ドライブ番号の謎 - マルチOSのススメ
パーティションはすべて基本パーティションとしています。
拡張パーティションという意図の良く分からないもの(^^;)
は使っていません。
フルSCSI環境の場合であり、現在ではだいぶ変わっています。
IDE+SCSIの場合は、文章の中に、注意事項という形で補足を書いています。(手抜き)
SCSI#0
- WindowsNT 4.0 Workstation(NTFS)
- MS-DOS 6.2 (FAT16)
- Windows95 OSR2 (FAT16)
- Windows95 OSR2 (FAT16)
SCSI#1
- MS-DOS 95 (FAT16)
- Windows98 (FAT16)
- no boot (FAT16)
- no boot (FAT16)
SCSI#2
- TurboLinux 2.0J Lite Swap
- TurboLinux 2.0J Lite Boot ※訳ありで実際にはフロッピーから起動
DOS/Windows系OSでは、起動したOSがC:¥ドライブになり、他のドライブは一定の規則でドライブ番号が割り当てられます。
上記環境で、起動したOSとドライブ番号の関係を以下にまとめました。
フルSCSI環境の場合です。IDE&SCSI混在はまとめてません。
IDE+SCSIの場合では、マザーボードの設定・OS種別(Win9xかNTか)により微妙に動作が違うようです。
注意点がいくつかありますので、95やNTの注意点、ドライブ番号の謎を確認してください。
起動したOS→
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ドライブ
|
HDD#0 WinNT |
HDD#0 DOS6 |
HDD#0 Win95 |
HDD#0 Win95 |
|
HDD#1 DOS95 |
HDD#1 Win98 |
HDD#0 WinNT | C: | − | − | − |
| − | − |
HDD#0 DOS6 | F: | C: | E: | E: |
| D: | D: |
HDD#0 Win95 | G: | E: | C: | F: |
| H: | H: |
HDD#0 Win95 | H: | F: | F: | C: |
| I: | I: |
HDD#1 DOS95 | D: | D: | D: | D: |
| C: | E: |
HDD#1 Win98 | I: | G: | G: | G: |
| E: | C: |
HDD#1 temp1 | J: | H: | H: | H: |
| F: | F: |
HDD#1 temp2 | K: | I: | I: | I: |
| G: | G: |
MO#0 | E: | J: | J: | J: |
| J: | J: |
NTのドライブはNTFSのため、NT以外からは見ることができません。
NTFSDOSを使うとアクセス可能です。
使い方は簡単で、autoexec.batまたはDOS窓や生DOSから実行するだけです。
ネットワークドライブとして認識して、読み込み専用でアクセスが可能になります。
DOS窓で実行した場合は、そのDOS窓のみ有効です。
autoexec.batで実行した場合は、エクスプローラなどでも参照可能ですが、うまく開けないことが多いみたいです。不安定...
いざというときに便利かもしれません。小さいのでフロッピーの緊急ディスクに入れておくといいかも。
ただし、日本語ファイル名の処理がうまくいかないようです。
あと、Win98上だとファイルが正しく読めてないような気がします。
Win95か生DOS(95,98とも)ならば問題無いようです。
FAT32のドライブはドライブレターの割り当ては通常どおり行われるようです。
ただし、標準のNT4からではFAT32へのアクセスはできず、開こうとするとエラーとなります。
ところが、FAT32 for NT 4.0というツールがあります。
このドライバを入れることでFAT32アクセスができます。
ただし、HDDの一番最初のプライマリパーティションがFAT16の場合、そのドライブはFAT32にしてはいけません。
早い話が、ntldrがあるドライブはFAT32にしてはいけないということでしょう、たぶん。
製品のようですが、read-only版はダウンロードできます。
read-only版で確認しましたが問題なく読むことができました。
日本語、半角カナなどの処理にも問題は無いようです。
このようなツールは、MSが標準で出してくれると、より安心できるのですが...
当然の事ながらUNIXのパーティションはDOS/WINからは一切見えません。
IDE+SCSI環境でもMBMによる起動は可能です。
IDEから起動するときは、フルIDEやフルSCSIと変わらないでしょう。
SCSIから起動する場合に、95/98とNTとで動作が異なります。
しかも、NTではかなりの制限が加わりますので注意しましょう。
95の注意点やNTの注意点を参考にしてください。
ところで法則ですが、
- 起動したパーティションがC:になる。
- 起動したドライブと物理的に異なるドライブのうち一番若いドライブの先頭基本パーティションがD:になる。
- (NT以外)起動したパーティションと同じ物理ドライブの自分以外の中で若い順に基本パーティションがE:F:・・・になる。
- (NTのみ)認識するドライブ(MOも含む)の先頭の基本パーティションから割り振られる。
その後自分ドライブの他の基本パーティションが順に振られ、次の物理ドライブの2番目以降のパーティションに振られる。
- (95/98&IDE&SCSI)SCSI起動した場合、D:になるのはMB設定によって、IDEかSCSIかが変わる。→95の注意
- (NT&IDE&SCSI)SCSIにNT入れた場合にC:とするにはIDEドライバを使用してはいけない。→NTの注意
このことから、起動が第1ドライブ内の4つのうちどれかならば、D:の位置は常に同じということになります。
「起動ドライブがC:で、データドライブをD:」という管理にすると便利かもしれません。
また、NTを除いては、MOのドライブは最後になり、固定となります。
今回はFAT32や、3台目のHDDにDOS領域があった場合の詳細な実験はしていません。
とりあえず3台目にDOS95を入れたらちゃんと起動はできました。
→FAT32環境は調査しました。NTからもドライブ番号に影響は出ません。
→3台目も調査しました。問題ないようです。
ドライブ番号まで細かく調査しませんでしたが、同じ法則だったと思います。
また、拡張ドライブは、すべてにおいて基本パーティションより後回しだったような気がします。(詳細未調査)
各OSのページでも触れていますが、簡単にならべておきます。
- 古いMS−DOSは、物理ドライブの先頭から2G以降のパーティションにあると起動できません。
- WIN系のインストールは一番若い第1ドライブにしかできません。インストール後に全ファイルを2台目、3台目にコピーすれば使うことは可能です。
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