第2章 第3章 第4章 第5章
いるか自伝

第1章 オセロとの出会い

1.きっかけ

私がオセロに興味を持ちはじめたのは、1997年の秋頃だったと思います。 私は趣味でプログラミングをしていて、ゲームなどを作っていました。 それでコンピュータと対戦できるオセロも作ったことがあるのですが、これが非常に弱くて、 当時素人だった私でも簡単に勝ててしまうものでした。
そこで、強い思考アルゴリズムを作成するために、オセロの戦術が書かれた本を探しました。
よく利用する比較的大きな書店に行ってみると、1冊だけ置いてありました。 谷田邦彦さんが書かれた「図解 早分かりオセロ」という本です。 他にはオセロの本は見当たらなかったので、私はそれを買って帰宅しました。

早分かりオセロを読む前は、オセロは隅さえ取れれば勝てるゲームだと思っていたので、 本の内容もどうやったら隅をとれるかなんていうものだろうと思っていたんです。
でも、実際には全然違いました。 隅をとることが必ずしも良いことではない、オセロは手得のゲームである、などなど・・・。 今ではもう基本となっていることを、この本から学びました。

早分かりオセロを読み終わった私は、オセロプログラムの思考アルゴリズムを改造してみました。
しかし・・・、

全然つよくならないーーー|TOT|

自分が打てる場所を多くするように打つ、辺の評価をする・・・、などなどしてみましたが、 強さは前のプログラムとたいして変わりませんでした。

自分の作ったアルゴリズムがちっとも強くならないので、今度は早分かりオセロを読んで身につけた 自分の実力を試してみようと思いました。
そこで、インターネットを使ってダウンロードしてきたのが「Booby Reversi」というソフトです。 名前はリバーシですが、ルールはオセロと同じです。
そして・・・。

全然勝てないーーーー|TOT|

オセロに関する知識を身につけた私ではありましたが、BoobyReversiのレベル1にさえ 勝つことができませんでした。 ほかにもいくつかのソフトと対戦してみましたが、あまり勝てませんでした。
そのうちソフトと対戦するのにも飽きてしまい、アルゴリズムを作る方も
こんなに強いのつくれないよーーー|×_×;|
というわけであきらめ、しばらくオセロから遠ざかっていました。

2.ネットオセロとの出会い

その後私は大学に入学しました。 大学にはコンピュータの演習室というのがあって、そこでインターネットに接続することもできました。
演習室でネットサーフィンしているうちに、私はふと思いました。

オセロのできるサイトってないかな?

インターネットは家からも接続できたのですが、自分専用のIDでないことや、電話代がかかること(テレホには加入していなかった。) から、それまではネットゲームをしようなどと考えたことはなかったんです。
そして探し回っているうちに、CGIのオセロで人と対戦できるサイトを見つけました。 私はすぐに登録し、オセロの対戦をはじめました。

CGIオセロの欠点はなんといっても遅いことです。 画面は20〜30秒毎に更新され、1局終わるまでに要する時間が1時間以上。 対局数は週に1、2局といったところで、自分が上達しているようにも思えませんでした。
そして、しばらくこのサイトに通った後、再びオセロをやらなくなりました。

3. 敗北、そして・・・

1999年3月、大学の部(天文研究部っていう、星をみるとこ)での春合宿でのこと。 宿泊先のペンションに、オセロが置いてあり、それで友人と対戦しました。
相手は部内の人相手にけっこう勝っているようでしたが、オセロに関して素人のようなので、 私には勝つ自信がありました。
そして、いざ対戦・・・。

負けちゃいました|#┘__|┘

これはかなりショックでした。 くやしさでいっぱいになりました。
彼とはその後3回対戦し、トータルで2勝2敗でしたが、くやしさはおさまりませんでした。

強くなりてぇ〜〜|TOT|

そう思ったわたしは、3たびオセロに打ち込むことになるのでした。

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