トラブルシューティング

 トラブルシューティングは障害発生時に対処を提示するものです。
 基本的なトラブルや、発生しやすいことが予想されるトラブルはこれにより解決できます。
 (目指します!)
 *詳細な対処については、「メッセージ集」を参照してください。


Q11 エラーログに存在しないパス(E:\work\dev\Wiz〜)が出力される
Q10 POP Before SMTP が有効にならない
Q9 「EXCEPTION_ACCESS_VIOLATION」がエラーログに出力されエラーが発生する
Q8 特定のサーバ/メールアドレスへの送信に失敗する
Q7 バージョンアップを行ってからメールサーバの調子がおかしい。
Q6 エラーの詳細がでない
Q5 エラーが発生します
Q4 メールサーバが起動後すぐに終了する
Q3 他サーバからメールの受信で失敗する
Q2 メールの送信ができない
  Q2-2 メールソフトに”'550 Relay does not accept”が出力され、送信に失敗する。
Q1 不正中継の踏み台にされ、サーバが重い

Q11 エラーログに存在しないパス(E:\work\dev\Wiz〜)が出力される

A11 開発環境の情報ですので無視してください。

 開発環境の情報ですので無視してください。
 間際らしいですが、異常発生時の調査に非常に有効なため表示するようにしております。


Q10 POP Before SMTP が有効にならない

A10 無効化されています。

 address_permits_relay にクライアントのアドレスが存在する場合には、そのクライアントに限り無効化されます。
 また、SMTP認証を使っている場合、SMTP認証の方がセキュアなため POP Before SMTP は無効化されます。


Q9 「EXCEPTION_ACCESS_VIOLATION」がエラーログに出力されエラーが発生する

A9 バージョンアップ、調査資料の取得/提供が必要です

 EXCEPTION_ACCESS_VIOLATIONはソフトウェアの考慮ミスが原因で発生するエラーで、意図しないデータや設定で発生します。
 本エラーが発生した場合には、まずバージョンアップを行ってみてください。
 バージョンアップを行っても不具合が取り除かれない場合には、以下のディレクトリに格納されているファイルを開発元までお送りください。

 また、

上記ディレクトリ内のファイルを削除してから、エラーを発生していただくと調査がスムーズに行えます。


Q8 特定のサーバ/メールアドレスへの送信に失敗する

A8 調査/執筆準備中

 まず、特定のメールアドレスに送信が失敗する場合と、特定のサーバ(同一のドメインを持つ全メールアドレス)に送信が失敗する場合によりエラー原因が分かれます。
(a)特定のメールアドレスのみに送信が失敗する場合には以下のようなエラー原因が予測されます。

  1. メールアドレスの記述ミス
  2. メールアドレスで指定したユーザ名が誤っている
  3. ユーザが存在しない
  4. メールアドレスのメールボックスが満杯、もしくは何らかの原因で使用できない

(b)特定のサーバに送信できない場合には、以下のようなエラー原因が予測されます。

  1. メールアドレスの記述ミス
  2. メールアドレスで指定したドメイン名が誤っている
  3. ドメインが存在しない
  4. DNSから通知される情報が古い
  5. ネットワーク環境が異常
  6. 相手先より接続/メールの送信が拒否された

以下にエラー原因の対処を示します。

A8-(a)-1 メールアドレスの記述ミス

 メールアドレスを確認し、誤っている場合には修正してください。

A8-(a)-2 メールアドレスで指定したユーザ名が誤っている

 ユーザ名を確認し、誤っている場合には修正してください。
 *ユーザ名は「@」の前の部分です。

A8-(a)-3 ユーザが存在しない

 ユーザが存在するか確認してください。
 エラーログにユーザが存在しない旨(「User Unknown」などですが、メールサーバの仕様により使用されている単語などはまちまちです)のSMTP応答を受け取ったことがロギングされていれば、間違いなくユーザは存在しません。

A8-(a)-4 メールアドレスのメールボックスが満杯、もしくは何らかの原因で使用できない

 エラーログに何らかのSMTP応答が出力されています。
 その内容によって対処が異なります。SMTP応答を調べ適切な対処を実行してください。
 例)メールボックスが満杯であれば、相手のユーザがメールを受信するのを待つ
 例)相手サーバのシステムエラーであれば、その復旧を待つ

A8-(b)-1 メールアドレスの記述ミス

 メールアドレスを確認し、誤っている場合には修正してください。

A8-(b)-2 メールアドレスで指定したドメイン名が誤っている

 ドメイン名を確認し、誤っている場合には修正してください。
 *ドメイン名は「@」の後ろの部分です。

A8-(b)-3 ドメインが存在しない

 ドメインが存在するか確認してください。

A8-(b)-4 DNSから通知される情報が古い

 DNSの管理者に連絡してください。

A8-(b)-5 ネットワーク環境が異常

 自分のネットワーク環境が正しいことを確認してください。
 自分のネットワーク環境に異常がない場合には、相手のネットワーク環境、その他関係するネットワークを確認してみてください。

A8-(b)-6 相手先より接続/メールの送信が拒否された

 なぜ拒否されているか相手に確認し、適切な対処を行ってください。

例)ドメイン名が存在せず、IPアドレスをメールアドレスに使用している。
→IPアドレスは基本的に認められていません。
 ローカルや自分たちで使用するには良いのですが、通信できないサーバがあることは覚悟しなければなりません。

