二回続けてFMネタだったが、今回もそうなのである。
"お前はFM再興委員会でもやっているのか?"といわれそうだが、そんなことをする気は全くない。
ただ、このエッセイを始めるのに当たって前もって考えていたことがあって、とりあず最初は気が済むまでFMネタをとことんまでやってみようとは思っていた。
なんか中途半端な"とことん"なのだが、しょうがない。
本当はその他のハードウェアについてのウンチクについて書きたいところなのだが、そんなことをしていると永遠に録っている内容について語れないような気がするので、その他のハードウェアについてはチョット後回しにしたいと思う。
食べ物ネタ期待の方、もうチョット待ってくださいね。
"おまえはそんなボードを買ってまで、何を録音しているのだ? 今、そんなに面白い番組があんのか?" と思われる方が多いであろう。
たしかに。大した物を集めているわけではないのだ。
その昔のFM全盛の頃に私が熱中していたFM番組とは、"さらば国分寺書店のオババ"とか"カヌー野郎のロンリーツアー"といった二人の部屋シリーズ、"ハリーとトント"や"犬神家の一族 愛のバラード"、サントラ盤でない"荒野の七人"などが頻繁にかけられる関光男さんの映画音楽シリーズ、日本に歌謡曲といわれるジャンルが存在していたころの番組で、キャンディーズ以降の曲を納めた歌謡曲シリーズであった。
どうも音質どうのといっていた割には偏っている気がするが、もちろん人並みに洋楽とかクラシックとかにも凝っていた。が、だいたいのものは時間とともにほとんどなくなってしまった。
その後、自分が求めるものは演奏者のブランドではなくて、その放送内容(演奏内容)そのものだということに気がついた。
その後、音楽を録音する気はなくなってしまった。たしかに流行の音楽の曲名や演奏者名を得る手段として利用もするが、音楽を録音する気にはなれないでいる。
ま、ベストヒット番組でもないかぎり、音楽だけ流れる番組はいまどきほとんどないよね。
あれだけ苦労した新機材で私が録音する物とは、
・FM東京のアヴァンティ 土曜日17:00
・J−WAVEのヴュー・トゥ・ヴィジョン 土曜日20:00
である。
なに? 期待していたのに。どうしようしもないものバッカリだ?
そうかもしれない。
しかしどれも語りをメインとしたもので、考えてみれば私にとって昔の二人の部屋シリーズ集めの延長みたいなものになっている。
いずれも情報番組だというところが特徴だ。
まあ、あまり音質に凝れるシステムでないということが影響しているのではあるが。
"アヴァンティ"は、土曜日の17:00から一時間やっている1テーマ追求番組ともいえる番組で、そのテーマは手塚治虫からブラジャーまでと様々なのがよい。
何十年と続いている番組らしく、番組中に登場するいろいろなキャラクターのほとんどが、大ボケから小ボケというのが笑える番組である。
"ヴュー・トゥ・ヴィジョン"は、"アヴァンティ"と同じく1週1テーマの情報番組だ。
"アヴァンティ"と異なるのは、番組の話し手がジョン・カビラ氏一人だということだろう。
通常、カビラ氏演ずるインタビュアーがその週のテーマに沿った専門家にインタビューするという形で番組が進められる。カビラ氏の語りが楽しめる番組である。
これらの情報番組が面白いのは、その週によって大きく出来が異なることだ。
その週ごとに制作担当が変わるのかもしれないが、インタビューの仕方や番組の構成の仕方によって、面白さが大きく変わるのである。
皆様にも、是非一聴をおすすめしたい。
そうそう、これらを録音しているマシンだが、思うにこのマシンに私は嫌われているようだ。
このマシンは開発するにも使用しているのだが、ここまでのエッセイを書き始めたとたんCD−ROMドライブが最初に入れたメディアしか認識しなくなった。
さらにUSBポートが認識されなくなり、ついには録音に使用していたC-Media製のサウンドボードが何を入力してもウンともスンともいわなくなった。
そのおかげで、USB2.0ボードを買う羽目になり、高級サウンドボードをも購入せざるを得なくなった。
いま結構なサウンドでFMを楽しめるのは、完全にグレてしまったこのマシンのおかげなのである。
|