エディタウィンドウ

メインウィンドウ

主に音声(波形)を編集するウィンドウです。編集した音声はビルドすることでメインウィンドウに読み込まれます。エディタウィンドウで編集、メインウィンドウで確認、というのがそれぞれのウィンドウの役割になります。

[ファイル]

読み込み *.ptnoise
ptnoise ファイルを読み込み、各パラメータに設定します。この段階では音声は生成されていません。ビルドボタンを押してパラメータから音声に構築する必要があります。
保存 *.ptnoise
現在のパラメータを ptnoise ファイル形式で上書き保存します。パラメータを保存するため、読み込めばいつでも編集が可能です。ただ独自形式のため、他のソフトで汎用的に扱うことは難しいです。
別名で保存 *.ptnoise
現在読み込まれている音声を ptnoise ファイル形式で別名で保存します。過去のデータを上書きされると困る場合に使います。
初期化
エディタウィンドウの全パラメータを初期状態に戻します。新たに別の音声を作り始める際に便利です。

[編集]

レイヤのコピー
レイヤの全パラメータを他のレイヤにコピーします。レイヤ機能については後述します。

[設定]

ビルド音質
音声を生成する際の音質を設定します。初期値は最高音質になっていますし、特に音質を下げる理由もなければそのままでかまいません。各パラメータは後述します。

[ビルド]

入力したパラメータを元に音声を生成します。生成された音声はメインウィンドウに読み込まれ、その履歴は履歴ウィンドウにも保存されます。

エンベロープ

[エンベロープ] 項目

折れ線による音量の制御を行います。

詳細
エンベロープ 音量 0% 〜 100%
時間 0.000秒 〜 10.000秒

パン

[パン] 項目

2つのスピーカから出る音量を設定します。0%でど真ん中から音が聞こえます。-100% 〜 100% まで選べて、正の数値で右、負の数値で左になります。100%, -100%にしたら、一方からしか聞こえなくなります。

←左・右→
パン -100% 〜 100%

Main (基本波形)

[Main] 項目

編集の元になる波形を設定します。この波形を編集することでオリジナルの音が完成します。

詳細

Frequency (周波数変調波)

[Main] 項目

基本波形を FM 編集します。FM とは Frequency Modulation のことで、日本語に訳すと「周波数変調」です。超短波の FM ラジオの発信電波も「周波数変調」を利用しています。[Main] で設定した基本波形は一定の周波数ですが、この処理により一定でない周波数の波形を作ることができます。

詳細

Volume (振幅変調波)

[Main] 項目

基本波形を AM 編集します。AM とは Amplitude Modulation のことで、日本語に訳すと「振幅変調 / AM」です。中波の AM ラジオの発信電波もこの「振幅変調」です。[Main] で設定した基本波形の振幅を大小に変調させます。音波で振幅といったら、音量です。この処理により音量が特殊に変化する波形を作ることができます。

詳細

Main, Frequency, Volume のパラメータ定義域

3つの項目は共通のパラメータを持っています。

タイプ None 無音波形
Sine 正弦波形
Saw ノコギリ波形 (折れ線)
Rect 矩形波形 (折れ線)
Random ランダム波形
Saw2 ノコギリ波形 (倍音)
Rect2 矩形波形 (倍音)
Triangle 三角波形
Random2 ランダム波形 (矩形)
Rect-3 矩形波形 (折れ線) 1 : 3
Rect-4 矩形波形 (折れ線) 1 : 4
Rect-8 矩形波形 (折れ線) 1 : 8
Rect-16 矩形波形 (折れ線) 1 : 16
Saw-3 ノコギリ波形 (折れ線) 1 : 3
Saw-4 ノコギリ波形 (折れ線) 1 : 4
Saw-6 ノコギリ波形 (折れ線) 1 : 6
Saw-8 ノコギリ波形 (折れ線) 1 : 8
逆転 ON 逆転する (ランダム波形以外)
OFF 逆転しない
周波数 0.0Hz 〜 44100.0Hz
音量 0.0% 〜 200.0%
オフセット 0.0% 〜 100.0%

レイヤ

レイヤ設定項目

「ピストンノイズ」は音声を重ね合わせるため4枚のレイヤを持っています。各タブの Enable にチェックを入れるとそのレイヤが有効になり、ビルド時には合成された音声が生成されます。

レイヤのコピーダイアログ

また、[編集]-[レイヤのコピー]でレイヤの全パラメータを別のレイヤにコピーすることができます。

サンプル数

[サンプル数] 項目

「ピストンノイズ」は、「ピストンボイス」と違って、再生時間があります。必要ない無音を削除したり、後半の無駄な音がいらない時に切ったりなど、製作者の都合に合わせて自由に再生時間を編集することができます。ただし、現状10秒より長いのは不可能です。切り取りたい時間がいまいち分からない場合もあると思いますが、バージョン 0.9.0.0 以降ではマウスの指した場所のサンプル数を見ることが可能です。

サンプル数表示

ptnoise 形式の場合、ファイルサイズはほぼ変化しません。wave 形式の場合、再生時間がそのままファイルサイズと比例します。wave 形式で配布する場合は注意が必要です。

標本化という作業を知らない人はサンプルの意味が分からないかもしれませんが、右側に参考として再生時間が表示されます。44100Hz というのは秒間サンプル数のことですから、デフォルトのビルド音質なら 44100 でちょうど1秒です。8820 なら0.2秒といった具合。計算しつつ、実際再生しながら、理想の状態をチェックしていってください。

サンプル数 0 〜 441000

ビルド音質

ビルド音質表示

現在のビルド音質はここで確認できます。環境設定と同じく、大きな数値ほど高音質です。

ビルド音質ダイアログ

この設定はメインウィンドウに生成される音声の音質に反映されます。ptnoise ファイルにはこの情報は保存されません。意図的に低音質の音声を作りたい場合は、この音質を下げてからビルドし、メインウィンドウから wave 形式で保存するといいでしょう。チャンネルをモノラルにすると上記のパンが無視された音声が生成されるので要注意。

チャンネル ステレオ
モノラル
サンプルビット 16bit
8bit
秒間サンプル 44100Hz
22050Hz
11025Hz
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