例)逆引きのできないドメインを使用している
→サーバによっては、相手が本当にメールアドレスの保持者か確認するためドメインを逆引きしているサーバが存在します。そして、サーバは逆引きができない場合、セキュリティ上安全であることが確認されなかったことを理由に接続を拒否するかもしれません。これらもセキュリティ上仕方がないことかもしれません。

例)相手サーバが特定のサーバ以外から送信を許可していない
→docomoなどがこれにあたります。


Q7:バージョンアップを行ってからメールサーバの調子がおかしい。

A7−1:更新履歴を見てみましょう。
 バージョンアップを行ってから調子がおかしくなる原因として考えられる要素のうち1つに定義ファイルの更新などが考えられます。
 定義ファイルの仕様が変更となり、記述しなければならない項目や記述すべき場所が移ることがあります。
 従来から定義ファイルの仕様が変わることはあまり望ましくなく避けるべき事柄ではありますが、ソフトウェア/関連規約の性質上変更をせざるをえない事態が発生することがあります。これらの問題については更新履歴に必ず明記されますので、更新履歴を見ることで問題が解決されます。
 また、機能の追加/仕様変更で既存の動作が変わることから不具合が発生することもありますが、更新履歴を見ることで回避できます。

A7−2:開発元に確認を取る。
 バージョンアップ直後は細かな不具合が発生することが考えられます。
 A7-1の対処を行い問題が解決されない場合には、問題を確認しまとめた上で、開発元に連絡を取ることうをお薦めします。


Q1:不正中継の踏み台にされ、サーバが重い

A1:関係のないメールを中継しない設定にしましょう
 不正中継のほとんどは他サーバへの攻撃とウィルスによるランダムなメール送信によるものです。
 これらのメールは、サーバ運営者には関係がないため送信元・あて先ともに管理しているドメインと異なっているはずです。
 そこで、関係のないドメイン(送信元・あて先の両方が自分のドメインでない)のメールは中継しない設定にしましょう。


Q2:メールの送信ができない

A2-1:まず、デフォルトで送受信してみましょう
 これにはさまざまな問題が考えられますが、デフォルト(初期状態)で動作を確認して、カスタマイズすることが問題解決の糸口になります。たぶん。

A2-2:複数のアドレスに送信してみる
 特定のあて先のみに発生する問題か、すべてのあて先に発生する問題なのかを見極めます。
 すべてのあて先に失敗する場合には、差出人のドメインが不正であることが考えられますし、ローカル以外のすべてが失敗する場合にはファイアウォール/ルータ/NATなどが原因と考えられます。
 また、自分のあて先のみ失敗する場合にはDNSの設定がうまくいっていないことが疑われます。
 ネットワーク上の特定のアドレスのみ失敗する場合は、相手サーバとの不具合が考えられます。(この場合はご連絡ください。)

Q2-3:メールソフトに”'550 Relay does not accept”が出力され、メールの送信に失敗する。

A2-3:不正な中継となっていないか確認する。 
 ウィズ98 メールサーバには、不正中継を防止する機能があります。
 メーソフトに”'550 Relay does not accept”が出力された場合、この機能が動作したことを示しています。
 対処としては、

  1. 受信を1度行い、その後送信する。(受信は、メールは存在しなくてもかまいません)
  2. 送信者のメールアドレスと受信者のメールアドレスのうち一方がウィズ98 メールサーバのユーザであることを確認する

 です。詳細については関連項目を参照してください。

関連項目


Q3:他サーバからメールの受信で失敗する

A3:コンソールで起動してみましょう。
他サーバからメールを送信したとき、自サーバのマシンにはメールが届いているか確認してみましょう。
*管理ツール>[起動 コンソール]でメールサーバを起動して、メールを送信、届いているか確認してみてください。
自サーバまでメールが届いていない場合には、MXレコードなどのDNSの設定に誤りがある可能性があります。
自サーバまでメールが届いている場合には、定義ファイルの記述に誤りがある可能性があります。

A3-2 ドメインの設定を確認する
 受信されない理由の大半は、ドメインの設定に誤りがあり、送信側のサーバがメールを送信できないためです。この場合、メール自体送信されていないためメールサーバ側では一切のエラーが出ません。ドメインの設定を確認してみましょう。

関連項目


Q4:メールサーバを起動すると運用状態になるが、すぐに停止状態になる

A4:ポート番号が使用されている可能性があります。
 以下の項目が該当していないか確認してください。

  1. すでに別の製品のメールサービスが起動している

    *Windows2000等ではデフォルトでメールサービスが動作しています。

  2. アンチウィルスソフトが動作している

    *ノートン、ウィルスバスターにおいて、特定の設定でエラーが発生するそうです。


Q5:エラーが発生します

A5:エラーログを参照します。
 エラーログ(インストール\var\log\error.log)には、メールサーバで発生したエラーがロギングされています。
 このエラーを元に対処を行ってください。
 エラーがメッセージ集に記載されている場合には、メッセージ集の対処に従ってください。
 


Q6:エラーの詳細が出力されない

A6:OUTPUT_LEVELを設定してみる
 特に重要でないエラーや性能劣化に繋がる情報は出力していません。
 しかし、トラブル時の調査には必要な場合があります。次の方法は通常は出力しない詳細な情報を出力する方法です。

  1. 環境変数に変数名"OUTPUT_LEVEL"、値に"99"を設定