日本は文房具大国だといわれる。
外国のどの国と比べても、とてつもなく凝った文房具がそろっているらしい。
そのくらい、日本人は文房具が好きな国民なのであろう。
もちろん、あらためて宣言するまでもなく、私は文房具マニアだ。
しかし、コレクターという領域には達していない。
なによりも、買った文房具は使わないと気が済まない。
その中で、唯一ある程度コレクションがあるのがペンケースである。
コレクションはプラスティックケースに限られている。
その昔、ゾウが踏んでも壊れない物置、じゃなかったペンケースがあった(あれは100人だ)。
もちろん、私も持っていた。
周りが持っているからと、親にねだって買ってもらった物だった。
時期が来て、私はサンスターのそのペンケースに飽きた。
どうしたか。
本当に壊れないか、小学校の2階からコンクリートで出来た地面に落としてみたのだ。
当然ペンケースは壊れ、私は両親にひどくしかられる羽目になった。
その代償として、たしか代わりに、開ける部分がいくつもある筆入れを手に入れることが出来た。
そのたたりか、数年前からペンケースに凝りだして、一通り布製のペンケース集めた後、なぜか懐かしくなってプラスティックペンケース集めだしたのだが、どうしても手に入れられなかった。
当時は環境保護活動が盛んで、燃やすと公害の元になるとかで、プラスティックケースはあまり販売されていなかったためだ。
その代わりに売られていたのが、燃やしても大丈夫な半透明の塩ビ系ペンケースだった。
私はふにゃふにゃのこれが大嫌いで、街の文房具屋や100円ショップを片っ端から回って、当時少数ながら生き残っていたプラスティックペンケースのいくつか手に入れた。
今、これがコレクションとなって残っているのである。
現在では、当時の行き過ぎた環境保護活動は忘れ去られ、プラスティックペンケースがいくつも(あの100円ショップでも)復活している。
コレクションしなくとも、いつでも手にはいるようになった。非常に喜ばしいことである。
ペンにも目がない。
最近珍しくなってきた物は、紙巻き色鉛筆であろう。
あの糸で紙を切り取ってから、紙を巻き取っていく瞬間がたまらないのである。
なにゆえに100円ショップで取り扱いがほとんどないのか不思議だ。売れ筋だと思うのだが...
チェックペンにもかなり凝った。
いまでこそ、進学を目指す学生の必須アイテムとして常識になっているが、こいつはその昔消せるペンとして、スパイツール(死語)という遊び道具の形でで売られていた。
消してからしばらくすると、消したはずの線が復活したりして、再び見えるようになるのがお笑いだった。
今でも新しいチェックペンとチェックシートが出るたびに、"オオッ!"とのぞかずにはいられない。
現在使っている穴あけ機も、2種類もっている。
ひとつは机の上に置く デスクトップ型だ。たしか3000円位した。
デスクトップ型といっても、デカイ板が付いたやつではなくて、穴を開ける位置を左端からいくらか調整でき、かつA4用とかB5用とかの中央位置を検出できるバーが付いた物だ。
デスクトップ型のいいところは、かなりの枚数でも一度に穴あけできる点であろう。
穴を開けるとき、特有のズバン!という音と手応えを感じることができる。
もうひとつは携帯型だ。
一般に携帯型には2種類あり、100円でも買える安価タイプと、800円位する高級型がある。
100円の安価タイプは、これまでは中央位置検出バーが付いていなかったが、最近は付いているものもボチボチ出始めたようだ。
100円ショップではまれに一穴タイプしか売っていないときがあり、うっかり買うととんでもなく後悔する。
私が普段使っている携帯型は、コクヨの各種用紙の中央検出バー付きの高級型である。
止め金で止めると、折り畳んで携帯ケースに入れることが出来るタイプだ。
外に行ったときに、こいつは必携のアイテムである。
ここまで読んでいただいて、オヤ? と思われる方も多いであろう。
話に出てこないが、この人は、あの"消しゴム"に凝らない人なのであろうかと...
ご指摘を受けるまでもなく、私は消しゴムマニアでもある。
消しカスがまとまるとか、紙巻き式だという宣伝文句弱いのである。特にペン型に弱い。
だが、消しカスがまとまる物はダメだった。消しづらいのだ。
消す部分に消しカスがたまるため、肝心の消す字が見えない。
ペン型もダメだった。ノック式は、あの超有名メーカーの物でも、なんと全く字が消えない。
ホントに消しゴムなのかと思われるほど、いくらこすっても消えない物が多かった。
唯一普通の消しゴムのように消えるのは、ステッドラーのペン型だったが、これはスライド式でホントのペン型とはいえない上、値段が200円と高いので本採用とはならなかった。
なによりも、スライドバーに付いているクリップが、ペンケースの中で邪魔でしょうがなかった。
結局、消しゴムは普通のTOMBO MONOに限るというのが、私の数年にわたる消しゴム研究の成果なのである。
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