ベル打

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「 入力方法 」
目次
  1. テンキーについて
  2. 機能が割り当てられているキー
  3. 各入力方式の説明
  4. キー定義の解説

携帯電話は、 0 から 9 までの10個のボタンと *# 、それにいくつかの特殊なボタンだけを使用して文字を入力します。 ベル打はテンキーを携帯電話のボタンに見立てて、ポケベルや携帯電話の文字入力方式を Windows で可能にします。

なお、ベル打のドキュメントでは、テンキーのキーは 1 、テンキー以外のキーは 1 というように表記します。


  1. テンキーについて

  2. 機能が割り当てられているキー

    NumLock/*-+Enter は様々な機能を割り当てた機能キーです。 0 から 9. はキー定義を変更できますが、機能キーのキー定義は変更できません。



  3. 各入力方式の説明

    ポケベルや携帯電話は、少ないボタンだけで文字を入力するためか、特殊な技能が必要で覚えることは難しいと思われがちです。 しかし、ボタンが少ないため短時間で覚えることができる非常に便利なものです。 また、片手だけで文字の入力が行え、短期間でタッチタイピングができるようになるという特徴もあります。

    ベル打では、ポケベルの入力方式(以後「ポケベル方式」と呼びます)と、ポケベル方式を改良したベル打方式および携帯電話で最もよく使われている入力方式(以後「携帯電話方式」と呼びます)が利用できます。

    ポケベル方式で日本語を入力する方法は、1打目で五十音の行(子音)を選択し、2打目で段(母音)を選択して文字を確定します。 つまり、基本的にはローマ字入力と同じ方式なので、電話機より入力がしやすいテンキーを使えば、ローマ字入力に近い速度で入力することも可能です。 ローマ字入力は、通常のキーボードを使った日本語入力方式の中では、使用するキーが少ないため簡単に覚えることができるといわれ広く使われていますが、より使用するキーが少ないポケベル方式はさらに簡単に覚えることができます。

    しかし、ポケベル方式では拗音(ようおん:「ぁぃぅぇぉゃゅょ」など)や促音(そくおん:「っ」)などは、モードを切り替えて入力しなければならないという欠点があります。 そこで、モードの切り替えなしで拗音や促音を入力できるように改良したのがベル打方式です。 日本語の入力に限れば、それ以外の点はポケベル方式と同じです。

    携帯電話方式は、覚えやすいのですが、1文字を入力する場合の打数が多いという欠点があります。

    各入力方式で「入力」と入力する場合のキー操作を次に示します。 説明の都合上、各キーをそのキーの刻印であらわしているため、見た目にはローマ字入力以外は数字ばかりが並んでいてわかりにくいと感じるかもしれません。 しかし、文字入力で重要なのはタッチタイピングであり、刻印が数字でも覚えにくいわけではありません。

    「入力」と入力する場合のキー操作
    ローマ字入力
    11打
    N Y U U R Y O K U 変換 Enter
    ポケベル方式
    20打
    5 8 / 2 9 / / 7 9 3 8 / 2 5 / / 8 9 + Enter
    ベル打方式
    14打
    5 8 . 2 7 9 3 8 . 3 8 9 + Enter
    携帯電話方式
    23打
    5 5 2 2 2 2 2 7 7 7 3 3 2 2 2 2 2 2 8 8 8 + Enter

    これは少し極端な例かもしれませんが、ローマ字入力に次いでベル打方式の打数が少ないことがわかります。

    多くのキーが無秩序に並ぶキーボードを使うのが苦手な方、またはタッチタイピングを会得していない方は、ぜひベル打方式をお試しください。


  4. キー定義の解説

    ベル打で利用できる入力方式を定義しているのがキー定義ファイルです。 キー定義ファイルは、ベル打をインストールしたフォルダにある "key.ini" で、次のように複数の入力方式を定義することができる構造になっています。

    キー定義ファイル "key.ini" の構造
    [セクション名]
    Name="名前"
    Type=タイプ
    0="モード0の名前"
    00="モード0で1打目が 7 の文字"
    01="モード0で1打目が 8 の文字"
    02="モード0で1打目が 9 の文字"
    03="モード0で1打目が 4 の文字"
    04="モード0で1打目が 5 の文字"
    05="モード0で1打目が 6 の文字"
    06="モード0で1打目が 1 の文字"
    07="モード0で1打目が 2 の文字"
    08="モード0で1打目が 3 の文字"
    09="モード0で1打目が 0 の文字"
    0a="モード0で1打目が . の文字"
    1="モード1の名前"
    10="モード1で1打目が 7 の文字"
    11="モード1で1打目が 8 の文字"




    [セクション名]
    Name="名前"
    Type=タイプ
    0="モード0の名前"
    00="モード0で1打目が 7 の文字"




    キー定義ファイルはテキストファイルで、入力方式の名前とモードの名前以外は、すべて半角文字でなければいけません。 全角文字や半角文字の入力方法については、お使いの IME のマニュアルをお読みください。


    セクション名(半角)
    各入力方式の定義の先頭行に記述します。 [ と ] で囲み、半角の文字で記述します。 他の入力方式と重複してはいけません。
    名前(全角可)
    「設定」画面で表示される入力方式の名前です。 Name= の後に " で囲み記述します。 全角の文字を使うことができます。
    タイプ(半角)
    ポケベル方式か、携帯電話方式かをあらわし、Type= の後に 1(ポケベル方式)か、2(携帯電話方式)を半角で記述します。 " で囲みません。
    モードの名前(全角可)
    1つの入力方式にモード0からモード9までの10種類のモードを定義することができ、 / (切替)で切り替わります。 各モードの名前は 0=、1= の後に " で囲み記述します。 全角の文字を使うことができます。
    文字(半角)
    各モードで 0 から 9. を押したときに出力する文字を記述します。 モード0は 00= から 09= と 0a=、モード1は 10= から 19= と 1a= の後に " で囲み、半角の文字で記述します。 全角の文字を使うことはできません。 文字の意味はタイプによって異なります。
    1. ポケベル方式

      11文字までで、1文字目から順に、2打目に 7894561230. を押したときに出力する文字です。 10文字しかないと、2打目に . を押したときに ESC になり、 9文字しかないと、2打目に 0. を押したときに ESC になり、8文字しかないと…、というようになっています。

    2. 携帯電話方式

      そのキーを1度押したときに選択される文字が1文字目、2度押したときに選択される文字が2文字目、3度押したときに…、というようになっています。

    どちらのタイプでも、文字が1文字しかないと1度そのキーを押しただけで、その文字が出力されます。 また、文字の定義がないキーは ESC となります。 つまり 0a= という行がないとモード0の .ESC となります。

    0 から 9. はキー定義を変更できますが、 機能キー NumLock/*-+Enter の定義は変更できません。

    キー定義ファイルを編集する場合は、オリジナルのキー定義ファイルを別の場所に保存してから行ってください。 もし、編集してうまく動かなくなってしまったら、オリジナルのキー定義ファイルに戻してください。


© 2002 あるじす.

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