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Excel でマークシート採点(1/2)


 テストを作るときに、マークシート型の客観問題が多いと「カードから読み取ることができると採点が楽なのになぁ」と思うことがありますよね。さらに、正解率を出すことも簡単なので結果の分析もできるという利点もあります。そこでわたしは実力テスト等でマークカードを使うことがあります。もちろんカードリーダがないと話になりませんが、もし学校にマークカードリーダがあれば、採点の手間を省くことができるのでおすすめです。
 ここでは Excel を使ってマークシートの結果を採点する方法を紹介します。ほかにもいい方法があるとは思いますが、わたしの方法ということでご覧ください。


1.テキストデータの読み込み
 まず、マークカードリーダで読みとったデータを Excel に読み込ませなければなりません。マークカードリーダで読みとられたデータは、通常、専用のソフトでテキスト形式のデータとなって吐き出されるはずです。このテキストデータを Excel の「テキストファイルウイザード」で読み込み、セルごとにデータを分割させます。元になるデータがカンマなどの区切り文字で区切られている場合は「 Excel でテキストファイルを読み込む(1/2)〜区切り文字入りデータ〜」のページを、何の区切り文字もなく単なる数字の羅列になっている場合は「 Excel でテキストファイルを読み込む(2/2)〜固定長フィールドデータ〜」のページを参照して、Excel に読み込んでください。
 結果はたとえば下図のようになります。



 ここでは、あとの処理のために先頭に3行の行挿入をしておき、その3行目に「組」「番」という文字列と問題番号を入力しておきます。もちろん、「組」や「番」がないこともあるでしょうし、「学年」があるかもしれません。そのあたりはご自分の環境に合わせてやってください。このワークシートの名前を「mark」とします。これを適当なブック名をつけて .xls(エクセルブック形式)で保存しておいてください。

【注意】
1.この段階でマークカードリーダの読みとりミスを確認するために、マークカードと画面とを比較しながら点検する必要があるかもしれません。
2.数値2つ以上で1つの採点対象にする場合、その個数分の数値をひとまとめにして1つのセルに格納する必要がありますので、テキストファイルウィザードでデータを区切る際に注意してください。また、こういった場合、後述する数式では正しく採点できないことがあるので、該当する個所のみ別の数式を入力する必要があるかもしれません。

2.同じ形の表を作って、正解を入力
 次にこの mark シートをコピーします。シートタブ上で右クリックして表示されるショートカットメニューから実行するなどの方法もありますが、簡単なのは [Ctrl] キーを押しながらシートタブをドラッグ&ドロップする方法です。こうすれば簡単に複写されます。コピーしてできたワークシートのシート名を「score」に変更しておきます。
 score シートの解答が入力されているセル範囲を選択して数値をクリアしてください。また、セル A1 に「正解」、A2 に「配点」と入力してください。そして、該当する問題の列ごとに、1行目に正解の数値を、2行目にその配点を入力します。これで準備完了です。

『Excel でマークシート採点(2/2)』へ続く



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