お久しぶりです、皆さん。
実に久しぶりにいいものを手に入れたのでご紹介しようと思います。
キーワードは、プレイヤー、PCスピーカー、GX-500HD、OMA、lilith、USB、レジストリ、DirectShow、ASIOといったところでしょうか。
前述したように、欲しいものはいっぱいあるのに、全部過渡期か勃興期にあって何も買えなくてネタギレになってしまったわけですが(まあ、それだけじゃないんだけどね)、スピーカーならいいんじゃないかということで、買ってみたらこれが大当たり。
AVアンプとスピーカーだと、下手すると30万円くらいになってしまいそうだったので、今回は涙をのんでオーディオのみに。
最先端PCオーディオでどこまでウォークマン+ヘッドフォンにせまれるかというのがテーマです。
そう、あれですよ。あれ。目にした人も多いんじゃないでしょうか。
ASCII.jpさんの「CDを超える高音質音源をPCとスピーカーで堪能する技」のGX-500HDというPCスピーカーです。
その前に、PCのサウンドプレイヤーなんてどれでも同じだと思っていませんか。
ま、わたしもその口でした。
WMP < WinAmpくらいにしか考えていなかったんです。
なにしろどんな音を再生しても、アンプが悪すぎて聴く気になれなかったもんで。
グラフィックイコライザがついてるプレイヤーっていうとWMPかWinAmpしかないけど、WinAmpは低音がボンつくしなぁくらいに考えてました。 WMPはお手軽だけど、おもちゃみたいな(はっきりいっちえば、なんか間引いたような)音しかしないし。
低音がきいて、クリアな音ならSonicStageしかないくらいに考えていたわけです。
でもSonicStageにはグラフィックイコライザがついていない。そのときのアンプは安売りコンポで、グラフィックイコライザでいじりまわさないとまともに聴けたもんじゃなたったわけです。ま、DSEEがついているからクリアな低音高音ブーストができていたはずではあるのですか。
やっぱりグラフィックイコライザが使いたい。ないものねだりですね。
というわけで、SonicStageのOMAファイルをWMPかWinAmpで再生できないかということになったわけです。
調べてみるとレジストリをいじればできそうなことがわかりました。
さっそくやってみると、WMPでもWinAmpでもOMAファイルを再生することができました。
ですがやっぱりアンプがアンプなもので、OMAファイルを再生しているはずなのに、MP3よりはましかぁ的な音にしかなりません(ロスレス部分ではなく圧縮ファイルの方を再生しているから当たり前なんですが)。そこでエンハンサをいれることに。
入れてみるとパラメータは多いもののWMPよりWinAmpのほうが音がいい。SonicStage的なクリアさに加えて躍動感があります。
一定の成果があったところで、予算のメドがつき、結局を買うことに。
その間、もっと音のいいプレイヤーがないか探してみると、音がいいと評判になっているプレイヤーがありました。それがlilithだったのです。
ダメもと感覚で入れてみると、これがとんでもない音をだすじゃありませんか。はじめはエンハンサかなんかのエフェクターがデフォルトで入っているんだろうと勘違いしていたくらいです。
そうこうするうちに待望のスピーカーが届きました。
つなげてみると、これまたこれまで聴いたことないサウンドがPCスピーカーから。
ついでにダミーASIOドライバーも入れちゃいました。これは、USBからサウンド再生する際に音が出るまでの時間を圧倒的に短くするものです。反応が飛躍的に早くなります。
当然、拡張子登録をしてDirectShowでOMAファイルも再生できるようにしました。
そうしてGX-500HDが再生する音は。
じーん、とてもPCからの再生音とは思えない感動的な音です。DirectShowFilterがロスレス部分をトランスフォームしてWAVにして再生してくれているらしいです。
ちなみに、ダミーのASIOドライバーを入れるくらいなので、サウンドユニットは大したものじゃありません。USB接続のクリエイトのサウンドブラスターSB-DM-PXVなので、これでこの音が得られれるというのは実に感激です。
ただ、スペクトルアナライザで見ると、出力は低音部を高さとする直角三角形になります。
つまり低音部がMAXでそれ以上は高音になるほどなだらかに落ちていきます。
