まだまだ荒削りではあるが、このシナリオは、プレイヤーの強さに応じて、敵の攻撃・防御能力を調節するようになっている。調節の内容を具体的に示すと……。
- 一度に出てくる敵の数を変更
- 敵が装備しているスキル・アイテムを変更
- 敵と味方へのスキルの強制配付枚数を変更
- 敵に防御ボーナス or ペナルティのある召喚獣を付ける
- 甘口:退屈の虫(防御力−2)
- 普通:追加召喚獣無し
- 辛口:硬気功(防御力+3)
- 激辛:鋼気功(防御力+5)
以上のようになっている。「賢者の瞳」などで、敵の召喚獣を調べれば、その時点でのだいたいの難易度を知ることができる。
上記の「スキルの強制配付」という言葉の意味が分かりにくいかもしれない。これは効果コンテントの「配付・技能カード」を利用したもので、配られる手札の中に、強制的にスキルカードを紛れ込ませることを指している。装備スキルの付け替えとは別物だ。
では、難易度を決定する要素とは何なのか。これも箇条書きでまとめてみた。まずは難易度が上昇する要因から見ていこう。
- パーティの平均レベルが高い
- シナリオをクリアする
- 短いラウンド数で勝利する
- 対象消去をして反則負けする
- (武芸大会を放棄する)
- (クリア後、審判に頼んで変更する)
もちろん、これと逆のことをすれば難易度が下がる。他の下降要因と併せて見てみよう。
- パーティの平均レベルが低い
- パーティの人数が少ない
- 長いラウンド数で勝利する
- 同じ相手に規定回数連敗する
- (武芸大会を放棄する)
- (クリア後、審判に頼んで変更する)
シナリオ攻略を考える上で最も重要なのは、シナリオ中、動的に難易度を変化させる要因、すなわち勝利ラウンド数と連敗数だ。
無茶な威力のカードを使わなければ、ラウンド数による難易度上昇は、さほど気にしないでも良い。威力が法外でなくても、たとえば全員で炎の玉を斉射すれば、即座に決着してしまい、難易度が上昇するが、「強すぎるあなたがイケナイのよ」ということで納得してほしい。
難易度調整システムは、ある程度のラウンド数を戦って、様々な「武芸」を見てもらうために作った仕掛けだ。特に強制的に発動する技イベントが少ない後半戦を堪能してもらうために、割合上昇しやすくなっている。
ところが、半端に強いパーティだと、上がってしまった難易度に対応できないことがある。そんな時は、難易度を下げよう。簡単なのは、特別賞を放棄してから、逃走しまくる方法だ。あっという間に敗北→連敗できるので、難易度の下がりも早い。
わざとラウンド数を稼いで難易度を下げる方法は、やたらと時間がかかるのでやめた方が良いだろう。
「鋼気功」が登場するくらいに難易度が上がってしまったら、武芸大会を放棄して宿に帰ると良い。再開時に難易度が初期状態に戻るので、連敗の山を作るより早くて簡単だと思う。
この大会放棄作戦は、下げすぎた難易度を上げるのにも有効だ。
ここで一つだけお願いがある。ろくに戦いもしないうちから、強制難易度下げを実行するのは、作者としてはとても淋しいので、お義理程度には遊んでやってほしい。
全体の戦略の解説はこれで終わり。次ページでは、各対戦ごとの戦術を解説していく。
|