更新: 2002/10/11
ゲーム情報(アマ)
- くらんくていん (一次創作-RPG, 2002/10/09)
- 渡辺製作所 (二次創作-格闘・ACT, 2002/10/09)
- Roots (一次創作-アクションパズル, 2002/10/09)
- PowerWinds (一次創作-アクション, 2002/10/09)
- Studio Til (一次創作-ADV・RPG, 2002/10/11)
- サークル3LDK (二次創作-アクションパズル, 2002/10/10)
- TYPE-MOON (一次創作-サウンドノベル (18禁), 2002/10/09)
お気に入り: ★★★★★
夢の女神戦・光の女神戦1〜3と、一貫してシェアウェアのRPGを作られています。音楽以外はシナリオ・プログラム・絵等全て一人でこなしています(^^;
女神戦の特徴としては、まずキャラがみんな可愛く画面が綺麗なこと、しかし見た目とは裏腹に(?)ストーリーは重いです。L.I.A. StarCrownという星で行われる、6000年に渡る光と闇の対戦。立場によっては同じキャラが敵にも味方にもなります。各物語とも終盤のストーリー展開は見事。
戦闘システムはシミュレーションRPGの要素を取り入れながらシンプルな操作性を維持していて、お気軽な感じです。アイテムを装備して耐性を整え、雑魚には魔法戦・ボスには打撃戦という事が多いかも。他に、アイテム回収・アイテム合成・魔法習得・裏ボスなど、クリア後も楽しめる要素がいっぱいです。(低レベル系やりこみには向いていません)
私にとっては夢のストーリーのインパクトがとても強く、この作品に触れていなければおそらくシェアウェアに送金とか同人ソフト購入なんてずっとなかったと思います(^^; 光3ではテストプレイさせて頂いて光栄でした。ノリを選ぶ面もあるから、プレイしたことの無い方はとりあえず夢・光1のレジストポイント(送金前に試用できる所、丁度真ん中あたり)までやってみて判断して欲しい感じ(^^;
いつお話が完結するかは作者にしかわかりません(^^; けれども、それまでずっとプレイし続けていきたい、アマチュア作品の中では個人的に最も思い入れの強い作品です。
お気に入り: ★★★★☆
二次創作同人ゲームサークルの最大手。特に格闘ゲームの製作に関して群を抜いており、QoH(Leaf), PB(こみパ), GoF(白目?), PB(月姫) 等の高クォリティーな作品を作られています。ハイカラーでドット絵キャラが60fpsでスムーズに動き回る様・3Dエフェクトのセンス・ゲームバランス・音楽など、恐らく費やされている人材・技術・時間は同人ソフトの中でも最大級と言えるでしょう。家庭用商用ソフトに決して劣らない所か、超えているのではと思わされるほど。同人ショップの店頭でデモを行っていれば、是非一度足を止めて見てみて欲しいです。
格闘以外にもミニゲームをいくつか製作されています。家庭用ゲーム機初期作品のオマージュ的なもの。シンプルなルールかつ何度もプレイしたくなるような高い完成度。あゆパンは今でも友人が来ると対戦プレイします(^^; (折角の要素が活かされていなく途中が単調な部分も一部見られますが... ミニゲームだと考えると贅沢な望みかもしれません:汗)
なりたさんの雑記からは、同人だからという甘えはなく真剣に取り組まれている様が伺えます。またイベント毎にたくさんの他のサークルさんのゲームを手に入れ、その中で光る作品が取り上げられます。「渡辺製作所さんが推すようなゲームなら」と、与える影響はかなり大きい模様(^^; 一サークルとしてでなく同人ソフト界全体の事を考えていて、同人ソフト界にとって無くてはならないサークルという感じすらあります。
渡辺製作所さんの作品から、個人的には同人から受ける印象ががらりと変わりました。(ところで同人は決して違法ではなく、元ネタの使用でもちゃんと著作権の事を考えて作られている事もここで知りました(^^;) そして18禁でなくても全然通用することも(^^;;) ) これからも頑張っていただきたいです。まずはMeltyBloodの冬コミ完成をお祈りします(^^;
お気に入り: ★★★☆☆
Roots。「ソロモンの鍵」のオマージュ(敬意を持ち、同様のシステムでより高みを目指そうとする)的作品、LOSK シリーズを発表しています。
このアクションパズルは1画面17*13ブロックな固定画面で構成されていて、プレイヤー・敵・アイテムとも1ブロックサイズです。魔法でブロックを作ったり壊したりしながら、鍵を取りドアにはいるとクリアです。魔法の種類が多く各種エフェクトが美しいです。
プレイヤーに与えられた条件を全て発揮してはじめてクリアできる面の練り込み具合が素晴らしいです。パズル性が高く、クリア方法がなかなか分からない事も多々あります。またアクション性が高く、両方の要素がかみ合ってはじめてクリアできる面が全110面。ステージ数が多いゲームは多々あれど、LOSKのように同じやり方が通用せず途中でだらだらしない、進めていくたびにスキルアップを実感するようなゲームはそうそう無いでしょう。
110面全クリアは、それ自身が「やりこみ」といえる難易度です。また一通りクリアしても、別ルートの発見で「作者の真の意図」を見つけたときの感動は大きいです。良いルートを見つけたと思うと、作者のサイトで運営されているタイムアタックに応募しても良いかもしれません... 1/100秒単位で詰めることの凄さを感じるかもしれません(^^;