要はクラシック向きな音になるのです。
ポップスでも良質な最近の録音のものは中音部も低音部と同じようにきられているので、高音部ほどしぼむ台形になりますが。
しかし、lilithにはグラフィックイコライザがついています。設定をPOPSにすると、ポップス向きな音に変わります。デフォルトのPOPSの音が気に入らなければ、設定をいじれば自由に設定することができます。
グラフィックイコライザをいじりたくない方。OFFにして音量を上げてみてください。ね、低温も増強されてしかも中域がしっかり出ている。高音も綺麗に出るようになります。
lilith+GX−500HDの音は、他のPCスピーカーでは体験のできない音です。
難点は、今回上げたすべての設定をするには、インターネットで情報を探し待った上で、ドライバー等を探してこなければならないことですが。
SonicStageにも同じ程度のことが出来るようがばってもらいたいところです(WMPやWinAMPはどうでもいいや。期待してないし)。
4万円程度でPCサウンドを劇的に変えられるなら、安い投資ではないでしょうか。
基本的には、無圧縮または低圧縮の高音質音源の再生に向いているシステムですが、MP3などの高圧縮音源も想像以上にきれいに鳴らせます。MP3などの高圧縮音源はやはり高音部がつぶれているのバレバレですが、低音部や中音部が結構きれいにでるので、音場の広がりやエネルギー感を問わなければみなさんが想像するよりもそれなりに結構聴けます。
それと、指向性は高いほうなので、スピーカー正面で聴くことをお勧めします。
また、少量音量時には音の再現性が大幅に悪くなる機種です。特に中音から高音は特にその特性を持っているので、それなりの以上の音量設定で聞く必要があります。まあ、このあたりはヘッドフォンでも一緒で、楽曲それぞれによってある一定の音量以上でないとその楽曲が生き生きとしないということがありますが、その音量が高めに設定されているとでも言えばいいでしょうか。
こんなものかと思っているユーザーさんはモノは試し、音量を上げてみてください。信じられない音が出るはずです。
音量上げたくないあなたに朗報です。原音主義の方には向きませんが、調べているうちに、ノーマライザというか一般的なノーマライズとは違うゲイン調整ソフトを見つけました。
通常のノーマライザは、聴感上音量ではなくピーク音量で一定化しますが、このソフトは聴感上の音量を一定に調整するものです。特徴は、WAVしか変更できません。出力もWAVのみです。トーンコントロール機能を使用すると、波形が変わってしまいます。低音、高音が強調されるようです。でも、聴感上の音量を一定にすることができます。
また、どんなソースに対しても有効というわけでもないようです。原音に低音と高音にピークが頻繁に出現するソースに対しては、逆に原音よりもおとなしくなってしまうことがあります。
いつでもというわけではないのですが。
まあ、ものは試し。お試しください。「GauDio」というソフトです。
以下に、今回参照したURLを上げておきます。
■ASCII.jp:CDを超える高音質音源をPCとスピーカーで堪能する技|柳谷智宣の「真似したくなるPC活用術」
http://ascii.jp/elem/000/000/538/538158/
■Sound Player LilithでASIO出力:自分の環境に最適な設定を探す - タケノコmaxのパソコンでオーディオ - 楽天ブログ(Blog)
http://plaza.rakuten.co.jp/takenokomax/diary/20081225/
■ASIOで音楽再生
http://www10.ocn.ne.jp/~hirahi/kx_asio.html
■なにこのブログ。 WAV音圧(音量)均一化,自動トーンコントロール「GauDio」
(おまけ。ノーマライザはいろいろありますが、音量調整がどれもいまいちと思われている方必見。聴感上の音量を複数ファイル間でぴったりあわせてくれます。ただし、WAVファイル限定。波形も変わっちゃいます。原音重視主義でない方はどうぞ)
http://sansan222.blog17.fc2.com/blog-entry-69.html
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