進する相乗効果を生み出している。
 このような専用チップによって向上したゲーム機の映像、音声効果の例としては、プレイステーション、セガサターンなどに代表されるポリゴン処理によるキャラクター表現や、ゲームのBGMに利用されるようになったPCM音源などがあげられる。


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