音楽 CD の作成

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音楽 CD の作成を行うには、使用するドライブが CD-R または CD-RW ディスクへの書き込みを行えるものである必要があります。

Windows XP の場合でドライブが認識されなければ、管理者権限を持つユーザーとしてログオンしてください。

作成される CD は音楽用のプレイヤーで再生可能な形式 (CD-DA や Red Book CD と呼ばれる形式) ですが、CD-R や CD-RW ディスク自体を認識できるプレイヤーでなければ再生できません。

■トラック設定

「音楽 CD 作成」ダイアログ ボックスを出すと、開かれているファイルがリストアップされます。一個のファイルが CD 上での一個のトラックになります。4 秒未満のファイルは 4 秒のファイルとして扱われます。トラック数は 99 が最大です。

ダイアログ ボックス上のメニューから、またはドラッグ&ドロップでファイルを追加することもできます。圧縮ファイルが追加された場合は書き込み開始時に展開されます。

トラック リストに対して以下のような操作を行うことができます:

  • トラックの順番を変えるにはリスト上でドラッグします。
  • トラックの複製を作るには、そのトラックを選択状態にして「複製」ボタンを押します。
  • 選択されているトラックが重複トラックである場合、「取消」ボタンを押すと選択トラックがリストから外されます。
  • 特定のファイルを除外するには、そのファイル (を持つトラック) を選択状態にして、ダイアログ ボックス上のメニューから [選択ファイル]→[閉じる] を選択します。

●トラックの頭出し位置と終端位置の指定

トラックごとに、そのトラックの頭出しの位置と終端位置を指定することができます。

頭出し位置は CD プレイヤーがそのトラックから再生を始めるときの再生開始位置です。終端位置はプレイヤーの表示するトラック番号が次のトラック番号に切り替わる位置で、多くのプレイヤーでは、ここから次のトラックの頭出し位置までは、秒数がカウントダウンされていく表示になります。

頭出しの位置を指定するには「トラック始端...」ボタン、終端位置を指定するには「トラック終端...」ボタンを押して、出てくるダイアログ ボックスから該当ラベルを選択します。ラベルはあらかじめ音声ファイルに付けておく必要があります。

第一トラックの頭出し位置以前の部分は最長で 2 秒までがディスクに書き込まれます。最終トラックの末尾位置以後の部分はディスクに書かれません。

●その他の設定

項目説明
MCN Media Catalog Number (UPC/EAN) の入力欄ですが、空欄のままでも構いません。
トラック間に 2 秒の無音を入れる トラックの間に 2 秒の無音 (プリ ギャップ) を挿入します。
以下はトラックごとの設定
ISRC International Standard Recording Code の入力欄ですが、空欄のままでも構いません。
プリ エンファシス 通常はチェックを入れません (音声ファイルが CD 用にプリ エンファシスされている場合はチェックを入れます)。
コピー許可 通常はチェックを入れません。

■書き込み実行

CD-RW ディスクに上書きする場合は現在の内容を消去してから行ってください。

「作成」ボタンを押してダイアログ ボックス出し、次いでそのダイアログ ボックス上の「実行」ボタンを押すと書き込みが開始されます。書き込み中は他のソフトは動かさないほうがよいでしょう。

サンプリング レートが 44100 Hz でないファイルは 44100 Hz に変換されて書き込まれます。

BURN-Proof などの書込エラーを防止する機能をドライブが持っていれば、その機能を有効にして書き込みを行います。

●書き込み設定

項目説明
ドライブ速度 ドライブの書き込み速度です (CLV)。
書込方法 「Raw」または「SAO (ディスクを閉じる)」を選択して CD を作成した場合は、次セッションの書き込みは行えません。次セッションを書き込めるようにするには「SAO (ディスクを閉じない)」を選択します。音楽用プレイヤーは先頭セッションしか見ませんので音楽トラックはすべて先頭セッションに入れるべきです。

設計の古いドライブには SAO (session at once) での書き込みをサポートしないものもあります。
テスト モード 書き込む動作はしますが、ディスクには何も書かれません。お使いの環境で上手く動作するか判らない場合は、まずテスト モードで実行してみることをお勧めします。
(音量を) 自動調整する トラックごとの音量が余りばらつかないように調整してディスクに書き出します。ジャンルの違う曲を混在させたりする場合は上手く働かないことがあるかもしれません。
バッファ ドライブに転送するデータを一時的に置くバッファ メモリの大きさですが、書き込み速度などに応じて適当なサイズを選択してください。
ディスクを排出 書き込み終了時にディスクをドライブから排出します。

■トラック設定の保存

トラック設定を保存するには、「メニュー」ボタンを押してメニューを出し、その中から [トラック リスト]→[保存] または [名前をつけて保存] を選択します。[名前をつけて保存] の場合はファイル名を入力してください。拡張子は .txt になります。

■備考

ディスクの正規容量を超えての書き込み (いわゆる over-burn) も 30 秒程度のオーバーであれば可能ですが、容量超過分の領域が正常に再生される保障はありません。

書き込み時、スクリーン セイバーは起動しない設定に変更されます。書き込み終了時に元の設定に戻されます。