その夢は、男がビルの屋上で何ものかに追われ逃げまどっているところから始まった。
上空からカメラがズームアップしていくが、追っ手は見えない。男は持っていたロープを
地上にたらすと、おびえながら降りていく ロープを握った男の手が小刻みに揺れるのが見える
次の瞬間、叫び声と鈍い音が聞こえカメラが引くと…ロープにしがみついているのは
ヒジから切り取られた、男の腕だけだった。
その腕から落ちる血、その血の落ち行く地面に… 草刈り鎌を手にした、老人が立っている。
足下に腕を斬られた男が横たわっている。
私はなぜか、その老人に促され、そのビル(小さな寮のようでもあり野戦病院のようでもある
)
の中を案内させられる。
老人は、各フロアにいる人たちを次々と惨殺していく。 ひとり殺すと、こちらを振り向き
またひとり殺すと、こちらを振り向く。次は私か…恐怖に震えながら、また次のフロアへ
。
ほとんど人けのなさそうなフロアーのドアが開いている、私が先に入る。
入口付近に若い娘、恐怖に引きつった彼女が悲鳴をあげるが、その悲鳴は途中から血へどを吐く
うめき声に変わり、彼女は足をぴくつかせてその場に倒れ込む。隣の部屋にベッドがあり
老人が横たわっているが、鎌を持つ来訪者を見ても身動きひとつしない。
老人は、すでに息絶えている らしい。カマの男はその老人を覗き込む…今だ!誰かが叫ぶ
必死にその場から逃げ出す私…RRRRRRRRRRR携帯電話の音
5時間も寝てしまった…腰が痛くて起きあがれない。2001年8月9日 AM8:00