二次創作でなく可愛らしさの要素も特にない、現在の同人ゲーム購買層としては目に留まりにくい作品であることは確かでしょう。しかし、これだけ高クウォリティーな作品があまり目立たずに埋もれてしまっているのは余りにもったいないとしか言いようがありません。体験版の配布などで、今の10倍位のプレイヤーに触れて貰えることを切に願います。
巫女さんが活躍するアクションゲームを作られています。こちらも一次創作。見た目は可愛らしいのですが、実際にプレイしてみるとかなり難易度の高いアクションゲームだと分かります。難しいです。クリアだけでも難しく、リボンを集めるのは私には無理です(^^;;
とんでも!ほうき(2)。ほうきの扱いが絶妙です。投げる・呼び戻す・反動を付ける・くっつける・ぶら下げる・空を飛ぶ etc.。ほうきを投げて呼び戻して反動を付けての3段ジャンプが出来ると気持ちいいです。また操作中の「やぁっ!」等のおしゃべりも可愛らしいです(^^; 最近ほうきが活発で、ステージエディタやオリジナルステージ・リプレイ公開が行われています。深くやりこめるゲームです。
ボードは3D世界を駆けめぐる作品。3Dならではのアクション性を楽しめます。ほうきに比べるとまだボリュームが少ないかな、バージョンアップに期待です(^^;
お気に入り: ★★☆☆☆
ストーリーの練られたADV, RPGを作られています。一筋縄でいかない展開が待っています。
RPG Nepheshel はフリーウェアで、ストーリー・音楽の良さ等から話題になりました。何をして良いかすら分からず、自ら世界をさまよい歩き目的と謎に迫る、まさに「ロールプレイング」という言葉が適切なゲームでしょう。戦闘面は難しすぎず簡単すぎずで楽しめます。 (ADVはプレイしてないので評価できず:汗)
Nepheshel で私が好きなのは、RPG そのものよりもその周辺のユーザコミュニティーなのかもしれません。作者の掲示板の雰囲気・プレイ記録・様々な視点から作られるファンページの数々・そして口コミ。これらの外部要因によって、まるで作品の内部価値自体まで高められていくかのような現象。その恐らくは他の多くの作品が辿っている道を、わりに初期から見続けられている(もしかしたらその一員になっているかもしれない(^^; )事はよかったなと思っています。勿論それを引き起こすだけのパワーが作品内部にあったという事です(^^
技術力・知名度とも上がっていく中、次回作のADVにも期待します。テキストベースだろう ADV と DirectX8 がどのように相性良くかみ合っていくのかにも個人的に気になります(^^;
Key系・任天堂系二次創作サークル。落ち物タイプのアクションパズルを作られています。
おねかのえあぽん、「アクティブ連鎖」が新鮮です。ブロックを消している間に別のブロックを動かせるために連鎖中も忙しく動き回り、10連鎖を超えるような巨大連鎖が出しやすくなっています。人によっては100連鎖を超えるらしいです(^^; 7連鎖を超えると俄然面白くなってきます。派手さというより、末永く遊べるゲーム。楽しめます(^^
登場キャラ49名というのが圧巻でした(^^; 一瞬画集かと思ったけ程(^^; 各キャラごとに個性的な「奇跡」が設定されていて、これだけキャラがいても各キャラ相手に戦法を整える必要があるのが面白いです。元ネタとしてタイトルの通り One, Kanon, Air を、そして同人ソフトからの元ネタとしては いつものところさん・ハンマーフォールさん・はちみつくまさん があります。
次回作「さなえさんちのパン(仮)」も、大量連鎖が狙えるようになっています。体験版で30連鎖overが出来るのに、これでもリミッターがかけられているとすると、解除された暁には... 完成を強く期待です。
同人ソフトとしては珍しい一次創作(18禁伝奇ADV)で、その高いクウォリティーから口コミで人気が広がり、2001年の所謂ギャルゲーの中では商用ソフトを含めても最大の社会現象を起こした作品と言えるでしょう。「同人の同人」作品が広まり、月姫オンリーイベントが開催され、ファンブックやアニメといった商用作品側に飛び火する状況。TYPE-MOONは初めて「同人とプロの垣根を破ったサークル」として歴史に刻まれる事でしょう。(いや、一般流通を通ったアマチュア作品と言えばもっと前からあるのだけれど、自身が主導となる所では初かと)
月姫・空の境界は、特にシナリオの面に於いて飛び抜けています。物語のために(無理して)作り上げた世界観というよりは、既に完成されている世界観の中で展開される物語。月姫ではシナリオ全体として統一感が取れており、1本あたり8時間もかかるシナリオを5本(^^; という圧倒的物量の前にも中だるみを感じることがありません。張った伏線はしっかり全て紐解く設計になっており、作品を終えた後に疑問点や解釈を必要とする部分は殆どありません(但し、True End が Happy End とは限りません(^^;) )。また5人+αの登場人物はそれぞれ性格や育ちが大きく違い(それこそ純粋無垢から小悪魔のような性格まで(^^;) )、口癖等の分かりやすさに走る必要無く展開しています。絵や音楽に関しては好みが分かれるところでしょう。
同人というのは単に流通経路が異なるだけで、既に土俵としてはプロと並んでいるのではないかとまで思わされました。そしてゲームの数の出るか否かに、商用作品が陥りがちな大作主義の必然性は無いのではないか、面白さというのは別の所に有るのではないか等についても考えさせられるものがありました。