ホームページを公開するようになってから、画才もないのにペイントソフトをよく使うことに気がついた。
ま、絵を描く才能は全くないから、写真等をいろいろレタッチするだけのことであるのだけれども...
よくいろいろな演算を組み合わせて新しいタッチを開発している方をお見受けするが、全く頭が下がる思いがする。
私はといえば、フィルター単体での使い方もよくわかっていない修行中の身である。
それでもPIXIAでレイヤーを使ったり、色を変換できるようになった。
結構、色置換したり白を透明色にするなどの機会は多いのである。
いま欲しいフィルターは、写真を色鉛筆で書いたような効果にするエフェクト、石の上に書いたような効果にするエフェクト、シルクスクリーンを書いたような効果にするエフェクト、焼けこげたような古い写真効果をもたらすエフェクトなどである。
十数万するような高価なペイントソフトを使えば、一発で解決するような問題でなのだが、お金がないので結局フリーソフトで同じような効果を出せるものを探す羽目になっている。
まあ、それを探す過程も楽しいことではあるが...
ペイントソフトを使い始めて、当然のようにコリ始めたことがもう一つある。
フォントコレクションだ。
これはキリがない。
自分の気に入ったフォントを集め出すと、まったくキリがないのだ。
それでも、ひらがな・カタカナのフォントはかなり限定されている。
フリーで開発されている方の数が少ないので、どなたがインターネットで探しても、手に入れたいと思うサイトに行き当たる数は限られているはずだ。
これがアルファベットフォントだと違う。
その数は、気が遠くなるような数になるのである。
一番気になるフォントは、タイプライターフォントだ。
X−Files的雰囲気(ミステリーっぽいというのであろうか)を作ろうとすると、タイプライターフォントは必須になる。
実際、"X−Files"という名前のタイプライターフォントがあるくらいである。
何というのかよく知らないのだけれども、中世の装飾文字ようなフォントは苦手だ。
反対に、工業デザインのようなデザインフォントは、即ダウンロードボタンを押してしまう。
当然のことだが欧米のサイトにいいものが多く、"気軽に表示して大丈夫かな"と思いながらも、結構調べに行ってしまうことが多い。
フォント集めが一応整うと、ツールを集めたくなる。
見栄えをよくするために、いろいろなフォントを使用して二重囲み文字とかを作るためだ。
ロゴシェーダーや文字作のようにデザイン文字を作れるものもあるが、凝ったツールに限ってアンチエイリアスが使用できない。
これができないと、ホントしびれるのである。
文字を小さくできない。小さい文字はでこぼこ・ギザギザの文字になってしまう。
これを回避するには、大きな文字を作成して小さく縮小すればいいのだが、結構これがめんどくさい。だから、手を抜いてアンチエイリアスを使いたくなってしまうのだ。
PIXIAでもフォントを指定してテキストをデザインできるのだが、なぜかスムーズ機能を使用してもテキストの縁がジャギーになってしまう。
スムーズ機能は使わないよりはましなのだが、他のアプリケーションのアンチアエイリアスと比較すると、とてつもなく縁がギザギザになるのである。
結局フォントデザインツールとペイントソフトを併用することになる。
また、PIXIAはレイヤーの背景色が透明だとフィルターをかけられないので、これにも困ってしまっている。
最下位レイヤーより上のレイヤーでは背景色を透明にしていることが多いので、途中のレイヤーで作成したものにフィルターをかけたいと思っても、フィルターをかけられないのだ。
その結果、特にレタッチの才能もないくせに、なぜか一番始めにトライしたことが背景の白色を透明色に置換することだったりする。
いま探しているのは、ピクチャの領域をパス(ベジエ曲線)に変換できて、かつグループ化して移動できるフリーのペイントソフトである。
ピクチャの領域をパス(ベジエ曲線)に変換するのはPIXIAでもできるが、グループ化できない。また、作ったパスの端点一つではなく、端点をまとめて移動することもできないのだ。
一見同じような形で所々だけ違う図形になっているピクチャを作れないのだ。
そのせいかいつの間にか、どのペイントソフトで自分の思うことが出来るか調べてまとめたメモが、ペイントソフトそのものよりも大事なものになってしまった。
なにより、ある機能において優秀なペイントソフトが、装備しているその他のフィルターでも優秀なものを備えているかというと、そうでもないということがつらい。
こっちのフィルターではこのソフト、あっちのフィルターではこのソフトと使い分けなければならない。
いま使用しているフリーのペイントソフトは、PIXIA,Gimpを含めて4種類くらいになってしまっている。
お金がないから市販の最高級レタッチソフトは買えないのだけれども、なんかフリーソフトを調べれば調べるほど、市販ソフトの世界とどんどん縁遠くなっていくような気分になってくる今日この頃なのである。
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