ver. 3.0.608.39, 2006/8/5
ねすくろは、マウスの右ボタンによるドラッグで任意のウィンドウをスクロールさせ、スクロールに勢いをつけて放すとスクロールし続けるようにします。
目標としては、実際の紙をつかんで動かす感覚を。実際の紙がそれほど慣性で動き続けるかはともかく、そんな感覚に近づけたいと思っています。
おそらく Windows 95 以降で動作すると思いますが、動作確認は Windows XP HOME SP2 でのみ行なっています。
ねすくろのアーカイブファイルに含まれるファイルとその概要は以下の通りです。
nesclo.exe | ねすくろ実行ファイル |
hookm.dll | 右ボタンを押した時の動作を制御するためのファイル |
nesclo.ini | ねすくろの環境設定ファイル |
scroll.dat | スクロールのしかたを定義したファイル |
sclduty.exe | スクロールデータの作成のためのユーティリティソフト |
sclduty.ini | sclduty の環境設定ファイル |
readme.txt 以外のドキュメントファイルは docフォルダ内にあります。(readme.html と readme.txt は同じ内容です)
docフォルダ内の index.html に、各ドキュメントファイルのリストがあります。
ねすくろにはインストーラがないので、手作業でインストールします。
インストール方法は、実行に必要なファイルを適当なフォルダにまとめて入れるだけです。必要に応じてショートカットを作ってください。設定ファイルの場所は nesclo.ini の設定である程度自由が利くように出来ています。
ちょっと試してみるには設定はいじらないでOKだと思います。
作成したショートカットと、実行に必要なファイルおよびドキュメントファイルを削除します。
現行のバージョンでは、すべてのファイルを上書きすると、nesclo.ini や scroll.dat まで上書きされてしまい、これらのファイルをもしユーザーがカスタマイズしていた場合、デフォルトに戻ってしまいます。そのため、上書きせずに必要な箇所を編集する等の工夫が必要になります。
nesclo.exe を実行します。
システムトレーにねすくろのアイコンが現れる以外特に何も起こりませんが、マウスの右ボタンでドラッグするとスクロールできるようになっていれば成功です。
ねすくろ自身の操作は、タスクバーアイコンのクリックやポップアップメニューで行ないます。タスクバーアイコンの動作やメニューの内容は設定によって違います。
ねすくろのタスクバーアイコンを右クリックすると現れるポップアップメニューから、終了を選びます。
右ボタンを押してドラッグしたとき、マウスの動きに合わせてスクロールし、普通の右ボタンを使ったドラッグの動作は抑制されます。スクロールさせながらボタンを離すとスクロールし続け、次に何らかのマウスボタンを押したときにスクロールが止まります。
右ボタンが押されて、ドラッグすることなく離された後、(つまり右クリックされた後、) ねすくろ内部で右クリックの動作を再生します。これは、動作を抑制すべきかどうかを、ドラッグなのかクリックなのかが判明してから判断するための仕様です。このときアプリケーションによっては普通の右クリックの動作と異なる場合があります。
もし右クリックしたウィンドウが慣性でスクロール中の場合は、スクロールを止めて、クリックの動作は抑制されます。
いづれかのマウスボタンを離した直後に右ボタンが押されたとき、ねすくろはその動作を抑制せず、普通の動作になります。ここで言う直後とは、Windows がダブルクリックとみなす時間の範囲になります。
Windows における実際のダブルクリックの時間は、マウスボタンが離されてから押されるまでの時間ではなく、押されてから次に押されるまでの時間です。
ねすくろのスクロール回避の操作は、たとえばドラッグによりファイルを複数選択して、それに対して右ボタンドラッグ操作をしたい時にちゃんとスクロール回避できるように、マウスボタンが離されてからの時間を見るようにしています。
以前のバージョンのねすくろでは、マウスボタンの組み合わせでねすくろの有効無効を切り替えることができましたが、これはやめました。その代わりねすくろによるスクロールの有効無効をアプリケーションごとに指定できるようになっています。
設定は、iniファイルや、スクロールデータファイルを編集して行います。
設定用のダイアログがないので、代わりにポップアップメニューから設定ファイルの編集が選べるようになっています。
iniファイルでは、ねすくろのメニューやファイル情報などの環境設定を、スクロールデータファイルでは、ねすくろがどのウィンドウをどのようにスクロールさせるかを設定します。
詳しくは docフォルダ内の inifile.html, scrolldat.html を読んでください。
編集が済んで保存したら、メニューから設定ファイルの読み込みを行なうと変更が反映されます。
このソフトは、フリーウェアです。著作権は、ころんばいにありますが、用途にかかわらず、無料、無許可で使用してください。
連絡先は nesclo_tm@yahoo.co.jp です。
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